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2014年07月02日

とくお組 『銀河ホテル 〜たまプラーザ店』 高円寺、座・高円寺

| とくお組 『銀河ホテル 〜たまプラーザ店』 高円寺、座・高円寺を含むブックマーク とくお組 『銀河ホテル 〜たまプラーザ店』 高円寺、座・高円寺のブックマークコメント

先日見たフランシス・ヴェベールの『奇人たちの晩餐会』のオーディオコメンタリーを担当していたのが、とくお組の徳尾浩司と北川仁だった。じつはそのときはじめてとくお組を知ったのだが、ふたりがなかなか興味深い話をしていたので、彼らがどんなお芝居をするのか気になって、さっそくネットでチケットをとったのだ。便利な世の中になったものよのう。

舞台の会場は高円寺。高円寺駅の北口を右に曲がり、居酒屋やスーパーが入居している生活感あふれる高架沿いを5分ほど歩くと、ゆるやかな曲線を描く屋根が特徴的な濃いグレーの建物が見えてくる。これが座・高円寺だ。建物の内部には赤とグレーが基調のスタイリッシュな空間が広がっている。本日の舞台は一階。二階にはカフェがあるらしい。ちなみに今夜地下のホールでは落語をやっているようだった。

今日が公演の初日で240席ほどある舞台は9割の入り。年齢層は30代から上といった感じで、高校生くらいの若者もちらほら。今回の演目は、さまざまな星から地球へ月見にやってきた個性的なツアー客を、これまた個性的な銀河ホテルのスタッフがおもてなすという群像劇。舞台はほぼホテルのロビーに固定されていて、予定より大幅に早く到着した月見ツアーご一行の対応と客室の不具合が同時発生し、舞台のあちこちでおのおの好き勝手にしゃべりだして収拾がつかなくなる、というところからはじまる。

基本的に視点が一定しない文字通りの群像劇、というか有象無象劇なので、最初のうちはいったいどこを見ればいいのかわからずとまどった。でもそのうち自分が見たいところを見て、余裕があればほかに目を転じるという見方に落ちついた。いちおうメインのスポットがあるにはあるのだけど、ちょっと横目(耳)で別の会話を聞いてみると、これがけっこうおもしろいことをいっているので、そのうち視点を分散して全体を見るようになった。

あまり演劇を見たことがないからよくわからないけど、視点が一点に集中する映画とはずいぶん作りがちがっていて新鮮だった。たまにはお芝居を観るのもいいなあと思った次第。幕引き後に出演者たちの短いトークがあってお開き。これはおもしろい。とくお組の公演があったらまた見に行こう、と愉快な気分になって座・高円寺をあとにしたのだった。