それ以上でも以下でもなく

雑記。

最近映画館に行くと面白い体験ばかりするので報告。
先日、『アウトレイジビヨンド』を観に行ったら北野武監督が撮ったヤクザ映画だけに、ソレ系の方々が劇場の中央に陣取っていて、その方々から少し離れた後方にソレ系の方々に憧れているだろう若者が目を爛々とさせて映画を観たりソレ系の方々を観たりしていた。それらのもっと後方で一部始終を俺は映画観つつ微笑ましく見つめた。
昔、客寄せの為にホラー映画を観ていると上映中にその映画のクリーチャーに仮装したスタッフが場内に乱入して走り回るサービスをしていたらしいが、それと同じようなサービスだったのだろう。
私が観たアウトレイジビヨンドは3Dであった。

今日、『009』を観に行ったら私の隣にいかにもホストっぽい格好の男性二人が座って、私の横の男性はとてもテンションが高く、もう一人の男性は気だるそうにしていた。早めに席に着いたので映画が始まるまで10分くらいあり何気なく隣の男性らの会話を盗み聞きしたらテンションの高い男性が「○○さん、昨日の女の子アノ後どうしたんですか?」「あーべつにー」「やっぱヤッタんですか?」「そりゃモチィ」「○○さん彼女いるじゃないっすか?!」「別腹だよ、ベツバラ」と、まぁホストっぽい会話をしていて、「ここにさやかちゃんがいなくてよかったな……」と思ってコーヒー飲んだら鼻に入った。

  • ボダラン2

ボダラン2買ったよー。
選択したキャラクターによってスキルが違うが、個人的にFPSといえばスナイパーで俺ツエーしたいのでスナイパーに対する補助スキルの多いアサシンにしたらゲームの難易度上がった。
アサシン自体が玄人向けキャラらしくて、素人の私は毎回這這の体ですわ。
それでも、全部で87億兆ある武器を拾ったり買ったりしては、スペックを見て「これはいい武器だ!」試打。「なんだこの武器、銃身ブレブレじゃねーか!」「うは、リロードしたら爆発した」と盛り上がって自分にとっての最良な銃器を探すのは楽しいです。
今愛用している銃は、マガジンに7発しか弾が込められないのに1ショットで4発も銃弾を使う変態ショットガンが愛用です。強いけどリロード頻繁。

ももクロちゃんの新曲MVが出来たらしいよ

ニッポン笑顔百景は結局MVが作られなかったから、Z女戦争と比較すると随分マトモになったよ。ぶっちゃけZ女戦争って原曲やライブだとカッコイイのにMVだと間延びしてダメだったよね。
MVのイメージは個人的には不思議の国のアリスに出てくるハンプティ・ダンプティですかね。歌詞の「サラバ 昨日を脱ぎ捨てて 勇気の声を振り絞れ 自分という名の愛を知るために」という部分を「卵からの脱却」とかけているのかなー。
それにしても、群馬の星布袋さんがももクロの曲を手がけるとは……これでやっと売れたか。
最後は蛍の光

  • アニメ

土曜のBSが凄い。
土曜のBS11で深夜11時からガルパン→11時30分から同局で俺妹→12時同局SAO、同時間帯BS-TSBでK→12時30分BS11で青エクBS-TBS絶園テンペスト→深夜1時BS−TBSひだまり→1時30分武装神姫→2時BS-フジサイコ→2時30分ロボノ→3時BS11BTOOOM。と11時から3時30分までアニメ尽くしの4時間半。無料。
地方の方はBSアンテナを取り付けるんだ!
BS11は凄く優秀だぞ
ガールズ&パンツァー3話』
住宅街を戦車が走るシーンにワクワクがドキドキ。
「戦車道」という架空のスポーツをいかに掘り下げられるかがこのアニメの分水嶺となるでしょうね。戦車の性能よりも主人公補正が前に出ている点で不満があるらしいぞ!俺は戦車知識ないから不満が湧かないけど。
まぁ、監督が主人公達が扱う戦車の選択をカッコイイからで決めたらしいからなー。まぁロボットアニメみたいに中盤で乗り換えるのもカッコイイか。
武装神姫
回を重ねるごとに主人公が伊藤誠を超える変態の因子を孕んでいるように思えてきて怖い。

