本日の1枚 Miles Davis

 Miles Davis / In A Silent Way (CD)

In a Silent Way

In a Silent Way

 
 マイルスに詳しくない僕なので、聴きながらネットでレビューなんかを読んでみたりするわけですが、そうするとこのアルバムについては、必ず「ビッチェズ・ブリューの前段階」的なことが書いてあります。
 確かに、ウェイン・ショーターチック・コリアジョン・マクラフリンなどの参加メンバーは被ってますし、エレクトリック楽器が演奏の主体になっていますね。
 この前作「キリマンジャロの娘」だってエレクトリックな路線のように思えますが、そこから「ビッチェズ」までの流れとして理解すればいいのでしょうか。
 
 そもそもジャズに詳しくない僕の耳には、テクノなどと同質なものを感じるのですよ。特に『Shhh / Peaceful』での、延々と鳴り響くハイハットとウネリ続けるベースのミニマルさとか。
 なんというか、闇夜に蠢くグルーヴ感、という印象。マイルスのトランペットも霊妙に聴こえます。
 「ビッチェズ」もグルーヴィですが、こちらのほうにダンスミュージックの原初的な欲動を感じたりするのです。
 
 『In A Silent Way』では、エレピの浮遊感とかが気になります。なんとなくスペイシーなスピリチュアルさは、例えばデトロイト・テクノなんかと同じ方向を向いているような気がします。
 こちらのグルーヴィさは、まぁ普通にカッコいいしね!