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午前十一時の起き抜けには、それ自体が人気で賞を受けた当日なのに本日で何十年も続いた女優の番組が終わりだし題名は古びた字体で女優の名前が書いてあるだけでその次の番組は有名だが地味な演歌歌手をモノマネしてる芸人のデュエットでばかうけしてるから稼げそうだなと嫉妬しながらも歌いながらつついてるところでまた爆笑する夢を見た。これ一旦起きたときに素早くメモった夢で、書いてる途中もよく覚えてるな〜と思ってたんだけど、日記を書く段階の今になって見返してみると何も分からない。正午前の起き抜けには、「ひ」というひらがながうまく書けないから達筆にしてごまかす夢を見た。これは現実世界でもそうだし、最近は抜き書きを多くするようになったから記憶がフラッシュバックしてる可能性がある。あと、昨日買った変体仮名の本の影響もバリバリ受けてる感じだ。
おれにとっては単なる昨日のニュースだが、なんかあちこちで七メートルのニシキヘビ殺したニュースを見るし、いくらみんなが倫理あるフリをしてみたところで、でかいニシキヘビを殺して見せしめに吊るして写真に撮影したあと食うと非常に面白いということがよく分かった。とにかく生き物は殺して吊るそう！！　なんか統合失調症の本を読んだから余計に分かるんだけど、その妄想（メジャーなところで言うと盗聴器が仕掛けられていて行動が全部読まれている云々）を利用して探偵社がバリクソ稼いでるみたいなニュースが流れてきたので普通に感心した。確かに統合失調症の妄想と探偵会社の仕事ってぴったり合うんだよな。もちろんそれは不正であり、ありもしない安心を一時的に与えて金を毟り取るなど残酷すぎるので悪は悪なんだが、可能性としてまったく気付いていなかった。半年に一回ぐらいワイドショーに出てくる、盗聴器を探す専門みたいな業者は探偵とは違うんだっけ？　違うならあのひとたちの一部にもそんな輩がいそうなものだけど。ところでまんがに「彼は少し上を向いている……それは常に上を目指しているから──」みたいな表現あったんだけど、おれも歩いてるとき常にちょっと上を向いているから上昇志向があるってことかな？　まあ電柱を見ているだけなんですけど……。電柱を見るときと空想をするときは少し上を向く癖があるので家族からは気持ち悪いと言われています、ぼくは元気です。
今日はかなり前から予定していたのだが、まず眼鏡屋に行って眼鏡を点検してもらった。ここ最近毎日洗っているということもあって、きれいに使っていますねと褒められたぐらいだったが、メンテナンスしてもらった眼鏡を受け取るときに落としそうになってしまった。あぶなかったけどおれ以上に店のひとがびっくりしちゃったのでなんか冷めちゃった。それから神社に行って、街の方に行くかと自転車を漕いでいたら割と神社に近い道路上にガキどもが群がっていた。そこを通ろうとしたら急に「蛇です！気を付けてください！！」と言われて、見てみたら本当に道路の真ん中で蛇がウネウネしていたので、へーガキでも敬語使えるんだと思ってビックリした。で、やっと街へ向かい、新竪の古書店で昨日買わなかった数学の本を一冊購入。あとはおなじみ、図書館にこもって帰ってきた。
帰宅してもまだ数学の熱が残っていたし、数学が完全に苦手なまま成長したという引け目があったので、とりあえず二次方程式や三次方程式を解いてみていた。三次方程式なんか教育を受けていた頃計算した記憶がないんだけどな。数学嫌いでしかも数学の本を読んでもあんまり頭に入ってこないおれがそれでも数学にこだわるのは、小学生の頃は明らかに算数が好きだった形跡があるからなんだよね、ガキの頃の記憶はすべて失ってるんだけど。夜中、インターネットニュースを見ていたらプーチンに対するデモが起こっていて、やれプーチンは泥棒だなんやかんやと反対派が頑張っていた中、プーチンに飽きたと言っているひとたちがいて、それはなんか分かると思ってしまった。でも、プーチンに飽きたとして、プーチン以上のカリスマというか、ネタっぽい面白い人物ってロシアにいないんだよね、強烈な個性というか。