ぐ戒

借金取り立てしてるとき不意に謎の喚くだけの電話がかかってきて一切応対を許さず切れてしまったが怪しいため壁に住宅地図を貼り付けた上でパソコンに不完全な電話番号を一覧表示してその近所を総当りにする夢を見た。起きた直後は夢まったく覚えてない状態だったから今日は夢無理かと思っていたところこれだけ思い出したという経緯があるのではっきり覚えて入るもののその前後の記憶が一切ない。壁に貼り付けたんだけど一部は引き戸、オフィスに引き戸かよ、であったこともよく覚えているし、総当りっていうのもおれの好きな行為だよな。好きだけど体力を使っちゃうよね。しかしおれはいつまで借金取り立てのバイトのこと考えているんだろう。まあ酒屋の夢よりはよっぽどマシなんだけどな、良い体験だったので。
ちょっと晴れてるなら軽く出かけたいが、あんまり期待をしすぎると外れたときに困るんだよな〜と考えていたのは、窓から見える路面が濡れているにも関わらずちぎれた雲から薄日が差す様子を目の当たりにしていたからだ。とりあえずインターネットニュースを読んでいたんだけど、不意に「袖の下」の話題になってしまったので、そんなものもらったことねぇからわかんないんだよな、袖の下から出てくるのか袖の下にねじ込まれるのかもわかんねえよと思いを巡らせているうちに、カネのことしか考えられなくなったので何かと罪深い午後ではある。そんなおれの罪を浄化するためか、早速ポタリポタリと雨が降って来てしまったので、期待してなくて本当に良かったというヒネた感想を抱いた。期待はしてなかったんだけどそろそろ歯磨き粉がなくなるから最短距離でも出かけた方がいいんだよなーと考えつつ、ニュースもそこそこに雨雲レーダーを確認、どうも切れ目があるみたいだ。そこでニュースを読み終え、しばらく漢詩と註釈に目を移すことでタイミングを計り、ここだと踏んだ時間通りに出かけた。
結果はと言えば嫌な雨の降り方してきたので買うべきものだけ買って帰ってくるハメになったんだけど、買うべきものは買えたのでよかった。それぞれ別々の見せで歯磨き粉とベトナムの偽オレオを購入、そのベトナム偽オレオを買って店を出た時点で降っていた霧雨に、ちょっとブックオフの方向へ向かった瞬間大粒のものが混じり出し、服に不安な水滴の染みが付いたので帰宅を決意したってワケ。いつも買ってるタイのクラッカーはちょうど品切れでした。結果に満足しているとはいえ、しかもそれがほんとうに満足な結果かどうかにかかわらずおれの中だけで確実に満足な結果であるだけとはいえ、早めに帰ってきて時間を持て余してしまったので、ちょうどよいじゃないかと部屋を掃除することになった。で掃除はつつがなく終了。そんなもんぐらいつつがなく終了しない人生なんかやってられるかよ。で脳の本をよむ、カナリアの脳を破壊すると歌がうたえなくなるという話が掲載されていた。おれも研究者になれば人間のこころ、捨てられるかな。
日没以降はずっとgimpでバッチファイルを作る練習をしてた、それ以降は一度も作っていないんだが、二ヶ月に一度ぐらいバッチファイルが、なんだっけ違うか、バッチ処理ですか、あれがあればいいな〜と思うタイミングが来るので、損はなかろうと理解してついに完成したが、特に何に使うわけでもなくそのバッチファイルは捨てて、手元には特に何も残らなかった。その間もずっと傍らに置いてあった脳の話がもうちょっとで読み切れるから集中して読む方向に気持ちを転換。かなりのスピードで読み終えたけど、じぶんの脳に残っているのは「脳は使うと良い」という事実のみだった。でも頭を良くするには苦労して脳を使わないとダメだという当たり前のことが脳を研究している学者の口から出ているという事実がひどく重要なんだよな。脳を使おうとするのは面倒で疲れるとも書いてあった。研究者ですらそうなのだし一般人の我々はもっと疲れるわけだ。意識して脳をしばかないといけない。その脳の話でニワトリの聴覚を破壊とかカナリアの脳を破壊という清々しい動物実験を見たし、このまま動物の話読むことにして、環境を整えるべく、読みかけ本置き場の農民セックス本の横に動物の本を入れた。夜は耐えられなかったので冷房をつけたんだが、日記を書いている今は寒くて半纏を出しているし、この時期の体調が確実に狙われている。