福田辞任>少なくとも民主党のせいじゃないだろ、な件


さすがにこれは驚いた。でもこの後総裁選となれば、民主党の代表選(無投票で小沢再選)は完全にかすんでしまうね。詳しい日程はこれからみたいだけど、もうこれは狙ったんだろうから、絶対かぶせてくるよ、きっと。

福田首相退陣 政策遂行へ強力な体制を作れ(9月2日付・読売社説)
1年前の9月12日、安倍前首相が健康上の理由もあって、突如辞意を表明した。昨年夏の参院選自民党が惨敗し、衆参ねじれ国会が出現した。これが前首相辞任の大きな引き金になった。
福田首相も、今年の通常国会民主党の審議引き延ばし戦術に苦しみ、政策遂行に難渋した。

まあ、誰もが去年の安倍辞任のときのことを思い出しただろうね。福田氏自身も辞任会見で、民主党の審議拒否のせいでどうとか言ってたが、どうもちがうっぽい。

なぜマスコミはこの構造変化を見れないか。〜民主党はどうなっているか(4):かみぽこぽこ。

今回、不本意にも(?=苦笑)消息筋の話を聞いたのだが、それは
参院の消息筋」
である。しかし、その方には今日に至るまで、私以外にマスコミからの取材申し込みは1つもないという。おそらくだけど、マスコミの方々はいつも取材している
衆院自民党の消息筋
に話を聞いて、「民主党もどうしようもないねえ」とか言われて、やっぱりそうかと無検証にそのまま記事にしているのだろう。
(一部行替え変更&強調はko_chan)

読売社説子もやはり、「民主党もどうしようもないねぇ」などと嘆息しつつ、これを書いたのかね。
 
で、民主党側からみればこういうことになる。

プレス民主 号外 2008年5月25日版(衆議院議員 小宮山泰子ホームページ | コラム)

通常国会は6月15日の閉会まで、1ヶ月をきりました。報道されませんが実は、参議院では民主党が多数のためか、自民党が審議拒否を繰り返して、法案審議が深まらずにいます。
(強調はko_chan)

さらにさかのぼると、こんなことも書いてある。

プレス民主 号外 2007年11月26日版(衆議院議員 小宮山泰子ホームページ | コラム)

テレビなどで「ねじれ国会で審議が進まない」とした論調が見受けられます。これには違和感を感じています。
まずは(2007年)9月の自民党総裁選で、国会が停滞した1ヶ月間が今日の法案採決が遅れている元凶であることを外さず認識しなければなりません。
(……中略……)参議院で可決された年金流用禁止法案など民主提出法案は、自民党により衆議院では現在も審議入りされない「つるし」と呼ばれる状態のままです。
「つるし」は与党自民党が実質的に「議員立法の審議拒否」をする常套手段となっています。 私も今年一月に提出者になっている「障害者自立支援法改正法案」は10ヶ月経過した今も審議されていません。
小見出しと文の一部を省略&強調はko_chan)

自民党衆議院でも審議を停滞させているとすれば、かみぽこ先生のお説の衆議院の消息筋「のみ」に取材どころか、記者の脳内「のみ」で「与党といえば『横暴』に『強行採決』、野党といえば『怠慢』にも『審議拒否』」という紋切り型で自己完結してしまってる悪寒すらあるね。