2ペンスの希望

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役者字幕

正直、公開当時は、横溝正史角川映画も二級品じゃないか、と敬遠していた。(市川崑は嫌いじゃなかったんだが‥)
横溝より乱歩、乱歩より久作だった。角川より大映東宝だった。日活・松竹・東映もあった。従って、往年の話題作 横溝・市川・石坂トリオの映画もなべてパスしてきた。
1977年公開の『悪魔の手毬唄』(クレジットでは東宝映画作品となっているが、企画は角川春樹事務所)を今夜初めて見た。いやぁ、失礼しました。
当たり前のごとく娯楽映画なんだが良く出来ていた。(市川崑は、やっぱり達者だ)
脚本の九里子亭(くりすてぃ:市川崑日高真也)監督の市川崑もいいが、スタッフがきちんと仕事をしている。何より役者の顔ぶれが豪華だ。(白石加代子の迫力!)
ということで、今日は、久方ぶりに予告編。役者字幕をご堪能あれ。
予告編には漏れているが、頭師孝雄 原ひさ子 大和田獏 辻萬長 そして忘れちゃいけない‥常田富士男も出てくる。
1970年代後半‥それぞれがそれぞれに仕事をすればこの水準の映画を作ることは
さほど特別なことではなかったのだろう。