廃校図書館、3099年夜 このページをアンテナに追加

2017-11-12

日記

11月12日、
うーん。眠れない。眠気が極まってくると何だか気持ちよくなってくる。エイフェックス・ツインを聴いている。コンピューターという楽器を彼ほど叙情的に奏でられる人はいないと思う。あまりによく出来た無機物に生命が宿ったような感じがする。テクノなのに、懐かしい気分になる。19歳の時、暗いアパートの一室で、仙人みたいに引き籠もって角砂糖だけを食べていたときがあって、あの時ほど瞑想的な気分を維持出来たときは無かったんだけど、音にとても敏感になっていて、音楽が殆ど聴けなくて、それでも聴ける音楽は、グールドのピアノとニック・ドレイクのピンク・ムーンと、そしてエイフェックス・ツインの‘26 Mixies for Cash’だけだった。テクノなのに全くダンスミュージックではなくて、ものすごく内向的なのだ。エイフェックス・ツインは作風が広くて、激しいビートの曲もあれば、アコースティック楽器をメインに使ったアルバムもある。でも共通するのは、内向的なアンドロイドみたいな生命感を感じるところだ。それから、時に流れる、美しいメロディライン。特に‘Richard D. James Album’のメロディは美しい。

D

昨日書いた、アンナー・ビルスマのチェロなんだけど、チェロ組曲は瞑想的な曲だと思うのに、'79年の彼の演奏は、とても楽しく、自由だ。テンポも自在に変化する。それから、チェロを弾く人には、弓で弾くときにぎしぎし鳴らす人と、スムーズに音色だけを鳴らす人がいるのだけど、アンナーはぎしぎしいう。僕はこのぎしぎしいう音がすごく好きだ。もっと強くならすと、チェロはごうごう鳴る。僕は野性味溢れるチェロがどちらかと言うと好きなので、やっぱりカザルスが一番好きだ。ただ、カザルスの演奏が情熱的なら、アンナーの演奏には、子供の遊びと夢想を思い起こさせるような軽やかさがある。跳ねる。実に楽しそうに弾いている。僕はこの演奏も好きだ。彼の'92年の録音は、また違って、息の長い大らかさがある。楽器も、古楽器からストラディヴァリウスに替えたのだと記憶しているんだけど、スムーズでいて陰影の深い、深いところから記憶を呼び起こしてくるような弓遣いが素晴らしい。これから他の人のCDと聴き比べつつ、また、彼の演奏について考えてみたいな。

いいか、人生は短い。

生活の音が聞こえると不安になる。

ビートルズを聴いてた(ABC順に聴くのは止めた)。

お腹は空いた。

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