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2017-12-30

[]2017年に読んだ本のおすすめ 12:45 2017年に読んだ本のおすすめを含むブックマーク 2017年に読んだ本のおすすめのブックマークコメント

というわけで、年末恒例の「今年読んだ本の中でおすすめのものを紹介する」記事でございます。

2017年は、一昨日更新した『アルスラーン戦記』や『ハヤテのごとく!』をはじめ、多くの長期連載やシリーズが終わったこともあり、寂寥感のある年末だったなあという印象を禁じ得ません。

香月美夜『本好きの下克上』

今年の『このラノベがすごい!』のソフトカバー部門で堂々1位を飾った本作。あたしも今年になって知り、値段とシリーズの冊数に少しだけ尻込みしつつ、10月頃から読み始めたら止まらずに今第3部の1巻まで来たところです。

主人公の「本さえあればいい」という思考には大変共感するところですが、異世界に転生し、本のない世界で本を作ろうとするバイタリティと、現代日本で本を読むことで得た知識をそのために惜しげもなく注ぐあたりはとても真似できない…。そういった主人公・マインの行動力と、幼女大人と丁々発止のやりとりを繰り広げるといった描写が、何とも言えぬ本書の魅力だと思います。

その厚さと分量に圧倒されるかもしれませんが、本が好きな人にはたまらないと思いますので、ぜひ!

あたしも早く、新刊(第4部1巻)まで追いつきたいところです…(あと5冊?)

高田大介『図書館魔女

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

図書館の魔女 第一巻 (講談社文庫)

2013年メフィスト賞受賞作です。昨年文庫化され、続編『烏の伝言』も今年文庫になったのでまとめて購入しました。

上橋菜穂子の『守り人シリーズ』などのファンタジー作品にも通底するものがあると思いますが、本作も「きっちり構築された独自の世界」の中で、人々を描くということが高いレベルでなされていることに感服しました。

そしてその中で、マツリカ様の「話せない」設定とそれによる「手話」という要素が、作品をさらに強力にしているように思います。さらに、キリヒトの隠された設定の明かし方やその後の様々、未来を思うエンディングなど、先々を気にさせつつ見事なまでに書き切っているところが本当にツボでした。

メフィスト賞受賞作は好みが割れがちな面がありますが、好みにあたると本当におもしろくて止まらないことを久しぶりに実感させてもらいました。

米澤穂信米澤穂信古典部

ムック本ですが、新作の短編が良作過ぎたので…。

10月に発売されてからなかなか手に入らなかったのですが、それもそのはず、12月で4版…!なるほどなかなか見かけないわけです。

内容はインタビューや対談、交流のある方からの質問と新作短編となりますが、新作短編「虎と蟹、あるいは折木奉太郎殺人」がもうすごいよかったんですよ。『ふたりの距離の概算』で登場した後輩・大日向さんが話の端緒になっているあたり、もう時系列的にどこの話なんだみたいなところはありますが、それはそれとして大日向さんの持ち込んだ1冊の文集から奉太郎が徐々に追い詰められていく様子、そしてなぜ追い詰められているのか?といった謎にドキドキしているところに、古典部の誰かが謎を解いていくというその一連が最高に楽しかったです。

そして、ちゃんと完結まで書いてくれるという活字を見てとてもうれしくなりました。楽しみにしています。マジで。

井上真偽『探偵が早すぎる』

探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)

探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)

名探偵事件が起こらなければ活躍できないもの」というのがミステリの基本だと思っていましたが、その基本を覆す『事件が起こる前にトリックを看破し、未遂犯人を特定してしまう』という作品が本作です。

まるで本格にケンカを売っているかのような設定ですが、ミステリだものありだよね、という。そして、父親の死により莫大な遺産相続をした女子高生が、その遺産を狙う一族に殺されそうになる———という横溝的冒頭がミステリっぽいなーと思った後に、怒濤のような「事件発生前の解決」が起こるという展開に目が回りそうになります。だが、それがいい

市川哲也名探偵証明

名探偵の証明 (創元推理文庫)

名探偵の証明 (創元推理文庫)

2013年鮎川哲也賞受賞作の文庫化作品ですが、こちらも既存本格ミステリの骨格に挑戦するかのような内容となっています。

30年前に一世を風靡した名探偵・屋敷啓次郎が、現代になって現代の名探偵蜜柑花子と対決するという骨格の中に、「名探偵とは?」とか、「探偵として生きるとはどういうことか?」といった新本格的な疑問を呈しつつ、結末へ収斂していく様は圧巻の一言です。

単純にどんでん返しものとしてもすばらしいので、ミステリ好きに読んでほしい1冊です。

栗山ミヅキ保安官エヴァンスの嘘

ハヤテのごとく!』最終回の掲載号から始まったハードボイルドギャグマンガたる本作ですが、個人的な今年のNo1であります。

西部最強のガンマンである保安官エヴァンスは、実はモテたくて保安官になったんだよ…!というホットなギャグのスタートから、お互いまんざらでもない関係の女賞金稼ぎオークレイと繰り広げるすれ違いラブコメは、ついつい読み進めてそして笑ってしまうこと間違いなしです。

ハヤテ終了後の、あたしがサンデーを買う唯一のモチベーションと言っても過言ではない…!

ほんと、最近のオークレイがマジでかわいくて困ります。早くくっつけばいいのに。

おわりに

以上でした。

今年もなかなか読めず、活字欲求小説家になろうで晴らすような感じになり、結構最近のなろうトレンドに詳しくなった1年でした。婚約破棄から始まる系のトレンド、すごく楽しいです。

冒頭でも書きましたが、今年は本当に「読んでいたものが終わる」年で、とても寂しい一方、来年は早々に「カードキャプターさくら クリアカード編」のアニメが始まるなど、今が何年かよくわからないけど楽しみ!みたいな話題も多いので、また新たな出会いを求めて本屋さんをうろうろしたいと思います。

それでは皆さん、よいお年を!

参考 過去の年末おすすめ本シリーズ

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