ドキドキしてるわけでもないのに
「またまた〜、わたしに対してウソなんてつかなくてもいいんだよ〜。わたしは
キミといる時は、ドキドキしてるしワクワクしてるし、ウキウキしてるんだよ♪」
それを聞いて、ドキドキしてきましたよ。
連休明けなので、曜日感覚が一日ずれています。
だからと言って、何が困るというものでもありませんが、ビデオの予約だけは
間違えないようにしないとね(笑)。
「ロウきゅーぶ!」の2巻を読み始めました。
まさか、幼なじみが出てくるとはね。それも、元気でポニテでかかと落としで、
しましまパンツだと……。
それだけならまだしも、あの子らはまたしてもやってくれました。
「おかえりなさい! あなた!」
はどうかと思います! さらに、スク水エプロンってどれだけマニアックなんだよ!!
……興奮しすぎました(笑)。
(ぷちSS)「2日目 黒幕はあなた」(舞阪 美咲)
また美咲にあんな起こし方をされるのはかなわないので、予定よりも35分前に目覚ま
しをセットして眠りについた。
うまくいけば、美咲をビックリさせられるな、ふふふ。と思いながら目を閉じたのだが。
翌朝、つまり今だ。俺は目覚ましの音で目を覚ますことになった。
「なんだ、今日は来ないのか?」
食べたくも無い肩すかしを食った俺は、朝飯を速攻でたいらげると、スポーツバッグを
持って家を出た。
太陽は眩しく、いやでも今が夏だということを思い出させてくれる。
俺は軽く屈伸運動をすると、ゆっくりと走り出した。目指すは美咲の家。
「敏腕マネージャーを迎えに行かないとな」
美咲の家の前に着くと、玄関を掃除している人がいた。美咲の姉、麻美さんだ。
「おはようございます、麻美さん」
「おはよう、雄くん。今日もいい天気ね〜」
麻美さんはにこにこと微笑みながらそう言った。
舞阪麻美。美咲のお姉さんで、俺にとっても姉みたいな人だ。昔からお世話になってい
ることもあって、いろいろ頭が上がらない人だったりする。
小さい頃からロングヘアーなんだけど、いつ切ってるんだろう?
髪型は基本はストレートだが、掃除の時は簡単にリボンで結わえている。
「美咲いますか?」
「美咲ちゃんなら、ぐっすり寝てたわよ?」
おいおい、敏腕マネージャーは何してるんだよ。
「どうして知ってるんです」
「だって、起こしに行ったらね、『王子様が来るまで寝るんだもん』って。まったくもう、
可愛いんだから、美咲ちゃんは♪」
なんて妹ラブなお姉ちゃんなんだろうか。
それはさておき、夏休みの部活初日から遅刻するわけにはいかない。
「あの、俺が起こしてもいいですか?」
と麻美さんに言うと、
「もちろんよ。だって、雄くんの他に王子様っていないじゃない♪」
やけに嬉しそうに、いや、楽しそうに麻美さんは笑った。その笑顔は美咲そっくりだ。
「それじゃ、ちょっとお邪魔します」
「は〜い。あ、そうそう雄くん」
麻美さんがぱたぱたと駆け寄ってきて、俺の耳元で囁いた。
「あのね、お姫様を起こすのは、王子様の熱〜いキッスなのよ♪」
やっぱりあなたが黒幕か。
俺はやれやれと肩をすくめると、舞阪家の玄関をくぐった。
その日の部活は、ぎりぎりで遅刻を免れたとだけ、書いておこう。