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小林敬幸税理士事務所通信
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2010-10-18 内装工事の資産区分と耐用年数と

[]内装工事資産区分と耐用年数と 23:00 内装工事の資産区分と耐用年数とを含むブックマーク 内装工事の資産区分と耐用年数とのブックマークコメント

固定資産に関する処理で少し手間取ってしまうものの一つに、賃借建物に行った内装工事資産計上処理があります。


建物内装工事などの造作を行った場合、通常はその建物の用途変更や価値増加になるため、下記の通達のように「建物」として区分し、もともとの建物の耐用年数を適用して減価償却をすることになります。

耐用年数の適用等に関する取扱通達

1−2−3(建物の内部造作物)

建物の内部に施設された造作については、その造作建物附属設備に該当する場合を除き、その造作構造が当該建物の骨格の構造と異なっている場合においても、それを区分しないで当該建物に含めて当該建物の耐用年数を適用する。したがって、例えば、旅館等の鉄筋コンクリート造の建物について、その内部を和風の様式とするため特に木造の内部造作を施設した場合においても、当該内部造作物を建物から分離して、木造建物の耐用年数を適用することはできず、また、工場建物について、温湿度の調整制御、無菌又は無じん空気の汚濁防止、防音、遮光、放射線防御等のために特に内部造作物を施設した場合には、当該内部造作物が機械装置とその効用を一にするとみられるときであっても、当該内部造作物は建物に含めることに留意する。


しかし賃借建物場合建物の持主と造作を行った人が別人のため、同じ資産として扱うのは不合理であるため、下記の通達で「用途や材質に応じて、合理的に見積った耐用年数」又は「賃借期間を耐用年数」としてもOKということになっています。

耐用年数の適用等に関する取扱通達

1−1−3(他人の建物に対する造作の耐用年数)

法人建物を貸借し自己の用に供するため造作した場合(現に使用している用途を他の用途に変えるために造作した場合を含む。)の造作に要した金額は、当該造作が、建物についてされたときは、当該建物の耐用年数、その造作の種類、用途、使用材質等を勘案して、合理的に見積った耐用年数により、建物附属設備についてされたときは、建物附属設備の耐用年数により償却する。ただし、当該建物について賃借期間の定めがあるもの(賃借期間の更新のできないものに限る。)で、かつ、有益費の請求又は買取請求をすることができないものについては、当該賃借期間を耐用年数として償却することができる。(昭46年直法4−11「1」により改正) 

(注) 同一の建物(一の区画ごとに用途を異にしている場合には、同一の用途に属する部分)についてした造作は、そのすべてを一の資産として償却をするのであるから、その耐用年数は、その造作全部を総合して見積ることに留意する。


また内装設備のうち、下記に該当するものは「建物付属設備」として、建物と区分して資産計上することができます。

電気設備(照明設備を含む。)

排水又は衛生設備及びガス設備

冷房暖房、通風又はボイラー設備

昇降機設備

消火、排煙又は災害報知設備及び格納式避難設備

エヤーカーテン又はドアー自動開閉設備

アーケード又は日よけ設備

店用簡易装備

可動間仕切り

前掲のもの以外のもの及び前掲の区分によらないもの


ただもちろん内装業者さんの請求書などは、税務の区分にしたがって作成されていないので、下記のように工事の内容別に区分して、資産計上していくことになります。

f:id:kobarin:20101018225004j:image

建物付属設備や器具備品に該当するものを区分して、それ以外の内装工事は材料や用途に応じて区分して、共通費や消費税を按分して、その上でそれぞれ耐用年数を決定していく必要があるので、パソコン自動車などの単品ものとは違って結構手間取ってしまいます。


また償却方法は、建物は「定額法のみ」、建物付属設備や器具備品は「原則定率法」なので、この区分を間違ってしまうと償却費に結構差がでてしまうのが怖いところです。


神戸市東灘区御影の会計事務所 小林敬幸税理士事務所です

名古屋のこばやし名古屋のこばやし 2010/10/19 09:13 ちょうど,9月号の税務QAでこの話が載っていましたね。

私のクライアントでも、新店舗の開業が来月あるので、とってもタイムリーでした。

kobarinkobarin 2010/10/20 19:36 小林先生の事務所も、とうとう正社員を採用されるのですね。
先生の言うとおり、いよいよ回らないというときになって泥縄的に雇うのはバタバタとしてしまって、失敗してしまいそうな気がします。
とはいえ、まだまだ余裕があるのに雇うのは相当勇気がいると思います。私もその勇気はない一人です(^^;。
しかし就職氷河期の今は、有能な人材をいい条件で雇うことができる絶好のチャンスでもあると思います。
幹部候補だと、むしろ一から育てるつもりで、経験がなくともポテンシャルが高く忠誠心も期待できる若い方がいいかもと思います。
経験・能力だけではなく人柄も含めて、じっくりといい人を見極める必要がありますね。
先生の右腕となる方と出会えることを祈っています。

