2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

高橋留美子とハンディ・ゲーム(2)

以前、人気マンガ家の高橋留美子は、ラブコメにおいて、男性に「ハンディ」をつけることによって、男女の「対等な対」を説得的に描いている、と論じました。「高橋留美子とハンディ・ゲーム」 http://d.hatena.ne.jp/kkumata/20070929 2009年度から「少年サ…

コメントのお願い

この日記のアクセス数は、昨日始めて1日700を超えました。この日記は、私の研究メモと身辺雑記からなるごく地味なものです。研究メモは、半年くらい溜めると論文1本に熟成します。その過程で、読者にコメントをいただけると、研究が独りよがりにならずにすむ…

111,111アクセス越え

今日、アクセス数が111,111というきりのいい数を超えました。

身体完全同一性障害について

*「身体完全同一性障害」は、摂食障害や自傷行為における身体像の問題を考える上で、たいへん示唆的な障害です。身体が、神話的世界への融即(participation、神秘的な同一化のこと)を完全に失った状況下で、私の言う「ゲリオン化した身体」を前提として生…

本を買ってやってください

この日記のアクセス数は、昨日おそらく始めて1日600アクセスを超えました。読者がいると励みになるので、ありがたいです。ついでに拙著「男らしさという病?ーポップ・カルチャーの新・男性学」(風媒社、2005年)を購入してやっていただけるとありがたいで…

サリンジャー氏死去

『時事ドットコム』より転載 http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010012900066米作家サリンジャー氏死去=「ライ麦畑でつかまえて」 【ニューヨーク時事】小説「ライ麦畑でつかまえて」(1951年)で知られる米作家J・D・サリンジャー氏が27日、北…

秋葉原無差別殺人事件と「踏み越え」の条件

昨日行われた秋葉原無差別殺人事件の初公判で、被告は、「事件当時の記憶がない部分もあります」と述べていました。おそらく「解離」(俗にいう多重人格)でしょう。もちろん他の条件も関係していたのでしょうが、中井久夫さんが「犯罪への『踏み越え』(tra…

精神科医・斎藤環氏の保守性

斎藤環氏の『関係する女、所有する男』(講談社現代新書、2009年)を読了しました。ジェンダー(性差をめぐる社会的文化的関係)をめぐる巷の数々のトンデモを、「関係する女、所有する男」という別のトンデモによって置き換えた本です。斎藤学氏の著作もそ…

11万アクセス到達

アクセス数が11万に到達しました。

アイデンティティと生き甲斐

しかし今、市場原理主義がむきだしの素顔を見せ、「勝ち組」「負け組」という言葉が羞ずかしげもなく語られる時である。もはや「生き甲斐」の出番はなくなり、「アイデンティティ」概念も存在を脅かされているのではないか。八〇年代から弱々しい「自分さが…

うつ病治療の見直し

NHK取材班(編)『NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる』(宝島社、2009年)を一気に読了しました。好著です。 うつ病人口100万人。2人に1人は再発し、3人に1人は薬が効かないー “不適切な”投薬と診断の実体! 医療現場の最前線から最新の成果を伝える(…

どうせ「かりもの」だから?

昨日の口頭試問試験で、天理教テーマにして卒論を書いた学生に「かしもの・かりもの」の教義について質問したら、その学生の母方の親戚はみんな天理教の信者だけれど、「からだはどうせ神様からのかりものだから」と言って、からだを大切にするどころか、か…

フレアバー

昨夜は、卒業パーティーでした。2次会は、学生の案内でフレアバーに行きました。ショータイムでは、バーテンダーが口から火を噴く演出も見られて、面白かったです。

口頭試問試験

今日は、卒業論文の口頭試問試験でした。教務課に期末試験の追試問題を作成することを依頼されていたので、朝一番(といっても、8時37分のバスで出発しただけですが)に出校しました。

この一年の変化

自分で言うのもなんですが、この一年で、私の生活は大きく変わりました。1.猫を飼い始めた、2.タバコを「卒業」した、3.ファッションをラルフローレンで固め、お洒落になった、4.ジャズ鑑賞を趣味にした、4.ガールフレンドとつきあい始めた、等々…

