忙殺中。

現在の居に引っ越して3年になるのだが、これまで住民登録をせずに住所不定で暮らしてきた。役所は私が最もキライな場所の一つである。今は特別滞在証があるのでビザの問題はないのだが、以前は大変な状態で、特に3ヶ月おきに契約していた時分にはそのたびに外人登録局の長蛇の列に並んで、底意地の悪い役人にさんざんいじめられたものだ。かくも人間はアロガントになることができるのか、とほとほと参ったものだった。そんなわけで住民登録をするのがいやで放ってあったのだった。なにもなければずっと放っておくのだが、車を買い換えたので車両登録することになり、車両登録には住民票が必要なので遂に役所に行った。イヤイヤ行ってみた役所は、以前住んでいた場所の大都市役所と違い、村の役場、といった趣だった。長蛇の列を覚悟しつつ朝一番に気合いを入れて行ったのだが、かなり拍子抜け。すんなりとカウンターに座り、さくさくと手続きはすすみ、係りのおねえさんは、あらー、3年登録していなかったんですねー、といってちょっとだけ口をへの字にしただけだった。

週末に高校教師のための最先端の科学を知る、というようなコースがあって、夜発表してくれ、というので喋った。最近、うちの研究所でもそんな一般向けのプログラムを行うセクションができたらしい。あいにく午後4時からギリシャに戻る知人のお別れシャンパン、5時半からデパートメントのビア・セッションの係でしこたま酩酊した後の夜の講義と相成った。自分の不毛かつ破廉恥な高校生活、ことごとく仲の悪かった高校教師たちのことを思うと、どう考えてもダメだよなあ、などと酔っ払いつつプチ鬱になったが、意外なことにとても受けた。よかった。でもなんで高校の先生ってどこの国に行っても、なにやら偉そうにしているんだろうなあ。

仮綴じ閉じる。

そろそろ9月だしもしかしたら閉じるのかもなあ、と思っていたら本当に閉じた。大学生活、是非楽しんでほしいなあとつくづく思う。いろいろな質問に答えず、放ったらかしにしているのが心残りで申し訳ない。最近強烈に印象に残ったのは、コメント欄を閉じた後に、キューティーハニーの主題歌が登場したときと、そのあとで誰だったか精神を病んだ詩人を紹介した項でした。迫力あったなあ。あの迫力とは好対照に、電話ではとても人見知りをする雰囲気の人だったので、あの迫力は猛勇を奮って、という感じだったのだろうな、なんて思う。でも、上出来でしたよ。