- きみ、そこはきみの家ではないのだよ - ミラン・クンデラ
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06-02-2004
■[Iraq] イラク攻撃・その根拠の変化

同じくプラウダ。
1.大量破壊兵器が存在する(衛星写真) −> みつからない。
2.大量破壊兵器はなんらかの移動手段で場所を常に変えている −> デイビッド・ケイCIA長官による報告「大量兵器はなかった」。
3.「フセインは大量破壊兵器を作成する計画をしていた」 ---> ?
ブッシュ・ブレアはいずれも、情報機関が、そもそもどのようにして大量兵器の情報を得たのか、検証を要請している。
次のステップはおそらく「情報機関が間違えていた」、か。
■[Iraq] 自衛隊の位置

自衛隊そのものへの批判はその行動における戦術的なミスに対する批判だけが意味をもつ。そしてこの批判は政府の国家戦略に対する批判ときっちり分けて行わないと、黄色いハンカチがそのまま日本国家のロマンチズムに憑依する。
id:flapjackさんの”危機を「望む」”や”自衛隊のサポート”、及び先日私が書いたことに類する1月の中東TODAYの記事、「自衛隊派遣への日本人の反応」。
自衛隊員に対する思いやりからなのか、イラク国民の気持ちを代弁しているのか、あるいは単なる小泉政権に対する批判なのか、、、。
中略
この話を語ってくれた友人は、「自衛隊員にとって一番つらいのは、マスコミや日本人や政府の彼らに対する対応ではない。自衛隊内部の彼らに対する対応なんだよ。つまり、派遣される自衛隊員、派遣から帰ってきた自衛隊員をどう日本に留まる自衛隊員が送り出し、迎え入れ、受け止めてくれるかなんだ。」と結んだ。
- 補遺 -
軍事戦術と国家戦略がますます区別しにくくなっている。指揮系統の効率化が、軍事と政治のリアルタイム・リンクを可能にした。ましてや戦争の姿は非対称な暴力(cf. 緑の資本論)なのであり、現場指揮官の戦術的な裁量は、デモの群集に対して発砲するか否か、といった、日常に瞬間的に紛れ込む非日常における裁量でしかない。だからこそ日本自衛隊が国家戦略そのものの化身となる。自衛隊に対する両サイドの期待はいずれにしても、象徴的なるもの、id:flapjackさんの言葉を使えば、それぞれの立場のための「コマとしての自衛隊」に収束するのだ。
こうしたバーチャルな空中戦、というか妄想戦が日本で繰り広げられる一方で、日本の軍隊が曖昧さを抱えてイラクにいることは現実である。それは昨年からのイラク戦争の縮図でもある。根拠もあいまいなあままにとりあえず、軍隊を現場に放り込む。軍隊が存在することでその場になにかが起きる。それを待ち、象徴として転用するという国家戦略。2003年度のタイムのマン・オブ・ザ・イヤーは「イラクの兵士達」だった。
こうした手法は軍当事者にすれば不快な話だろう。なにせ軍隊という即ち指示命令が行動原理、という集団に対して、「タマうちゃなにかが起きるだろう」という不確定性そのもの、あいまいさそのものによる状況の展開を望んでいるのだから。米国でも軍側を代表するパウウェルと、ネオコンという政治家集団との対立の、そもそもの原因はここにあった。たたき上げの将軍出身、パウエルは極めて現実的な兵士兵器の大量投入、という戦術を主張したのだが、却下された。また、アナポリスの軍事学の教授がイラク戦争を批判したことも記憶に新しい。
同じ構図を縮小した形で日本は反復している。派遣論者はその先に「普通の国」及び、「鉄の日米同盟」を夢見る。派遣反対論者はその先に、世論によって首相の座を引き摺り下ろされる小泉の姿を夢見ている。いずれにとっても、自衛隊員及び現地のイラク人はコマでしかない。
■[Iraq] 泥仕合開始

昨日木曜、ブレアが、「フセインは45分で生物化学兵器を搭載したミサイルを発射できる」という昨年イラク戦争前の発言について、「通常火器のことと勘違いしていました」と弁明したとか。馬鹿げた勘違いだが、これもイラク戦争開始の根拠だった。ただの勘違いで済むだろうか。歴史的勘違いである。
で、米国の方。ジョージ・テネットが「CIAは、イラクが火急の脅威である、とは一言もいっていない」、と明言。ブッシュとアナンの会談が先日行われてから、周囲が急速に逃げ腰になっている。責任のなすりあい、泥仕合の開幕。なんとNATOとの会談のためにミュンヘンに来ているラムズフェルドは、「大量破壊兵器についてはいいすぎたかもしれん。いっていないことまで、言ったことにして批判されている。それにしても、批判されているようなことをおれがどこで言ったのかわからんのだ」といい始めている。
Asked about his own unequivocal prewar assertions that Iraq had weapons of mass destruction, Rumsfeld acknowledged he had perhaps gone too far in the first days of the war when he said he knew where Iraq's banned weapons were. He said he was referring to "suspect sites" that had been identified in areas to the north of the advancing US forces. But, he added, "There are a lot of things being said about what the administration said which the administration did not say." "I've read the critics comments and I cannot find where I've said those things," he said
"We do know that he (Saddam) has been actively and persistently pursuing nuclear weapons for more than 20 years. But we should be just as concerned about the immediate threat from biological weapons." - Defense Secretary Donald H. Rumsfeld, Sept. 18, 2002, before House Armed Services Committee.
"There are a number of terrorist states pursuing weapons of mass destruction ... but no terrorist state poses a greater or more immediate threat to the security of our people than the regime of Saddam Hussein and Iraq." - Rumsfeld, Sept. 19, 2002, Senate Armed Services Committee.
"On its present course, the Iraqi regime is a threat of unique urgency." - Bush, Oct. 2, 2002, after reaching agreement with House leaders on Iraq resolution
■[Log]

ウェブ・ニュートラル、復活。




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