坂元数尾坂元数尾 2010/10/20 23:32 小林先生、ちょっと質問です。

一棟マンションオーナーが賃貸マンション一室内装工事(300万)をした場合は、こんな感じでいいですか?消費税はとりあえず無視します。

・建物本体 鉄筋コンクリート昭和60年築 償却年数47年 
 旧定率法
・マンション内装工事 平成22年7月

今期修繕費 300万×30% = 90万
資産計上  300万×70% = 210万
資産計上210万は建物本体とは、別に使用月数分を減価償却して、建物本体が旧定率法なので210万は旧定率法で償却する。
翌年の減価償却は、マンション内装工事210万の償却残金額を
建物本体の償却残金額に合算して一つの資産として今後減価償却していく。

すみません、わかれば回答ください。
めんどくさければ無視してください。

kobarinkobarin 2010/10/21 09:39 坂元様
はじめまして。
お尋ねの件ですが、資本的支出と修繕費の区分は工事内容で判断するのが原則ですが、どうしても区分できない場合はおっしゃる方法で良いかと思います。

>翌年の減価償却は、マンション内装工事210万の償却残金額を
>建物本体の償却残金額に合算して一つの資産として今後減価
>償却していく。
計算結果は別々に計算しても合算しても同じですので、どちらでも良いかと思います。

坂元数尾坂元数尾 2010/10/21 20:59 小林先生、回答ありがとうございます。

資本的支出の翌年は、一つにして償却した方がいいですね。
別々に償却するより一つで償却する方がトータルで見たら償却年数が短くなるのでその方がいいです。税理士の先生のやり方によると思います。

小林先生は神戸高校出身なんですね、一度行った事がありますが、校舎が古く伝統がある感じでいいですね。

kobarinkobarin 2010/10/24 15:12 坂元様
わざわざご指摘ありがとうございます。
旧で別々にやるとご指摘の通り、5年償却に入る時点で、償却限度額まで償却費が計上されませんね。定率法の部分しか考えず、ご返事してしまいました。すいません。

神戸高校は10年ほど前に校舎の大改修をしたみたいですが、私のころは大正時代そのままの建物でした。
山の上にあるのに冷暖房がなく、冬はコートを着て懐炉で手を温めながら授業を受けていたこともありましたね。

かずひろかずひろ 2012/07/09 19:41  お聞きしたいのですが、壁面に組み込まれた収納棚等は
賃貸物件ですと、店舗簡易設備で3年償却ですが

自社所有の建物の壁面に組み込まれた収納棚等は
これは、賃貸物件時とは異なり、建物の耐用年数にて
償却していくという事になるのでしょうか。

kobarinkobarin 2012/07/10 14:47 かずひろさま、コメントありがとうございます。
もともと店舗簡易装備に該当するものでしたら、建物付属設備ですから、賃貸物件・自社物件問わず、店用簡易装備で償却していくことになると思います。

問題は下記の通達に例示があるような、店用簡易装備に該当するかどうかでしょうね。
10年、20年も使えそうな作り付けの収納棚が、果たして店用簡易装備になるのかどうか・・・。
「短期間内に取替えが見込まれるもの」をどこで判断して、根拠づけるのが悩ましいですよね(^^;。

2−2−6 別表第一の「建物附属設備」に掲げる「店用簡易装備」とは、主として小売店舗等に取り付けられる装飾を兼ねた造作(例えば、ルーバー、壁板等)、陳列棚(器具及び備品に該当するものを除く。)及びカウンター(比較的容易に取替えのできるものに限り、単に床の上に置いたものを除く。)等で短期間(おおむね別表第一の「店用簡易装備」に係る法定耐用年数の期間)内に取替えが見込まれるものをいう。(昭46年直法4−11「5」、昭54年直法2−31「二」により改正)

かずひろかずひろ 2012/07/11 09:09  賃貸、自社問わずに根拠づけがされれば
建物付属設備との事ですね。
 早速のご回答ありがとうございます。

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