  • 映画

『エクスペンダブルズ』
終盤の戦いが夜戦なので展開が良く見えず、彼らの壮大で盛大な戦いが勿体無い。
あれだけのキャストを揃えているが使い切れていない気がするので、スタローンは主役に集中してもらいたい。

『未来は今』
昔、テレビで観て後半の天使が現われるシーンが印象的に残っていたので借りてみた。
映像の古さから80年代の映画だと思っていたら94年製でコーエン兄弟が撮っていて驚いた。
シドニーの「音楽は鳴り響き歯車は回っている。俺達はまだ終わっちゃいない」がカッコイイ。村上春樹のパクリだけど。

009 RE:CYBORG

あらすじ:
かつて世界の危機を救ってきた9人のサイボーグ戦士たちは、故郷へと帰りそれぞれの人生を送っていた。しかし、2013年、各国で同時多発爆破のテロ事件が発生、ギルモア博士により再び集結する。その頃、009こと島村ジョーは、その記憶をリセットされ東京で高校生として暮らしていたのであった。(wikipediaより)


感想(ネタバレ有):
サイボーグ009』という作品の内容を「サイボーグの9人が正義の為に戦う話」程度の浅い知識で観に行ったが、鑑賞後「わたしは何故、再度仏陀再誕を観てしまったのか」という不思議な後味の悪い感想を抱いた。
序盤のゼロゼロナンバーサイボーグが世界各地で起きた高層ビル同時爆破事件の謎を追う話では、浦沢直樹の『プルートゥ』を思わせる、平和を築いた英雄のその後とその平和を維持する裏方での働きが描かれワクワクした。
中盤になり、その同時爆破事件には「彼の声」と呼ばれるなぞの声に扇動された事が発端になっている事。またアフリカで見つかった翼の生えた人間の化石、通称「天使の化石」を目視した者の多くにその「彼の声」を幻聴した経験者が増えた事が取り上げられ、私はその「彼の声」や「天使の化石」が何か大きな組織の一端になっているのだろうと、今後行われるゼロゼロナンバーサイボーグ達とその組織との戦いに胸を高鳴らせた。
終盤。衝撃的な展開だった。「彼の声」とは悪の組織の洗脳や指示ではなかった。「彼の声」の正体とは、心身が過度なプレッシャーに置かれた時に体験する「劇的な回心」(宗教的体験)であった。
なんのこっちゃ……。と突っ込みをいれずにはいられない展開。
ゾーンに入った人間が「ビルを爆破して人々に苦難を与えなくちゃ、苦難を与えて乗り越えさせて人々をもっと進化させなくちゃ」とビルを爆破していたんだと。
「天使の化石」は仏像やキリスト像みたいな人造の信仰のシンボルだったんだと。
映像は2Dで視聴したが、とても綺麗で凝った演出もあって観ていて飽きない。

悪辣に貶すほど悪い映画ではないが、視聴者の多くがこのような009を期待して客席に座ったのではないと思う。もっと勧善懲悪に満ちた「サイボーグ対何か」を期待したのであって、そのような正義や憎悪の向けられない抽象的な敵というのはどうも盛り上がりに欠けると思う。
確かに攻殻2nd、攻殻SSS、東のエデンと明確なる悪というよりも社会の歪を敵として捉えてきた作品が多かった神山監督だが、この作品は観ている私達に何を伝えたかったのか理解に苦しむ。「社会問題の提議」というより「新興宗教の勧め」みたいであった。


余談1
ゼロゼロナンバーサイボーグ達は、それなりに各々の性能を披露する場所が用意されているのだが、008ビュンマがサイボーグであった必要性すら存在しない冷遇っぷりに唖然とした。
余談2
エロシーンとか恋愛シーンとかいらないと思うんだ。客層的に。
余談3
主人公の声が宮野守さんだったので、終盤の某シーンでは「こいつまるで刹那さんやんけ。大宇宙で神に喧嘩売っとるで……」と笑いが。