◆今日の発見:並外れた情熱は、言葉を超えて相手に必ず届く。

ここ数年は、年末年始の休みを利用して小説を1冊読んでます。今年は「冬の喝采」を読みました。他の本を探すためツタヤに入ったところ、この文庫本が目に入り純粋に一ランナーとして読んでみたくなり、とりあえず上巻のみ買いました。上巻を読み終えると、やはり下巻も読みたくなり、中国出張の移動時間も利用して完読しました。
一番に印象に残ったところは、下巻の最後の方に出てくる以下の行。中村清監督の葬儀についての描写です。

かつて指導を受けた選手たちは溢れる涙を拭おうともせずに棺を担ぎ…

なぜか自分の目にも、ジワジワと涙が流れてきました。理不尽で非常識な指導も受け許せない事が多々あったかもしれないけれども、心の奥底ではきっと鬼監督を選手たちは慕っていて、その出会いに感謝している。そんな事を想像したら、熱いものがこみ上げてきました。

冬の喝采 運命の箱根駅伝 下 (幻冬舎文庫)

冬の喝采 運命の箱根駅伝 下 (幻冬舎文庫)