気になる出来事

 安倍政権の支持率が20%台に下落という調査結果も出た。長く一強を誇示し好き勝手放題の安倍政権だったが急にブレーキを踏まれた感じになってる。このまま失墜する可能性もあるが、生き残りを賭け解散総選挙という手も考えられ、果たしてどうなるか分からない。

 とにかく安倍政権の実態はデタラメ、特徴を一言で述べれば「嘘つき」。嘘をつくことでしか権力を維持できないとは思想信条以前の問題だ。3歳で成長が止まった駄々っ子のような安部晋三首相。安倍政権は負の遺産として日本政治史に残る。

 さて、国外では朝鮮半島情勢が気になるが、戦争の可能性は今現在ほぼ無くなった。昨年後半から今年にかけ緊張はかなり高まったが、平昌冬季オリンピックを境に朝鮮のしたたかな外交戦略が功を奏し、ついに米朝会談も実現の運びとなりそうだ。

 考えてみれば朝鮮半島で戦争して得する国などなく、中国に支えられてる世界経済、特に米国や日本は、だから何があっても間接的でさえ中国を敵に回すわけにはいかない。一方、中東のシリア情勢が心配である。

 シリアは欧米とロシアの代理戦争の場と化しつつあり、化学兵器を使ったとか使わないとかで対立が深刻檄化。米国のトランプ大統領はシリアのアサド政権にミサイルをぶっ放したが、新兵器を使いたいので嘘でもいいから大義名分がどうしても必要らしい。

 アレっ!と思うようなことがいろいろあり過ぎて混乱するが、デタラメな政治の世界とは別に最近起きた数々の中では、京都舞鶴市の大相撲巡業中に市長が土俵上で挨拶してる時、突然心臓発作で転倒、助けようとして土俵に上がった女性数人に「土俵から降りて…」と相撲協会が即座にアナウンスしたことがとても印象に残った。

 女人禁制の大相撲のしきたりや伝統を守ろうとしたわけで、それにしても人の命よりそれらを優先する精神構造とは一体なんだろう。アナウンスしたのは若い行司らしいが、ガチガチの縦社会に組み込まれ、柔軟な対応が全くできなかったということ。

 しかし、この若い行司を一方的に批判することは安易にできないはず。咄嗟の時の柔軟な対応は口で言うほど簡単ではない。年齢に関係なく、普段から真面目で堅物な人ほど制度や約束事を優先しようとするからで、ユダヤ人大量虐殺に真面目に加担したアイヒマンを思い出す。私たち一人ひとりがアイヒマンになるかもしれないとの自覚がまずは必要だろう。