ぐ戒

禁止された本を入手しようとする度に邪魔が入るので古書店で塩ビ人形を見てたけどめぼしいものがないので他の店に行くかと思った瞬間にダンボールが追加されて色違いの人形が出てきたしそのまま見てると店員の女が出てきて犬もやってきたのでしょうがなく入荷作業を手伝うことにする夢を見た。夢はこれだけだったんだけど、古書店はガレージそっくりだったし、店員の女は酒屋にいた社長夫人の娘だったし犬も酒屋にいた犬だったし、起きたとき軽くノイローゼになった。ガレージはともかく、どうしていつまでもかなり前のバイト先こと酒屋の登場人物を夢に見続けないといけないんだよ。
起きたらカーテンを空ける、できれば窓を開けるのが習わしだが、今日は太陽がブワーと出てきた。この時期は日光の入射角的にカーテンを全部開けることができないので晴れの日はレースのカーテンを閉めなきゃならない、で閉めたら今度は太陽がすぐ隠れて、ブチギレそうになった。ブチギレついでにパソコンつけた直後の話に言及しておくと、そもそも、薬を飲んでまで生活のために労働しなければいけない社会が悪い。精神が弱っている人間はおとなしくすべきなのだ。ところでこの文脈で書くと大変にまずいことになるが、「香取さんの絵 首相が鑑賞 障害者アート展」というニュースを見たんだよね。何がまずいかというと、この見出しだと香取さんが障害者みたいだから。なんでおれは説明をしてしまったんだ? でも悪意ある見出しをつけるニュースサイトが悪い、おれは悪くない。で、それらの絵を見た首相が「芸術こそ多様性だ」と発言したらしい。おいおれの芸術にベーシックインカムという名目で月給を払うチャンスだぞ日本国総理!!!芸術が多様性で素晴らしい、でも労働は別にしてくださいね♪ では話にならないし、ベーシックインカムでまず下敷きを作ればいいんだ。それで芸術が売れて儲けが出るひとがあれば税金を取ればいいのだし何も問題がない。ベーシックインカムしかありえない。労働が芸術を兼ねていた時代もあったという、そういう内容の本が社会主義系であったが、実際資本主義的なやり口で生活から一部の活動が労働として引き剥がされて久しいのだから労働が芸術を兼ねる時代など訪れないし(例えば職人の「仕事」とは表現されても職人の「労働」とは表現されないように)、ベーシックインカムで人民を義務的な労働から開放しろというのはそういうことを言っている。そもそも、生活のために労働をすることで人間からこころの余裕が奪われているから現代芸術的な抽象的な絵を見るなどして「こんな絵10円でもいらない」みたいなことを言う奴が出て来るんだよ。そういうひとたちって転売目的以外ならピカソの絵が一億で買えるって言っても買わないでしょ。ああいうのはよくないよね。
お出かけして雑誌を受け取ってきた、そこからブックオフへ。残っていた一割引チケットを使おうと思ってたんけど結局欲しいものがなかったので何も買わず、帰り道にいつもの酒屋へ寄ったが、ここでも何も買わなかった。帰ってきたらベトナムでも日産スバルとか神戸鉄工所みたいなこと起こってて、国産ハンカチ? シルク製品? に中国産のものを混ぜて販売してて、それがメチャクチャ大企業だから国を揺るがす大事件になっているらしい。しかも成功の秘訣なんかを庶民共に説教していたため、「善人ぶっていたが結局こんなことだったのか」と言われているらしい。それに関しては、そうです!としか言いようがないな。夜はテレビを見ながらご飯を食べた。ニュースで、襟裳岬の風の強さを証明するためにリポーターが無理矢理前進しようとした結果身体が斜めになっていたので、「スムース・クリミナルじゃん……」と思ってしまった。
