ぐ戒

残っていた自由研究が終わったので街の新規ルートを開拓しようと川沿いのまったく知らない道を歩いていたら川に渡された大きな橋の手前辺りから突如吹雪いたように真っ白になっていたが別に雪は降っておらずよく見てみるとそれはただの白い粉でありなぜと疑問を抱きながらサクサクと踏みしめて前へ進んでみると前方を巨匠の芸人が全裸で歩いているのがわかり通り過ぎるひとたちはみんなびっくりしているからさすがだなあおれも楽な研究にすればよかったと羨ましがっていると歩くルートにない橋の上とか橋の向こうの家々まで真っ白だし撮影のためにそんなところまで白い粉まみれにできる権力や経済力の凄さにビビりながらそれら一連の全裸たちを追い越して先に進むと下り坂の途中から路面の状態が舗装道路から硬質ゴムのようになりそこからは白い粉がついていなかったので許可が降りなかったんだと理解してどんどん先に進むとまったく知らない古書店が左手に見えてきたしこんなところに古書店があったのか今は夜だから閉まっているけど真っ直ぐ来るだけで到着するから道とか覚えなくていいし便利だな今度また来ようと決意してはそのすぐ先が医院で行き止まりであることを確認しここから引き返すよりは抜け道を聞いた方が早かろうとそのままのペースで医院に入り医者に駅への抜け道を尋ねたところこっちだよと院の奥に導かれて明らかに剥き出しの患者たちの横を通っているのでこんなところに抜け道があっても毎回通れないだろうがと思いながらさらに共同浴場にぶち当たりその東にある壁を医者が突然ハンマーで叩いたり大砲で撃ったりしたがびくともせずこの壁を壊せばいいってことなのかなと壁になんとか壊れてもらえませんかとお願いすると下半分だけがボロボロとあっさり崩れ始めたけど意思を持つ壁は四千数百ある破片を数えてもらうと興奮するらしく女児にそれをさせようとしていたので場にいた全員で引く夢を見た。複雑な夢だがかなりの時間を割いて入念にメモをしたからかめちゃくちゃよく覚えている。古書店とかすごく入りやすそうな、ちょっと古い商店のようなたたずまいだったんだけどな。あと、意気揚揚と発表の場に出かけてたのになかなか先生から当ててもらえずむしろ最後の方になりトリは嫌だと思っていたのにトリになりつつあったからむしろ書類を忘れた態にしようとごまかしてたら発表が終わった友達にそれはよくないと上から目線で怒られてしょうがなく小さく手を挙げていたらおれの後ろで手を挙げていたテロリストが当ててもらえてもう発表どころではなくなる夢を見た。これ振り返っていざ逃げようとしたときに夢が終わったので、その瞬間、じぶんたちが実はパイプ椅子に座っていたということも覚えている。正午過ぎの起き抜けの夢は、消しゴムで半分存在を消しちゃったけど縦に半分だし心臓は残っているからいいだろと思う内容だった。グロいな。なんだこの夢は。
今日は二分寝坊したと言いたいところだが最高最悪に寝坊して正午過ぎまで寝て、しかもその正午過ぎに起きなければならない最終ラインからさらに二分遅れたという話だから、完全に切ない。もう寝坊とかいうレベルですらない。だったら、そうだ、最終防衛ラインのようなものを定めているのが悪い、それは確かにそうなんだが、これを定めなくてじゃあ延々と夕方とかまで寝続けたら、それこそ最悪だし、おれに寝坊をさせている無意識というか脳の一番ヤバい部分はそれをこそ狙ってると思うんだよね。だから防衛ラインは防衛ラインとして、別個の問題として早起きしたい。ところで外を見ると雨だ。あとになればなるほど雨が強くなりそうな予報だし先に雑誌を取ってくることになった。で小雨の中パパッと出かけて、それでも神社には立ち寄って、北区。雑誌と神の心を受け取ってきたってワケ。
なんか時事ネタはどうでもいいんだけど最近保育園がうるさいから建築するなボケみたいなニュースがあったじゃん。あれの老人イズ敵みたいな手のひら返しも面白かったんだけど、その一方で、子供の声はハッピーノイズみたいなよくわかんない差別が横行してるみたいなんだよね。ノイズが好きなおれにしてみれば腹の立つ話だな。主観でお前が好きなモノにハッピーて名前つけてるだけやろ、人類は子供の声をハッピーと感じなければならないみたいな嘘ルールを勝手に決めるな。ノイズが好きなら、いいんですよ、おれの発するハーシュノイズも工場から無限に出てくる機械音も全部ハッピーノイズだよね。こんにちは、ハッピーノイズアーティストです。それとも個人の感情で勝手に、あいつはハッピー人間、こいつはアンハッピー人間と決めていいのか、まあ差別ゴーゴーなおれはそれでも面白いが、ハッピーノイズとかアホなこと言ってるひとたちはそういう差別をこそ嫌がるんだよね。だからおれがハーシュノイズをぶちかますので、子供のママさんたちはとくと聞いて元気になってくださいよね。あるいは、子供から出てくるものみんなハッピーだったら、足立区で九歳の子供が同級生を意識不明にしたのもハッピーバイオレンスじゃん。どだい子供の声をハッピーノイズと定義することに無理がある。全部ハッピーか全部アンハッピーか、ちゃんと選べよな。
