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新型多数決

政治の話でも、会社の中での話でも、「大勢でなんらか一つの結論を出す方法をどうするのか」はなかなか難しいところで、全員に一票与えれば平等なんだけれども、結果として良かったのかどうかわからないな、というのは永遠の課題だと思う。

最近は代議制みたいに「人を選んで、その人に決めてもらう」というのはあんまり人気がなさそうに見える。人を選ぶ時点で、どの人を選ぶべきかがよくわからないので、その選んだ人の意思決定に対して納得もあまりできないということになる。そこでまた個人一票制に戻るわけだけれど、むしろ逆方向に進化はできないものか。

たとえば、ある投票が決まったら、自分の身近な人でいいので、「自分よりはこの人が決めたほうがいい」という人に一票を託す。託された人は託された人で、「自分はこの人が詳しいし信頼できる」という人に一票を託す。フェイスブックでいう友達の友達みたいなつながりを作っていって、一番詳しくない人の一票も、最終的にはつながっていって詳しい人に託される。託す人がいない場合、個人として投票する。でも、もしかしたらその人は、誰かに一票を託されているかもしれない。

互いに誰に託されているかわからないのがポイントで、これが可視化されてしまうと賄賂が横行するだろうと思う。テクノロジー的には実現できそうな気がするし、小さい何かの案件で試してみるのはいいかもしれない。