税理士栗山のモノローグ

2017-07-13 ああ減損会計

再重版になります

むかし、むかし予算編成の事務局をしてました。

なんともストレスが溜まる仕事でした。事業部からあがってくる予算案が「売上は伸びずに経費ばかり膨らむ」と主張しているのです。

 そして3年後には投資が実って売上が急成長してバラ色の未来がやってくる、という中長期の計画通りだというのです。でも事務局にはわかっています。明日があってそれが続くと来月があって、それを重ねると来年になる。

 3年後は、いつまで経っても3年後なのです。7年たってもバラ色の未来はきませんでした。

 現在の会計制度は、それに似たジレンマがあると思います。未来のことは経営者にも従業員にも、誰にもわからないのです。経営者の大半は5年後には会社にいません。

 減損会計というのは未来のことが予測できる前提でつくられてる会計基準です。でも誰にも予測できないから、ある日突然、莫大な損失が計上されます。

 東芝と似たような問題を抱えてる上場会社は星の数ほどあると思います。監査できないものを監査しなきゃいけない、それが会計士の仕事になってしまった・・・。そして結局、IFRS決算書を見ても当期の業績がわからなくなってしましった。

そんな気がします。

【今回の推薦本】

 野口悠紀雄著「世界史を創ったビジネスモデル

 古代ローマから現代における情報革命。これらに共通するものは「胸をワクワクさせる高揚感を与えてくれること」

 著者の経済書もいいけれど、私が好きなのは歴史的な観点から論じる経済社会のシリーズです。経済も過去から連綿と続いてることを時間できる好著です。

(このブログはときどき更新してます)