本日の1本 スプライス
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2011/04/20
- メディア: DVD
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そんなストーリーどおりの、未知の生物なSFホラー。
監督は「CUBE」のヴィンチェンゾ・ナタリで、サスペンス風に盛り上げる展開に、実はなんてことないのについドキリといてしまいます。このあたりの描写はお見事。
しかし、まずは新種の生物の珍妙さに笑います。
どう見てもチン○ですよね、こりゃ。
一応雌雄があるようですが、雌が雄になってケンカを始めたりします。そのへんは後の展開への伏線になるんですけど。
で、とりあえず科学者夫婦の無軌道ぶりが酷いです。
人間の遺伝子を付与した新種生物を作り上げ、そしてこっそりと大事に育てる。
一緒にお勉強したり、ダンスを踊ったり。あくまでも親子のように接してるんですね、初めの方は。
けれど、だんだんと言うことを聞かなくなってきたらコロリと態度を変える科学者嫁。
ちょっと前まで子供のように育てていたのに、モンスターとして忌み嫌い、そして始末しようとします。
このDVD、TSUTAYAではホラーのコーナーに置いてありました。
確かにモンスター・ホラーとしてもなかなかの出来だとは思いますが、むしろ身勝手な人間の醜悪さにこそホラーな要素を感じましたよ。
また、全体を通して生理的嫌悪感を感じてしまう空気もある意味で秀逸。
主人公夫婦に対しても新種生物に対しても、イヤァな印象しか持てなくって、なんとも後味の悪さが残る作品なのでした。