ぐ戒

ポッドキャストを聞きながら道路の斜めの影に沿って歩く夢を見た。あと、そのドリンクは歴史の途中じゃなくてあとで飲めと注意されて一旦時間を巻き戻される夢を見た。起き抜けには、名称にパ行が多過ぎると激怒している夢を見た。これらの夢のうち明確に覚えてるのが地面の斜めの影だけだな、特に起き抜けの夢はメモしているうちからどんどん忘れていってしまっていたので完了したときには既に何も思い出せなくなっていた。
今日は起きてからしばらくの間変な式を見ており、気付けば結構な時間が経過していたのでそれまで一切インターネットニュースを読めていなかった。十四時ぐらいまで読んでいたのかな、そのためとにかく大急ぎで読んだ感触がある。とにかくメルケルのお尻のニュースはもういいんだよ。そのニュースの横にあった見出しが上下でつながって一つの文章みたいになってたんだけど、なんかAV男優の毒キノコみたいなことになってたので罪作りだなあと思った。まああと、なんだ、今日がセフレだからということでもないけど、おれはストリートビューなんかで外国の風景は風習を見ることが多いので、クマラが廃止とまではいかないが昔ほどの隔離性がなくなっている、それは世界標準の倫理に合わせたものだというニュースを見て、へーと思っていた。これって原理主義的なひとたちが抵抗しなかったのかな。宗教は変わるものだという話をよく目にするけど、それって神が間違ってたってことだよねとか言うと反発されそうだし、でも大きな変化が可能ならそれはもう神じゃなくて単純に人間が決めたルールじゃんとも思うんだよね。おれは別に他人が信じているもの否定しないけど、それはそれとして宗教は勧誘というシステムを含む限り全部人権侵害だよなとも考えている。勧誘というのは神を信じない自由即ち人権を侵害していると思っているというワケで、信じたいのなら好きにすればいいけど他人に強制してほしくない。だって逆だと非倫理的でしょ? つまり無宗教の人間が宗教を信じている人間から「勧誘」によってその信仰を引き剥がそうとすることは信仰の自由の侵害っぽいじゃん。なんで逆なら許されるのか。ところでクマリをツイッター検索しようとするとクマリを名乗る不審な女やクマリデパートとかいうアイドルグループが出てきて本物のクマリの情報が全然出てこないのも困ったもんだな、ローマ字表記を見る限り宗教的なクマリとはどうも関係なさそうで、どうも字面のかわいさだけで使っているようだし。
今日はまずハゲのところに行って、それからブックオフへ。何かとちょいちょい欲しいものがあったが決め手に欠けたので買わなかった、そのままリサイクルショップや酒屋を回ったけど収穫なし。最後に帰宅後電話で本の予約をした、これは忘れていたわけではなくて最初からこのようにするつもりだった、なぜならハゲに時間を取られたからだし、しかも日没が早い、悲しいことに日没が早いんです、でも気付けばもう冬至の方が近いんだな、いや近いとかじゃなくて今日が冬至であれよ。ところで先に書いておけば今日のセフレはポーランドクラクフなんだけど、これってまた一度行った場所に行こうとしてるんだよな。しかもポーランドなんて訪問回数少ない方なのに重複をしている、これじゃまるでポーランドに見どころがないみたいじゃないか。こんなダブり方するぐらいならほかに攻めてない東欧の国に行ってくれや、頼むよ。ちなみに個人的な話をすれば、昨日はストリートビューで石川県の田舎にいたんだけど、今日はフィリピンの田舎に行った。あと物置を掘ってたらロックマンの思い出の中からコンパイルの思い出が出てきて、タイムカプセルっぽかった。