シラバス作成

今日の午前中に、来年度の講義シラバスを作成しました。午後は、お休みで、週刊誌を読んでマッタリとしました。明日は、朝から卒業論文の口頭試問試験で、久しぶりにネクタイを締めます。明日の夜は、卒業パーティです。

目標とする研究スタイル

(前略)ジェイムズの心理学は自己の体験から出発している。精神的危機をも経験し、神秘体験もあったジェイムズの精神医学は「私はこういう連中とは違うぞ」という精神医学ではなく「ひょっとしたら私もなったかもしれない」という精神医学である。そこから…

レイプと男の性の謎

強姦については、ある泌尿器科医に生理的に不可能ではないか問うたところ、そのとおりで、われわれには理解できないという答えであった。相手の抵抗を打ち砕くための骨格筋活動の際には、格闘技すべての際にそうであるように、ペニスは萎縮している。そこで…

アクセス急増

この日記は、開設以来ずっと大体1日200-300アクセスでしたが、この2日間、突然400アクセスを突破しました。別に面白いことを書き始めたわけではありません。なぜかしら?

ゲリオン化する身体/再人間化する身体

(1)さっき私申しましたのは、あれは一端ですけど、女性のほうは思春期を通過する時ステレオタイプな女性の像を描きますね。男性はあれ描けないですね。描くものがない。せいぜい武器ですね。やっぱりあの時期に男性の身体というのはウォリアー、戦士とし…

ゲリオン化する身体(4)ー身体を再神話化するために

拒食症を患った過去があり、私にそのことを話してくれた当時もアームカットはしていたという私のゼミの女子学生が、阿波踊りを趣味にしており、「阿波踊りがなかったら、うち、ヤンキーになっとったかもしれん。」と言っていたことがあります。この女子学生…

中高年男性の自殺とアルコール問題

『朝日新聞』2009年1月23日号夕刊より転載 http://www.asahi.com/national/update/0909/TKY200909090406.html中高年男性の自殺、飲酒も関係 衝動性高める危険指摘 中高年男性の自殺に飲酒が関係――。国立精神・神経センター自殺予防総合対策センター(東京)…

採点終了

午前中に、期末試験の答案の採点と成績評価をすませました。午後は、卒業論文の副査分を採点しました。

検察の暴走/民主党の暴走

メルマガ『ごまめの歯ぎしり』1月21日号-2より転載 ......ごまめの歯ぎしり メールマガジン版...... 衆議院議員 河野太郎の国会日記 =========================================================== まず、個人的な感情を言わせてもらえれば、僕…

休日

今日は、休日にしました。明日、期末試験の答案を採点します。

ゲリオン化する身体(3)ー身体の脱神話化

身体はすべての神話的融即関係に与っていた。その心的衝動は、超自然的、トーテム的あるいはその他の影響力によるものであり、身体は固有の実体をもたず、それを指示する特定の語もなかった。それは支えにすぎなかったのである。しかし今や、肉体的存在の限…

期末試験

今日は、期末試験の試験監督をしました。

<兜甲児>から<碇シンジ>へ

「巨大ロボットアニメ」のルーツである『マジンガーZ』の少年パイロットの名前は、<兜甲児>と、それこそ男性学でいう「鎧理論」を地でいくような命名でした。しかし、「テーマはアダルトチルドレン」という『新世紀エヴァンゲリオン』になると、主人公の少…

ゲリオン化する身体(2)

私の質問「自分の身体は自分のものでしょうか?身体は神様から借りてきたものだから、汚してボロボロにして返しては駄目なんだという考え方がありますが、こういう考え方をどう思われますか?」 ある摂食障害の患者の答え「ていうかこの体が自分のものなのか…

ピーコート

セールにて、ラルフローレンのメリノウールを使用したピーコートを購入しました。3万4千円(原価9万5千円)なり。http://item.rakuten.co.jp/greedkobe/031102y-042312/ http://www.buyma.com/request/item/233919