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2009-11-18

[]「ハヤテのごとく!」はようやく「綾崎ハヤテの物語」になる 22:13 「ハヤテのごとく!」はようやく「綾崎ハヤテの物語」になるを含むブックマーク 「ハヤテのごとく!」はようやく「綾崎ハヤテの物語」になるのブックマークコメント

今週249回目がサンデーに掲載された「ハヤテのごとく!」。いろいろと思うところがあって、ゴールデンウィーク編が終わるまでは書かないことにしようと思っていたのですが、今日お昼に某大手の人twitterで話していたらなんだか記事にできそうだったので書いてみようかと思う次第。

キング・ミダスによるアテネ免責の構図

まずはここ最近気になったことに対する思考のまとめ、ということで1点。

ハヤテアテネと対面し、キング・ミダスが前面に出てきた時*1にもっとも懸念したことというのが、「アテネが免責される」ということです。つまり、


アテネがたとえ何をしでかしたとしても(それがハヤテの死ということだったとしても)、すべてミダスのせいになり、アテネには何の責任も生じない」


ということです。本来、王玉や王族の庭城に関わる事柄は追い求めてきたアテネ自身に責があり、その責から生じた事柄に対して物語上責任を取っていくことが求められます。しかし、キング・ミダスが「憑依している」ことで、その責任のほとんどをミダスを悪者にするだけで解決できてしまう。これはよろしくない、というのが非常に気になっているところでした。

しかし前回、

「つまり、彼女の言っていた「石を手に入れる」という共通の目的が強い二人の合意となり」

週刊少年サンデー50号 p195

伊澄がこのような発言をしたことで、アテネ自身も石を欲していたと推定されることが明らかになり、アテネが完全に免責されるわけではないことはないと言えます。実際、ブロガーの中でも

ここでアテネ自身も石が必要なことが示されたわけで、「ミダスのせい」で終わる心配はそれほどなくなったような気がしないでもないです。「合意」したことも含めてアテネの責任です。

「ハヤテのごとく!」世界\(^o^)/オワタ - ぷらずまだっしゅ!

というような論調が見受けられました。

ですが、ミダスが出てきている間のアテネはまったく別人格のように見えることからして、記憶がない、あるいは自分が望んでいたことではないということでまだ構造上アテネが免責されている点に含みが残っているのではないかと思います。

というこれまで持っていた疑問について書いた上で今週のハヤテのごとく!第249話を見ていきたいと思います。

ようやくやってきた「主人公が決める」とき

今週の「ハヤテのごとく!」を3行でまとめれば、それは


 Q.あなたは、次のどちらを選びますか?ただし、制限時間は1日とします。

  1 1億5千万の借金を肩代わりしてくれた上に自分を雇ってくれ、仕えてきたナギ

  2 幼少の頃好きだったけど別れてしまったアテネ


ということでしょう。どちらかを選べばどちらかを失う、そういう選択です。ナギを選べばアテネはミダスと融合し、過去を失い違う何者かになるだろうし、アテネを選べばナギ三千院家の後継者としての資格を失い、おそらく路頭に迷う。そういった選択を帝が、そして伊澄ハヤテに迫るという話でした。

これまで流されるままに、そして目的が常に与えられてきた綾崎ハヤテという少年が、約250回という長い経緯を経て、ようやく、ようやく「選択する」機会を得た――そう思いました。

もちろん、この選択にも疑問はあります。そもそもこの選択は帝が出したものですし、どうやら一時期ハヤテの心の支えになっていたあのサンタクロース*2が帝であることが今回明らかになっており、今のハヤテの状況そのものが三千院帝という人間によって作られたものである可能性さえありますし、いくらなんでも一介の執事に対して孫の一生を決める選択を迫る*3にはちょっとどうかというものです。

しかし、これまで主人公たる綾崎ハヤテが「選択しなければならない」という環境が整えられたことそのことが、ようやく綾崎ハヤテの物語が始まるというそういう実感に変わり、ちょっとうれしかったところです。

ギャルゲ価値観から少年マンガ価値観への転換点

今回ハヤテに提示された選択肢は、「こっちを選べばあっちが立たず、あっちを立てればこっちが立たない」ものです。そしてどちらかを選ばなければこの先進めない、そう思える選択肢でもあります。

ですが、ハヤテがこのままどちらかを選んだとすれば、物語はギャルゲのように、そのままどちらかに主軸を移して語られることになるでしょう。

この、「どちらかを選ぶ」というものをギャルゲ価値観だとすれば、今回のハヤテの選択によっては、少年マンガ的な価値観に変わっていくのではないかと思うのです。


それは「スケール勝ち」することです。


スケール勝ちについてはいずみのさんの記事ペトロニウスさんの記事を読んでいただくのがいいと思うんですが、

悪役に

「二つの命があるとして、一つだけ救えるとしたらどっちを選ぶ?」

って言われて

「俺は両方を救ってみせる!」って言うのが

主人公であると(笑)

