税理士栗山のモノローグ

2012-07-12 復興特別所得税と源泉徴収

コウライアイサ撮影YT氏

 夏らしくなってきましたね。

スイカの季節ですが、あんまり好きじゃありません。

やっぱしメロン様ですね。

そして生ビールと枝豆(それは年中だろ!)

さて「前回から続く」です。

特別税といいながら25年間も続く復興特別所得税源泉徴収の話です。

3.復興特別所得税の源泉徴収について

a復興特別所得税の源泉徴収は所得税の源泉徴収の際に併せて行うこととされました。

源泉徴収すべき所得税及び復興所得税の額

=支払金額×(所得税率×102.1%)

源泉所得税と復興所得税合計で計算します。

1円未満の端数は切り捨てます。

b所得税と復興所得税の合計の源泉徴収税率はかなり複雑になります。

 平成25年1月以降の利息の源泉徴収は所得税額15%、地方税利子割額5%に加えて0.315%(15%×2.1%)の復興特別所得税も徴収されます。

源泉徴収税率の合計は20.315%になります。

a利息のグロスアップの計算は0.79685で割り戻すことになります。

例えば手取りが5000円の場合を例にすると下記のようにかなり複雑になります。

1)グロス(総額)の利息を想定     5000÷0.79685=6,274.7→6,274

2)源泉所得税と復興所得税の合計を計算 6,274×15.315%=960.8→960

                   (1円未満の端数は切り捨て)

3)うち復興所得税          960×2.1÷102.1=19.7 → 20

                 (1円未満の端数は四捨五入)

4)うち所得税 960-20=940

5)地方税利子割  6,274×5%=313.7→313

                 (1円未満の端数は切り捨て)

6)ネット(手取り)の利息検算 1)-2)-5)=5,001

                →グロス(総額)の利息を6,273に調整

 普通預金の利息など計算明細書がない利息の源泉税を正確に処理するには、以上のような複雑な計算が必要になってしまうことになります。

こんなの、やってられません!といいたいところです。

【今回の推薦本】

松嶋洋著「税務署の裏側」

 職業柄、興味本位で購入したのですが、意に反して(?)面白いです。

前向きで、純粋真っ直ぐな著者が暴く税務署の実態。

 税務署は給与は高く、仕事は楽。

税務署員は税法に疎く、出世は幹部職員にかわいがれれるか否か。

正義感が強く、純粋真っ直ぐの著者が感じた税務署の世界。

色んな意味で勉強になりました。

Amazon.co.jp: 元国税調査官が暴く 税務署の裏側: 松嶋 洋: 本

(このブログは毎週木曜日に更新予定です)