最近観た舞台など

人間風車」@池袋東京芸術劇場プレイハウス(0930:Sut:s)

後藤ひろひと氏作のヒューマンホラー、というと数年前に観た「ダブリンの鐘つきカビ人間」を思い出す。きっと舞台としてもハイクオリティだろうし絶対面白いんだろうけど、きっとすごく疲れるだろうな…と心構えして行きましたが、思っていた以上にグロ方向が強く、そういうシーンは耐えに耐えて耐え忍んでやりすごしました…どうしても…刃物が肉を裂くような描写は…ダメなんだ…。あと矢崎くんの死に様ワースト1に躍り出た作品になったね…。
描写が身体的にイタくてキッツイというのもあるけれど、この物語が怖いのは作り手を離れて創作物がひとり歩きし始め、そのうち作者を凌駕してしまうところ。成河氏の熱演すごかった。あとどうして人間風車なんだろうと思って「人間風車 プロレス」でググったら、ビル・ロビンソン選手の異名だということを知った。

アフタートークが矢崎くん、凌くん、良知くんに、CUBEの佐々木さんが司会だったのだけど、なぜか矢崎くんと凌くんのなれ初めを掘り下げようとしたり(矢&松「要ります?!僕らのこんな話…!」)、クズ野郎な業界人小杉について「トライストーンにもこんな人いるでしょ?って言われてましたよね」と矢崎くんにぶん投げてテンパらせたりと、佐々木さんがオモシロすぎました。

藤岡正明「M's Musical Collection,Reprise」@科学技術館サイエンスホール(1008:Sut)

藤岡さんのミュージカルナンバーを歌うライブのリプライズということで、ベストアルバムみたいな内容。藤岡さんのライブは、高級なレストランで最高のお料理とおもてなしを受けるみたいな経験をさせてもらえて、大好き。贅沢を嗜んだな…と気持ちになる。ゲストが姿月あさとさんだったんだけど、歌うとはちゃめちゃかっこいいのに喋るとただの関西のおばちゃんで、藤岡さんのことを「藤岡さま」と呼び、「こんなところに出させてもらえて…ちっちゃくてかわいくもないのに申し訳ない、ファンの人に怒られる」と終始おどおどしてたのすっごくかわいかった〜。「闇が広がる」はこれまで聞いたなかで最高クオリティでしたが、終わったあとやっぱりおどおどしてどんどん舞台の端に逃げていき、「なんか…わたしに用ある?あるんならおるけど…」とおっしゃってハケてしまわれた(笑)。
藤岡さんの声は、クラシックなものからポップスまで、すべて自分の色に染め上げて魅力的に聞かせる力があって、本当にすごい。ミス・サイゴンもレ・ミレザブルも、作品はまだ観たことないのに藤岡さんが歌う曲は全部大好き…。

「パジャマゲーム」@日本青年館(1005:Thur:m/1015:Sun:m)

新しくなった日本青年館へ。ステージも広いし1階席は全部なだらかな傾斜がついてるし見やすかった。動線的にはActシアターと似てるかな?観劇したあと客席フロアからも外に出れるのが良いですねー。
タイタニック、グランドホテルの演出、トム・サザーランド氏の日本作3本目。前2作に続き、誰か推しが出るかなと思ったらまさかの加藤くん!びっくりしたよ。アフトクがある回と千秋楽の2回行ってきました。ミュージカルコメディというだけあって、とにかく歌って踊ってハッピ〜〜〜人生いろいろあるけど楽しんでこ〜〜〜!という感じの作品で、トム氏が好きなんだろうなあという演出のかわいさ、華やかさが爆発しておりました。ご機嫌な人柄が伝わってくるよ。ピクニックのシーンの木々のセットをたくさんのハギレで作っているのがめっちゃくちゃかわいっくてさ〜〜〜〜!!ツボ!!ウワー大好きだ!ってなりました。ダンスもかわいいし、楽曲も良かった。楽しいミュージカルはやっぱり大好きです。トムの演出ってそうだなって思うんだけど、女性陣がみんな強くてかわいい。お衣裳もカラフルでかわいいし、カーテンコールでみんなそろぞれのブルーなパジャマ着てるのもとてもかわいかった…。加藤くんが海外の子どもが着てるようなストライプのワンピースタイプ(ネバーランドに行くときのやつ)を着せられててとてもかわいかったです…。

アフトクで上口さんと加藤くんどんな会話すんだろ?と思っていたけど、ハイパーマイペースな広瀬くんと、天然ゆるふわな加藤くんにはさまれた上口さんの「俺今ボケてるよ」顔がよく宙に浮いているという展開でした…面白かった。どの曲が好き?って話で、加藤「『恋人のためにドラゴンを倒した男がいたって歌詞がさあ、やっぱり恋人のためにドラゴンを倒すって…すごくない?」上「…うん、ごめんその感想小学3年生だから!」(笑)