それではまんがタイムきららキャラットの感想を書きます。百円上乗せしてるくせに「とくべつふろく」じゃねえだろ芳文社。『ブレンド・S』、無自覚嫉妬の回。デートからの流れ結構長く続くな、やっぱり肝いりってところなんでしょう。でもじぶんの客だったら大量のタバスコかけるのかよ、笑った。確かに男女ふたりきりは良くない! 『まちカドまぞく』、出かけるので弁当をうまく作りたい。要するにおふくろの味回避だが結局教わってるのはおふくろの味っぽいな、ただいちいち厳格を見せようとしててウケるけど。シリアスなはずなのに終始サイケデリックになるのも良かった。『NEW GAME!』、メイン級サブ、主人公に噛み付くキャラが主人公グループの遠いひとに会いに行くという流れなので結構ドラマチック。行動力を笑いに変えるのは巧みだな、後半の笑顔が足りないと暗に気付くシーンもハマってる。まあ確かに、天才という呼ばれ方を好むのは凡才だけだよね。『Aチャンネル』、文化祭の話の続き。ナースのコスプレ、なかなか反則感があるな。あとじぶんの身長より高く焼きそば作るの、上の方絶対焼けてないやんけ!! 男装してたら全員敵に回すの面白い、全員男に免疫ない。『キルミーベイベー』、秋らしく芋を掘る話。犬みたいに掘った土がドババとかかってキレるやつ、よけろやと思って笑ってしまった。あともう生き埋めにされること自体は気にしてなくて芋から芽が出ることを怒ってるのがズレててとっても良い。『恋する小惑星』、事実上の合宿。ガサツな先輩が主人公たち後輩を振り回していてかわいい、特にガニ股描写が思い切っていていいですね。あのサイコロみたいなの出てる鉱石いいよね、分かる。先生は現金化目線なのも良かった、さすが興味薄いだけある。何気に最後の農協ネタも面白い。『正義ノ花道』、こないだ出てきたいかつい顔の男を含む生徒会の話。シリアスなのかと思ったらメチャクチャロリコンで笑った、お兄ちゃんって言われて元気百倍なのヤバいだろ。基本的に会長のかわいさ以外真面目ですみたいなムードがかえっていい。『花降り宿のやどかり乙女』、ぼんぼり祭りか!? そのような祭りをやるので道具を蔵から出す話。刀でお面に成敗するシーンで刀しか心配してないのウケる、お面は……? やっと見つけた箱が空っぽなのも性格を表していて巧みだ、感心した。『ひだまりスケッチ』、またカラーなのにページ数が少ない。吐きそうになってるのにグラビアポーズ取るのは面白かった。『すわっぷ⇔すわっぷ』、クラス替えの時期がやってきた、最近はクラス替えで全員が一緒になるのをわざと避けるパターンが多いな。今回もサブヒロインが別クラス送りになるが、今までぼっちだったので割とつらくない感じになってるのが良かった。あと新キャラの先生が秘密を知っていて、これが次回以降どう絡んでくるか。『おちこぼれフルーツタルト』、女児アニメのイベントに参加するためいい年漕いてるのに小学生のフリをするという話だが、何故か尾行側も小学生のフリをしていたので爆笑した。確かに全身モザイクレベルだ。というかもっと年上の人間がやってて最終的に全員がランドセルを背負っている異様な光景に。『エクソシストと首輪の悪魔』、新キャラたちが一同に集結するような話だがなぜか悪魔と天使は缶蹴りをしている。ロリコンですかと言っている奴がロリなので凄まじい世界だ……。主人公も小学生みたいな煽りを真に受けててかわいいじゃん。『精霊さまの難儀な日常』、多分アニメ化作家の四コマ作。公園に突然全裸の少女が現れる、一体どういう生活をしていたらそんなことに!? それもそうだが精霊に対する反応が薄すぎるのも良かった。助けてもらったくせにひとの家をよく燃えそうないい家とか言い出すのもウケる。あとこういう作品では珍しく、ちゃんと値段の高い対価を要求するんだな。