宗教者のアルコール依存症

西原 昼間っから飲めてそれを止める家族がいない、仕事がいき詰まった、たとえば病気と借金で自殺する人が多いじゃないですか。そういう負のバリューセットがあるんですよ。他にやれることがないですからね。あと昼酒でいえば、田舎のおっちゃんと話したことがあるんですけど、田舎って自分のなりたかったものになれず、したくない仕事を死ぬまでしなきゃいけない人が多いんですよ。「田舎にいて、なにか刺激を求めようとするとね。不倫するか、パチンコするか、アル中になるか。これくらいしかないんだよ」って。気持ちわかりますよね。田舎だと、非日常ってそれくらいしかないんですよ(西原・吾妻『実録!アルコール白書』徳間書店、2013年、p101)。


*某老舗大宗教教団の信者に、「うちの教団の教師にも、アルコール依存症みたいな人はいる」と聞いたことがありますが、「いやいや教団の教師になった」人の一部がそうなるのではないでしょうか。