「最後の証言」の変更点 (3)

第一章から参考文献まで全部終了したので、以下に置いておく。 http://www.geocities.jp/kosako3/shimoyama/saigonosyogen_diff.sjis.txt伊藤律については、「日本の黒い霧」に注釈を付けなければならなくなったことからも明らかなように、スパイ説は完全に…

『偽りの冤罪』出版記念講演会

4/20、白鳥事件『偽りの冤罪』出版記念講演会に行ってきた。 昨年の「白鳥事件60年目の真実」と同じ明治大学リバティータワーで、講演者は宮崎学、渡部富哉、篠田正浩、伊藤淳。映画監督の篠田正浩は、ゾルゲ事件に詳しいという理由で呼ばれたのだろうか、講…

「最後の証言」の変更点 (2)

前回は三章までアップしたが、今回は四章まで終わったので、以下に置いておく。 http://www.geocities.jp/kosako3/shimoyama/saigonosyogen_diff_20121103.sjis.txt 追加、変更は沢山あるが、事実関係として意味がある所は、「Iという関西料理屋」が「出井と…

Check Mate at TOKYO

羽生二冠とAlmira Skripchenko(フランスのチェス女性チャンピオン)のチェス対局イベントが渋谷ヒカリエであったので行ってきた。 持ち時間30分の切れ負けルール。一局目は羽生の白番、二局目は黒番で、結果は二局ともドローだった。 今年もLPSAの詰将棋カレ…

「最後の証言」の変更点

文庫本と単行本でどこが変わっているのか正確に把握するために、読み比べながら違う箇所をメモしていく作業を続けている。 五月の連休中から始めて、昨日三章まで完了した。気が向いたときに数ページ進めるという感じなので、今年中に終わりそうもない。それ…

鍵のかかった部屋

将棋がテーマになっていると聞いたので「鍵のかかった部屋」というドラマを見た。 こういうのは大抵、「将棋である必然性が全くない」とか「話として無理がありすぎる」感じになってしまうものだが、そんなこともなくテンポが良くて面白かった。 密室に残さ…

白鳥事件60年目の真実

「白鳥事件60年目の真実−冤罪説は歴史に耐えうるか−」という講演を聴いてきた。 「白鳥事件は冤罪ではなかった!」新資料・新証言による60年目の真実 白鳥事件についての知識は、下山事件のことで「日本の黒い霧」を読んだときに白鳥事件の項もあったので、…

ノンフィクションの理由

「下山事件 最後の証言」がノンフィクションとして出ることになった状況について。 柴田哲孝がテレビディレクターの森達也と出会うきっかけを作ったのは映画監督の井筒和幸。その経緯を「最後の証言」で以下の様に書いている。 ある日、私はそれとなく井筒に…

確定申告

金曜日、会社を休んで確定申告をしてきた。 初めてのことなのでどうすればよいのか分からなかったが、近所に確定申告会場の案内板が出ていたのを見て、それに従って会場に行った。まるで市場のように人がたくさん居て、混んでいた。 最初に相談すると、去年…

デフレと超円高

何年前か忘れたが、報道ステーションに浜矩子が出演して「円高は宿命」とか言って、他のゲストに笑われていたことを思い出した。デフレと超円高 (講談社現代新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/02/18メディア: 新書購入: 11人 クリッ…

勝利宣言/長島フクからの年賀状(8)

去年の九月は、図書館などに何度か足を運んで色々調べていました。 証拠にはならないので省略していたこともあるので、ここに書いておきます。 末広旅館の名前が印刷してある年賀状が、昭和34年の正月に送られてくることが本当にあり得るかどうか、以前のエ…

勝利宣言/長島フクからの年賀状(7)

11月に勝利宣言予告をした頃から興味を失って、最近は帝銀事件関係の本ばかり読んでいました。 しかし勝利宣言するということで、もう一度「下山事件 最後の証言」を飛ばし読みしてみました。そこで気になったのは、柴田哲孝の母が松本清張「下山国鉄総裁謀…

Onigmo

気付くのが遅かったが、今日これを見つけた。 https://github.com/k-takata/OnigmoREADMEに新機能が書いてあるので、参考にすると良いかも。

勝利宣言予告

柴田哲孝が「あんまり言うとテレビ局が危なくなる」などと言っていたそうだ。ところで私は一ヶ月前の10/08に、柴田哲孝のブログに以下の様にコメントして、「長島フクからの年賀状」のエントリを紹介している。 お久しぶりです。 「下山事件 最後の証言」の…

たかじんNOマネー

たかじんNOマネーに柴田哲孝が出演するという情報をキャッチした。 ゲスト:柴田哲孝、ベンジャミン・フルフォード 陰謀論マネー 番組ホームページの次回放送内容にも出ていたが、今見ると消えている。 予定変更になったのかもしれないし、どんな内容かも知…

