「趣味は読書です」レベルの「僕はオタクです」

はてなRSSが「オタク・イズ・デッド」を含むエントリーを自動収集してきた幾つかの年末オタク総括を眺めて、ぼけーっとしつつアタマを整理さていたらふとこんなタイトルを思いついた。
そして「趣味が読書」レベルでオタクを自称する人々は、「趣味はゲーム・アニメ・マンガ・ラノベ」と言うのはまだ何となく気恥ずかしさを持っていながらも、それまでの『おたく』が作り上げてきた「変な趣味にこだわりを持つ人」と言うイメージを無意識に利用して、そういう趣味を持つ自己像を補正させているんじゃあないか、なんて考えた。
実際は大したこだわりも思い入れも無いから、本当にオタクな人が彼らの扱いを勝手に苦しんで、今年みたいに妙なオタクの将来悲観が諸処に現れた、と。
なるほど、「オタク」と言うタグ付けをそういう元々のオタクが放棄して、はっきりと「趣味」と言い切ってしまえば、彼らは現状の地に足のつかない奇妙な「オタク像」で住み分けられてしまうんだなあ。だからオタクの概念を殺す流れになるのか。
結局騒いだのは、「オタク」と言うタグに妙な思い入れを持ったままだった人だと言う。これがほとぼりの冷めた最近になって、ようやく分かった訳で。
現状の世間が抱くオタク像に、自らオタクを名乗りつつもその多様性をアピールするよりは、すっぱり切り捨てて「俺の趣味?アニメやマンガ」言った方が全然スマートに伝わるんじゃんない、という事か。そういう趣味集団の大枠である「オタク」は既に認知されているんだから、世間からの印象に大した違いはない、と。
で、それを分かりやすい「運動」とするため、便宜上のタグを提示したのがプチクリなのね。
なるほど。スッキリ。
 
それ認識しても「オタク」と聞くと反応してしまうのは、きっと郷土愛みたいなもんなんじゃねえかな。
オラが地元をバカにすんのは許せねえだ!!謝れ!!埼玉に謝れ!!