児童虐待と性行動・自傷

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1485145&media_id=4 より転載
虐待体験「あり」5%=性行動や自傷に影響も―厚労省研究班


 児童虐待を受けた経験を持つ人が5%に上ることが、厚生労働省研究班の「男女の生活と意識に関する調査」で分かった。虐待経験のある人は、初の性交渉を否定的に捉える傾向が強いなど、成長後への影響もうかがえた。
 調査は昨年9月、無作為に抽出した全国の16〜49歳の男女3000人を対象に実施、1540人から回答を得た。
 18歳くらいまでに両親などから虐待を受けたことがあるかとの設問に、5%が「ある」と回答。男性は2.2%、女性は7.1%だった。男性は身体的な虐待、女性は心理的な虐待が最も多かった。
 手首を切るなどの自傷行為は、虐待体験のない人の場合「何回も」「1度だけ」を合わせ5.7%、「思ったことはある」15.9%で、したことも思ったこともない人が大半。しかし、虐待体験のある人では「何回も」20.8%、「1度だけ」も11.7%に上り、「したことも思ったこともない」は37.7%にとどまった。
 初めて性交渉を経験した時の気持ちは、虐待体験のない人は「うれしかった」が半数近く、「期待はずれで落胆」「むなしかった、後悔した」は10.6%。これに対し、虐待体験のある人は「うれしかった」が約3分の1にとどまり、落胆などの否定的な回答が27.9%に上った。