ヤギ、キャベツ、狼

前回に続いて、抽象によるソフトウェア設計−Alloyではじめる形式手法− の練習問題を考える。 A.3.5 「ヤギ、キャベツ、狼」一人の農夫が、一頭のヤギと、一玉のキャベツと、一匹の狼を川の向こう側に運びたい。しかし彼のボートには一度に一つしか載せるスペ…

驚くような三段論法

「抽象によるソフトウェア設計」を読んだ。 内容が難しい上にAlloyの記述形式に馴染めないので、読むのに時間が掛かった。 説明のための例としてアドレス帳を取り上げているのだが、アドレス帳の仕様記述には何の興味も湧かないので退屈だった。説明する側か…

東京鉄道局長暴行事件

下山事件で検索していると、次のページが見つかった。 終戦直後、朝鮮人が日本人にしたこと。(具体例) この中に、昭和21年に下山定則が東京鉄道局長のとき、三国人から暴行を受けた話が出ている。 しかし事実誤認と思われる点が二つある。 一つは、睾丸破裂…

死の方程式

昼に散歩から帰ってテレビをつけると、香川照之が刑事コロンボの犯人役の吹き替えをやっている様子が映っていた。香川照之は小学生の頃から刑事コロンボを文庫で読んでいたほどの大ファンなのだそうだ。 それを聞いて俺と同じだと思った。 俺も小学生の頃か…

長島フクからの年賀状 (6)

年賀状についての疑問点の続きです。先月、国会図書館で昭和34年の末広旅館に関する新聞記事を縮刷版で確認してきました。 その記事によれば、末広旅館は昭和31年に廃業しているようです。記事の中の該当する文を引用します。 旅館も事件以来パッタリと客足…

田宮克哉さん

昨日、詰将棋パラダイスの10月号が突然届いていたので何かと思ったら、坂東詰め将棋の採用通知が入っていた。六月に応募していたけど忘れてた。いい機会なので、坂東市まで見に行こうと思っている。というか、見に行く理由を作るために作品を送ったのだった…

長島フクからの年賀状 (5)

年賀状について。 「下山事件 最後の証言」の著者である柴田哲孝の母(=柴田宏の娘)の記憶によって、長島フクから柴田宏に年賀状が送られていたことが判明します。実際に年賀状が残っているわけではなく、母親がそれを見たことを証言しているという話です。 …

長島フクからの年賀状 (4)

A説が無理とわかったので、残っているB,C説について考えていきます。 最初にB説 長島フクは事件前は何も知らず、事件後になってから証言の協力をさせられた について。 この場合、証言の協力を要請したのは犯人側だけとは限らず、警察である可能性があります…

長島フクからの年賀状 (3)

長島フクの立場について、A説の 事件前から犯人側に証言で協力することになっていた が成立しない理由を説明します。 事件前から協力することになっていたということは、予め末広旅館に決めていたということです。しかし五反野駅員に旅館を聞いているので、…

長島フクからの年賀状 (2)

下山事件に詳しくない人のために簡単に概要を説明します。 下山国鉄総裁は1949年7月6日午前0時19分30秒に常磐線上で貨物列車に轢断されますが、その前の7月5日の午後二時頃から午後五時半まで一人で休憩した場所が末広旅館。そのときに応対して少し会話を交…

長島フクからの年賀状 (1)

2011/10/09 追記 以下の場所に、全てのエントリ(1-6)をまとめたものを置きました。 http://www.geocities.jp/kosako3/shimoyama/nagashima_nengajo.html 内容は同じです。 これから、柴田哲孝「下山事件 最後の証言」の問題点について、「長島フク」に関する…

藤森三段

藤森三段が三段リーグで二位になって昇段した。 第49回奨励会三段リーグ戦残り二局の時点では七番手だったので多分無理だと思っていた。だから驚いた。 大内九段の新橋での解説会で、いつも盤操作をしていたので知っているというだけだが、それでも知ってい…

「最後の証言」に関する疑問点

「下山事件 最後の証言」に関して疑問があったので、著者である柴田哲孝先生のブログのコメント欄に質問を三回書き込んだ。 最初の二回には反応がなかったが、三回目の書き込みの後で以下の注意を受けた。 最近、当ブログにコメントの形で著書に関する質問を…

マイナビ女子オープン予選

もう8日も前になるが、今年も行ってきたので一応書いておく。 対局場の観戦者が減って、去年よりは観戦しやすかった。入場料1500円の効果なのか。 一口一万円の懸賞金が合計94本になったらしい。個人だけでなく企業も入っているのだろうが、かなりの数だ。…

下山事件全研究

昨日、テレビのチャンネルをNHKに合わせると、展示してあったSLを分解修理して再び動くようにするというドキュメンタリーをやっていた。これはラッキーと思ってそのまま観ていた。俺は鉄道オタクでもないし、SLにも興味はない。動いている蒸気機関車の車体の…