「超鈴音編を少年漫画のワクに落とし込むには?」第一部

という価値観のもとで読もうとしたときに、今がまさにその「両方」と言ってみせるタイミングなのだと思うのです。

今回のハヤテでいえば、「ナギアテネのどちらかを選べ」という命題を突きつけてきた帝と伊澄に対して、「僕は両方とも救う!」とハヤテ自身が言うことができるタイミングであると、そう思うわけです。そして、それをなす事ができるかどうかが来週以降の「ハヤテのごとく!」のポイントになってくると思います。

すなわち、今出ている選択肢以外の選択をすることができるかどうかということなのではないでしょうか。

また、伊澄ハヤテを「ヒーロー」と目していますし*4、そういった意味でもこれまで主人公性を主に天然ジゴロ的な面でしか発揮してこなかったハヤテにとって重要な局面であると思います。

ここで新たな選択肢を見つけ出し、決断することこそが、ここまでおよそ50回、丸一年かけて続いてきたゴールデンウィーク編のラストを飾り、物語の歯車が回る一歩としてふさわしいと考えます。

これまで、ただ毎回出てきただけで流されるがままだった綾崎ハヤテという少年を「主人公」とする物語は、ここから始まるのかも知れません。

(蛇足として)なおも残る懸念

と、個人的にはかなりおもしろかった今週のハヤテだったのですが、それはそれとしてなおも残る懸念もあるのです。

なんといっても、伊澄が何度も「調べてみますが」と言ってるために、ハヤテが決断する糸口として「伊澄アテネとミダスを分断する方法を見つけた→解決」という可能性が残っているのが気にかかります。もしこの展開だとすれば、結局ヒーローは伊澄ハヤテはその手助けをしたにすぎないわけで、それでは「ハヤテのごとく!」の主人公は綾崎ハヤテとはとても言えないレベルです。そうならないことを切に祈っています。

*1:245話

*2:第1話及び第178話

*3ハヤテアテネを選んだ場合の孫が受ける被害はハヤテナギを選んだ時に発生する被害の比ではない

*4:第74話参照。

あんどるあんどる 2009/11/19 13:42 アテネに責を負わせるべきというのが前提になってるのがどうも
話の流れからして、そもそもその段階じゃなかった気がするのですが
ミダスのせいでアテネが望んでなかったならそれはそれな展開なわけですし

で、アテネが石を欲していたということで責が出てきたかというと
他人を踏みにじるでもない限り、現時点で是非は問いがたい事柄じゃないかと思います
まず王族の庭城や王玉を求めることに罪や責があるかどうか疑問です
王族の庭城でミダスに憑依されたことに関しても、不用意な行動をしたとかならまだしも
本来とりつかれる能力ではないらしいことや明らかに想定しようがないだろうハヤテとの喧嘩や別れなどを考えると
彼女にどこまで落ち度を問えるかどうか
当時6歳(ハヤテと同年齢ということから)なわけですし

今後アテネがあらためて自分の意思で石を求めた場合も彼女に遺産相続権があるかどうか次第で
遺産相続候補なら石を奪うことに正当性が生まれるわけで

erferf 2009/11/19 14:52 作品としてもキャラとしてもハヤテらしさを考えたら伊澄に助けてもらう方が正しい気がしたりしなかったり
250話でとっくにキャラも固まってるし無理に他作品の主人公みたいな活躍しなくてもいいなと個人的には思います

TASKTASK 2009/11/20 04:22 個人的には伊澄よりもヒナギクがでしゃばることでしょうか。誤解を恐れずいうと、ヒナギクがでしゃばったせいで、ハヤテは執事としての魅力がなくなり、天然ジゴロと表現されるが、実際は女の子なぜかもてるだけのヘタレ主人公なってしまったように思えます。その可能性は低いだろうという意見もありますが、今のハヤテのごとく!はそういうことを平然とやってしまう作品だと、ボクには考えます。
個人的希望としては今の展開が執事として、この作品の主人公としてハヤテの成長するきっかけになってほしいと思っています。

シュウシュウ 2009/11/20 09:02 私的予測としては、ハヤテがアテネにキスすることで動揺したアテネから伊澄がミダスを引き離すことに成功する。けれど、二人のキスを目の当たりにしてショックを受けたナギに宿主を失ったミダスが憑依する可能性が大。己の望みを叶えるために最愛の娘の遺児であるナギに英霊キング・ミダスを憑依させることが三千院帝の狙いなのではないかと思っています。

通りすがり通りすがり 2009/11/20 13:08 ぷらずまだっしゅさんもそうなのですが、アテナの責任問題という観点から駄目だししているのが面白いなと。
批判をいっさいするな、と言いたいわけではないのですが。
未だアテナが決定的に加害者になったわけでなく、展開の途中なのに先回りして否定して
自分たちの考える展開の方が正しいぞと主張してるんですよね。
それで、アテナにも責任有るぞとなったら良し良しと作者を褒める。
ネギま辺りだとバトル展開はネットで否定される傾向はあるようだけど
このレベルで展開批判をされちゃうのは、畑先生の人徳なのか興味あります。

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