『ゆーま!』、なぜかwebで連載になった作品だ。読み切り時代からコミックス二巻分空いてるので知らないキャラがいて謎の展開をしているが、自治体消滅とか割と渋いネタを回していてやっぱり面白かった。あと星の距離の話にすり替えるあたりとか。『アニマエール!』、この作品だけいつもページ数がすごい。今回は単発でまんが同好会を応援しに行く話だが、要するに新入りにいつもの仕事を見せてやるぞ的なノリがある。そういう意味では浮かれてる主人公を取り締まるシーンがあってよかった。恋人認定に浮かれる感じも良かったし、扇なんか日常でやらないという冷静なツッコミもウケる。この熱意に勢いを借りて次号は合宿。『はるみねーしょん』、怖い番組から幽霊の話。マジむかつく〜のくだりも良かったけど、食いしん坊のネタはまったく想像もつかないベクトルだったのでゲラゲラ笑っちゃった。あと玄関から普通に入ってくるのも怖いけどバンッて入ってくるのは普通ではない!! 『ぷにむにコンプレクス』、今回もダイエットネタだった、忍び足のひどい想像とか笑った、そういうネタだったのに途中から金持ちがメインになった。勝ち気な子が昔はおとなしかったとかいいよね。ところでひとり出血でダイエットを行っている子がいる。『ふじょ子とユリ子』、ツイッターをツツッタと言われるとさすがに元ネタが分からんな……。それの話。アカウント名入力のくだりで騙すのズルい、爆笑した。からかい方と名前間違え続行がちょうどよく釣り合っているんだよな。即フォローの勢いも良かったし、結局みんな乳が大好きなんだということも分かった。『はやしたてまつり♪』、サブキャラ同士の購入、前回の迷惑を謝罪するためにプレゼントを買う。帽子はちゃんと洗いましょう! ぬいぐるみに対する仕打ち結構残酷で笑った、せめて座布団でやれよ。後半はかなりいい話、特に大オチは時代劇っぽさすらあった。『ネコじまにゃんだフル』、いわゆる猫かわいがりってやつ。ところでまだキャラがいるという仄めかしがある。それはそれとして耳かきの途中グワッて動くのは確かに怖そうだったけどダイナミック過ぎたので笑った。きれいなツンデレを見ているようで本当にいいですね。『トモダチヅクリ』、怪我したので背負ってもらうんだけど重い? って重めに言うのウケる。そのあと別のひとにお姫様抱っこされるんだけど、その状態でイチャつくの確かに鬱陶しそうでゲラゲラ笑った。後半はシリアスだがシリアスの中にもドヤ顔ありだ。『異なる次元の管理人さん』、惚れたっぽいシーンからの続き。感情が整理できなくて夜這いをかけるの積極的でいいし乳房の表現がすごい。後半は新しい昔話への接触だが、竜宮城があること、それを異世界のひとが知っているという謎が出てきた。サイバーな描写かっこいい。『ぽちはおまわりさん』、読み切り、童話っぽい。すなわちほんわかオチがあるという意味だが、それにしてはお母さんのキレ方がダークすぎるのがギャップあってよかった。描写は特に最後の月夜の一枚描写が白黒なのにちゃんと月夜感が出ててキレイだった。『疾風ういんどみる!』、最終回一個前とあらかじめ予告されているのでしんみりはしているが、もともとのペアと最後にヨットに乗って、その後にシリアスシーンに繋ぐというのは巧みだと思った。ドジな役は主人公と言われてその主人公が同意するという面白いポイントもさり気なく用意してある。『NEW GAME!』、二話目。これも話が話だから(旅館を継ぐかどうか)その周りはシリアスなんだが、主人公サイドは裸になって温泉で暴れており、主人公は背中ながら全裸を披露しているので楽しそう。矢文で会話するお父さんというの、作品から男を排除するという意味合いで優れた小道具だし、感心した。以上です。