はれあたまダイアリー

とにかく続けるよ

通夜

今日は叔父の通夜だった。

書や絵画に秀でた才能があって
仕事が早くて
ひょうひょうとしていて
一族の誇りだった叔父。

そうだよなあ。

娘が「ひょうひょう」とした人だったと
叔父のことを表現して

ほんとにそんな雰囲気の人だった。

うちの親戚なんて
けっこう粘着気質で
難しい人もいたりするけど

叔父はいつも飄々としていて
自分の書いた作品も無頓着に人にあげていたなあ。

いつもじっとしていることがなく
体を動かしていた。

そんな叔父が
5年前の病気以来

歩くと痛み
座ると痛み
本をめくると指が痛み

痛みとの戦いの毎日を送ってきた。

いとこの喪主挨拶は
そういう叔父の人生を
愛情を持って振り返って

山に行き
そこでなくなってしまった叔父だが
昔から山がすきだった叔父で
川のせせらぎの音を聞き
美しい月を眺め
山の空気の中で亡くなっていったのは

いとこの挨拶の中にあったように
おじにふさわしい
最期とも思える。

彼の挨拶は
私たちの心にも
これはこれでよかったのだと
区切りをつけさせてくれる
愛情があった。

いい挨拶だったなあ。

叔父の人生が良きものだったと
確信できて
よかったなあ。