2ペンスの希望

映画言論活動中です

映画のみかた(見方?味方?)

思い立って、1年余り前から不定期だが有志が集まって古い映画を見ている。
昨日はその新装リニューアルの会だった。
合言葉は、「古い」映画の「新しい」発見
厖大な旧作の山の中には、まだ知られない、見たこともないような宝物がうんとこさ埋もれている。それを皆で選んで愉しもうという会だ。24名の映画好きが集まった。
若い人もちらほら。実はこの会、密やかな目論見がある。大きなお世話だと笑われそうだが「ポンコツ世代が中心となって、若い諸君に映画の面白さが伝わればいいなぁ」というものだ。お節介・お説教のつもりはさらさらない。ただ、当方にその気がなくても、年寄りからの擦り寄りは、かさ高く、説教臭く、うっとしいものだろう。(我と我が身を振り返ってみても)映画の見方なんて誰に教わったわけでもなかった。あたるを構わず浴びるように見ていく中で何となく身に付けてきただけだ。今も足もとはふらふら覚束無い限り。そんなのがエラソーに「昔の映画の魅力を伝えたいなんておこがましい!止めとけ止めとけ」と忠告してくれる友も居る。それでも、何か出来ることがあるのでは‥何かしなければ‥というスケベ心も、チョッピリある。悩ましいところだ。
最近読んだ本にこんなくだりがあった。
すべてが遅すぎるということはない。それが歴史というものだ。」【大橋良介著『京都学派と日本海軍 新史料「大島メモ」をめぐって』PHP選書185】
昔話、世代自慢に陥らない語り口、過去形やノスタルジーに終わらせないやり方、
うまい方法があったらご教示願いたい。是非。