広瀬正『ツィス』『エロス』(集英社文庫)
『ツィス』。神奈川県で謎のツィス音(二点嬰ハ音)が人々を苦しめ始めた。特集するテレビ番組とツィス音教授が活動するなか、デザイナーで耳の聞こえない榊英秀と彼女のオイネは…。ツィス音の「レベル1」から始まって「レベル0」で終わる構成は綺麗。だが、ツィス音が単調増加するので、展開もやや単調に終わったきらいが…。でも、とても良い作品。
- 作者: 広瀬正
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/08/21
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など、いろいろ面白い社会史的事実が目白押し。ただ『マイナス・ゼロ』でも出てきた白木屋のデパート火災での「ズロース事件」は、広瀬氏お気に入りのエピソードらしいが、基本的にガセネタらしい。
とにかく、これはたしかに『マイナス・ゼロ』を読んだあとでは、必読といえる作品かもしれない。
- 作者: 広瀬正
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デビッド・フィンチャー『ドラゴン・タトゥーの女』(2012)
The Girl with the Dragon Tattoo 出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、クリストファー・プラマー
ぜんぶ知ってるし。しかも、オリジナル映画版よりも、終わり方が中途半端すぎるし。オリジナル映画版の面白さが凄まじかったので、見にいったのだが、わざわざフィンチャー版で見る必然性が感じられなかった。映画開始と同時に大事な電話がかかってきて、集中できなかったのもマズかった。