曰く付きのCDを買った

タワレコ渋谷店の5階で、曰く付き(?)のCDを買った。ジャズピアノの巨人、ビル・エヴァンスのオリジナルアルバムの中で、最後までCD化されていなかったのがこれ

海賊盤やらファンの私的録音盤やら取り混ぜて百数十枚のCDが発売されている中で、れっきとしたオリジナルアルバムの1枚が、没後四半世紀をとっくに過ぎた今年になってようやくCD化された理由は如何に?(^_^;) それは、駄作なしと言われるエヴァンスが作ってしまった、ほとんど唯一ともいえる駄作だったためらしい。ジャズ系の雑誌やら単行本やらで「本当にひどいから聴かないほうが身のため」(笑)などと散々書かれているけれど、そう言われるとかえって聴きたくなるのが人情。で、買ってきて早速聴いてみたら…

お約束だけれど、やはり聴かないほうがよかった(^_^;)。ポップス界への進出を図り、イージーリスニングを目指したらしいのだが、生気のないフヌケのような演奏、面白みのないアレンジ…。ポール・モーリアとかカラベリとかその道のプロたちは、もっと気の利いた演奏をしていたはず。ジャズでなくても、エヴァンスならではの演奏が聴けるかな…との淡い期待は見事に粉砕されてしまった。結果、世評の正しさを確認しただけ。まあ、いずれ一度は聴いておきたかったので、買ったことに悔いは感じていない。