それではまんがタイムきららMAXの感想を書きます。『ステラのまほう』、新キャラがメイン。ああゲームに声が入るのか、それは燃えるな。声優にじぶんの考えたセリフ喋られるのってこんなに照れるんですかね。売れることは二の次みたいなスタンスの表明も良かったけど、歌ってみてる側のひとってところが良かった。『きんいろモザイク』、修学旅行編が最終。風呂シーンだが色気はなし、代わりに突然のディスがある、ディスとかいう単語が出てくる事自体意外でゲラゲラ笑った。恋バナの悪魔めっちゃこわいな。あと修学旅行三日目は瞬時に終わった。『いちごの入ったソーダ水』、毛玉取りにハマる女子って、ヒゲ生えてたら延々剃り続けるのかな。ともかくハマる話、先生が毛玉だらけの服持ってくるまでその自堕落さを自覚してないのめちゃくちゃいい。毛玉取りで穴開いた経験ない、財力でいい毛玉取り買えばいいのに。『はんどすたんど!』、のっけの跳び箱明らかに失敗後の絵で笑った、部室がないというエピソードで教室を代わりに使っているから荷物取りに来た生徒とバッティングして気まずいみたいな話も実感がこもってて良かった。全体としては部室を受け取りに行く話。最後のタイル・ずきん・ポスターのネタもキレがあったけど、やっぱり風で直立のまま飛び上がる人体が豪快過ぎてメチャクチャ面白かった。『すくりぞ!』、アパシーとか意外にセンスの利いた言葉を選んでいるので驚いた、巧みだし笑えた。喜びながら寝るのはナルコレプシーっぽくて怖くて良い。永眠を望んでいるのはヤバいな、起きてる時間あっての夢だと教えてやらないといけない。『きらりブックス迷走中!』、オタクの匂いで素敵〜とかなりつつぶっ倒れそうになるのズルいな、心の底で見下してそうでウケた。先生というか同人作家が新キャラとして登場、単発とは思えないキャラの濃さ、あとでまた出てきそう。まんが作品の中で「右向きしか書けないキャラ」を出すの、勇気いるよね。『魔法少女のカレイなる余生』、学校編だ、そうだ、一応学生だったんだ、すっかり忘れていた。学校側の同級生として新キャラがバンバン登場、主人公は当然のようにツッコミ役に回る。新キャラの自称エリートは高飛車でツンデレでバカというキレッキレの性格してるから今後跳ねそう。『ペンにまします神サマの』、主人公が現行を持って行ったので、主人公のまんがから生まれたキャラたちがじぶんが連載化だいやじぶんだといがみ合う展開。つまり主人公の作画中を見るということは子供が親の子作りを見るようで気まずいという論理は確かに的確で良かった。乾杯じゃなくて完敗というのもクセがあっていい。つか、担当はついたのか。『こみっくがーるず』、絵馬に書いた文字が「かわいくておもしろいマン」で止まってたのメチャクチャ笑った、女の子だぞ。帰宅するとボツ焼き芋というイベントが待っている、ボツ原稿を薪代わりにするというもの。ボツを捨ててもデータで残るというのは残酷な現実だが、主人公に対しては仲間が「連載もしてないのにすごいボツの量」って言ってくるのがもっとも残酷で素晴らしい。『のけもの少女同盟』、戸棚から声が下から戸棚に挨拶するノリかわいい。戸棚から新キャラが出てきて部活が成立するという流れ。オタクが反社会的で猥褻でも受け入れるみたいな見下し方めちゃパンチ力強いな。趣味否定するとか最低だよね! って言った怖いもの嫌いのキャラが相手のホラー趣味を見てジレンマに陥るところ爆笑した。『夢見るプリマ・ガール!』、あっ、TRFだ!! 部活の顧問にしたい先生を付け狙う展開。たまごボーロで追い払われたりしたので結局力ずくで脱がす展開なのがレズぽい。でもそのさっきのたまごボーロってのが、女児アニメ好きに繋がるのはいい伏線だったな。しかもそのあと、弱みを握った後で、ところで顧問になりませんかって誘うの卑怯すぎてメチャクチャ良かった。『ななかさんの印税生活入門』、あー枝を拾ったら魔剣にしますよね〜て感じだけどそんな頃の記憶覚えていられるのめっちゃつらそう。記憶〜!! 光った方が勝つとかもう主人公なら最後は勝つぐらいの強引さあるけど、それを引きずったままATM発光させてるのは笑った。