セフレこと世界ふれあい街歩きポーランドクラクフクラクフポーランドの京都とかいうナレーションが入ったけど、それは明らかに日本人が言っているのでは? ポーランド人を初め外人が京都とか言うわけないしな。難点のあるナレーションといえば、カッポカッポという音が聞こえて「ん?何の音だろう??」というのもわざとらし過ぎた。中央広場の御者は全員女、そのことについての説明はなし。建物も荘厳だが何も言わねえな、花屋ではガキが結婚式用のおめかしにヘアバンド型? の花飾りを買ってもらっている。流れるように飛び込んだ重厚な雰囲気の回廊にはその雰囲気を転用した土産物屋が複数陣取っていた、建物の説明はやはりない。さっきガキが選んでたのはヴィアネクという頭に付ける花飾りで、女が川に流してそれを見つけた男と結ばれるという伝説が付いていた。土産物屋のひとは綺麗な琥珀を身につけると気分が上がると言っていたけど、そりゃ大概のひとはそうだろうな、だからこそ価値がありこうやって土産物屋で売ってもいるんだから。歴史紹介コーナーはアウシュヴィッツ! で、戻って、中庭に通り抜けられるトンネルがあり、インターネットカフェの表示があったが、そこは触れられずにずんずん進んで十人と会話する。地下室は十四世紀に、地上部分は十八世紀に建てられたという建築物に入ると中はギャラリーになっている。完全に破壊されたワルシャワとは違うとか言うの、若干ケンカ売ってる感じがするんだけど気のせいかな。また、アーチになっている謎の建物の下には民族衣装を着込んだラッパ吹きのオッサンがいる。市場にはポーランドの太いキュウリの漬け物がある、太いキュウリはかなり嫌いなんだが漬け物だったら食えそうだな。その近くの店ではババアのチーズをババアが買う、素晴らしい経済、つうか塩分的なものばっかり売ってるな。そのババアは客なのに店のチーズを勝手に切って勝手に試食させてたので面白かった。その後は老人とポーランドの女子中学生がグルメコーナー、女子中学生という割に既にちょっとゴツいな、ロシアの血だ。ピエロギ、フルーツ餃子みたいなもんかと思ったら普通バージョンもあった、順序はどっちが先なんだ。ここでまた街歩きに戻って、今まで歩いた場所が地図として出てきたけど、おいおいまっすぐ歩いとるだけやんけ。どうなってるんだ。憤ってたら大学名を聞き取り忘れた、ヤギなんたら大学ってところはコペルニクスが学んだ場所として有名らしい。なんか歴史的なものを見せてくれるのかなと思ったら仕掛け時計見て大学のシーンは終わった。次はステンドグラスの博物館と工房を訪れる、百年前のガラスのサンプルもあってすごい。なぜステンドグラスを作成しているのですか、という問いに、絵はそうでもないがガラスは場所や光の具合で変わるのでステンドグラスは美しいという答えが返ってきていた、まあ絵も変わると思うが……。寄り道コーナーは世界一美しい地下礼拝堂、あれ地名は? 岩塩坑なので働いてた人間の様子が等身大の人形で紹介されるという歴史博物館みたいな展示もある。つーか、岩塩の聖堂って前も見たことあるけど同じものか? それともヨーロッパには同じような場所が数か所あるのか? 地名が分からんから手掛かりもない。寄り道が終わって本編に戻り、ユダヤ人街へ。シナゴーグへ向かうと、ユダヤの伝統はここにしか残っていないとか言っている。そのあと案内したいところがあると急に連れていかれた場所には、ユダヤの戒律に合致した食品売り場があったのでびっくりした。もっとなんか、ユダヤの奥深さを見せてくれるんだと思っていたら単なる商売だった。で、街角に出ると、以前破壊されたユダヤ人街をアーティストが塗り潰したとのことで、そのグラフィティだらけの街並みを散策する。カフェの机にミシンが置いてあるのは面白そうだけど急に動いたら怖いな。で、そのアーティストの活動として、創作ダンスを見て無の感想を言うナレーションが入る。え、創作ダンスで終わりなん……。と思ったら夜の中央広場で終わりだったけど、一分ぐらいだったのでほぼ創作ダンスで終わりだった。異常です。クラクフ、普通だったな。