地味な絵面で軽く落としておいてからまさかの本社そのものが登場する展開もすごい、並外れた発想だ。『ご注文はうさぎですか?』、ビアホールの模擬店。大人は普通にビール飲んでいいけどまあ学生の店だしな、その後普通にその学生の手伝いを大人がする感じボスっぽくて良かった。かぶりもの誰でも怖い気がするんだが……。同じ学校だったらってファンタジー感、この作品だからこそ出せる良さだな。『みゅ〜こん!』、コンサートが始まったけどよりによって高飛車が一番緊張しててドミノみたいにみんながグダグダになった、のに後で一番威張ってるのが高飛車キャラなのがウケる。指揮棒どういう仕組で折れてるんだろ。先生のおかんキャラも板についてきたな。『はじめパラドックス』、学校者で、ごっこ遊びが壮大という感じなんだろうか。教師がいとこなので、サブヒロインほったらかしでふたりで盛り上がって妄想の上で戦う、実際は地味に股の下くぐってるのが良かった。戦闘機にビームサーベルってスターウォーズみたいな設定か? 『TCGirls』、 主人公、空気読めないだけじゃなくて絵も下手なのか、その上で他人のHN見て笑ってるので性格がヤバくて面白い。カードを担保にすれば何でもやってくれそうなのは確かにチョロい、友情すらそれで築けてしまった。『どうして私が美術部に!?』、ビッグバンをビッベェンて言わせるのめちゃくちゃ笑った、ピンポイントで来るな、話の流れは塑像を創造と勘違いしたもの。指五十本の像やばいというかそれもうイソギンチャクだろ。ツナギのぶちぬきシーン意味不明で良い。『裏庭には…!』、いわゆる運動会みたいなイベントの話。人間を抱えて走るという展開をかぶせに来てて巧みだ。カツのパフェは吐きそうだな……。学生の運動会に大人が参戦してぶっちぎりで優勝するの、空気読めてない感じして良い。『ぱぺっとコール!』、ミシンの糸が体中に絡まっているんだけどどうやっているんだろう。とにかく準備をする回。おっとりした表情のキャラがのこぎりで脅して来ててわらったけど、それよりペットの豚にホイコーローって名前つけてる先生の方がひどくて爆笑した。『ほーかごぶんりたい』、体育バカが入ったのて突然補習が壊された、知的な雑誌の名前は脳筋でも出てくるんだな。なぜか運動をさせられてるし、なぜか崖に咲いた花を取りにも行く、病弱なひとを救うのかよ、笑った。体小さくても陸上は関係ないんだっけ? 『JKすぷらっしゅ!』、貯水池に学校があるというパンチの利いた設定。水着が制服っていうけど、それ「潜る行事」とかで濡れたときはいちいち着替えるのか、荷物が多くなるな……。転校初日で飛び込みテストが待っているの残酷でウケる。『神様生徒会部!』、なんと夏休みの宿題が先に終わってしまう展開。だからみんなで夏祭りに行く、神様だから酒飲めるはずなんだけど主人公が母親のように頑なに拒否しててかわいい。あと最後のネタ、立てたフラグを即回収してるアホっぽさも良かった。それがマジメキャラなだけに余計に。『アイドル声優☆上村とまり17歳』、最終回、ネタも担当ラジオが最終回という形。舞台じゃなくてラジオで終わりなんだな、なんか意外だ。ジャムうどんというのは声優ネタに絡めてるんだろうか、普通に見ると普通にまずそうだ……。最後声優業界にお礼言ってるところから言っても、声優ラジオを聞いてると面白さが倍増したに違いないと思える。『廃校ドールズ』、 暗めの回想。親がカジュアル吐血キャラなんだけど、確かに吐血のキス跡は怖いな。出先で死ぬのかと思ったら玄関先で死ぬ展開だったのでびっくりしたけど、幽霊になってからもかなりあっけらかんとしていてポジティブだ。まあそのキスが原因で能力に芽生えたというのが全体の意味らしい。『軍師姫』、 いい悪代官ってなんだよウケる。前回の策略の意味とは、という流れ、受禅台と評して現代の表彰台を持ち込むセンスもいいけど、「なんだただの弩か」という展開とセリフ回しにはセンス以上にただならぬものを感じてゲラゲラ笑った。現代にただの弩は存在しねーよ。締めは感動だが青銅のまさかりを渡されてそれを持ちながらお礼を言う辺り渋いな。ところでやっぱりこの流れ、先生が真実の姉だってことで間違いないのかな。『ステラのまほう』、二話目。さっきの純粋な続きなんだけど、宣伝が大切だよというコマで(宣伝行為として)ポケットティッシュもらってるの、小技がきいててうまいなという印象を受けた。後半の、新キャラの性格が違うところから裏声でぬいぐるみの口真似して逆上させる展開、メチャクチャ笑った。脳みそが追いつかなくて逆襲好きって性格もすごいな、バカのSって成立するんだろうか。以上です。