初めて推しTシャツに袖を通した夏の日。

<開場>

会場に入ると、ドリンクを引き換えもせず、一目散にシモテにあった女性限定エリアに。思っていたよりもずっと横幅の狭いステージで、当然、女性エリアも最前はかなり狭く、横に3人並ぶのがやっとのスペースだった。私は結果として3列目に張り付くことができ、視界も良好。これは最高だ!と、ポジショニングへの不安と緊張からいっぺんに解放されたのだった。だが、危惧していることもあった。私は然る事情で3月に丸坊主にしていて、そこからそのまま髪を伸ばしていたのだけど、最近のあまりの暑さに襟足を刈り上げ、かつセルフ2ブロックかましていたので、オマエ男だろと言われて締め出されるのではないかと、チケットを買った瞬間からずっと不安だったのだ。そうなった場合、連行される前にどうスムーズに免許証を見せようかというシュミレーションまでしていたのだが、結果としてそういう事態にはならず、ほっと胸を撫で下ろした。ちょっと可愛らしいクロップドパンツ穿いてて良かった!今度から全部これ穿いて行くね!

会場に流れる雰囲気のいい音楽。私は音楽に詳しないので、誰のなんという曲なのかわからないのだが、ブルースだったので、高木紗友希ちゃんが指定したのか、高木紗友希ちゃんに合わせてこの音楽なのかなぁ?とちょっと思った。夜公演ではまた違うジャンルの曲が流れてたので、これは佳林ちゃんの趣味なのかな?と思ったりしたのだけど。実際はどうかわからないが、とりあえず開演までの長い時間をただひたすら待つ。音楽がおわりかけて、あるいは、音が小さくなって、あ、これ開演アナウンス来る?と思っては、空振りに終わる、みたいなことが数度。だから完全に不意打ちだったんだろう、突然大音量で流れた高木紗友希ちゃんの開演アナウンスに、私の前にいた女の子が、ビクッ!っとしてめっちゃ驚いていた。私はブレスの音が聞こえたので、あ、くるなって心の準備はできていたのだけど、それでも思った以上に音がでかくて、あ、これやばいかもしれないなって、スピーカーの真横にいることのやばさをちょっと覚悟したのだった。

<オープニング>

開演アナウンスが終わってすぐに、このツアーのコンセプトを説明する謎の人物の声。Juice=Juiceには武道館に潜入するというミッションが課せられている、ただ、武道館はセキュリティが厳しく通常の方法では到底無理。だが、出演者として武道館のステージに立つならば警備の目が誤魔化せる。だから武道館を目指してライブをこなしていく、というのが大筋だった。
それが、LIVE MISSION 220(ダブル・ツー・オー)ということらしい。M:Iのテーマ曲を思わせるようなフレーズを入れたBGMが会場の雰囲気を高める。そして。

<CHOICE&CHANCE>

ツカツカと神妙な面持ちで出てきた5人が、自分のスタンバイ位置に付く。
佳林ちゃんを頂点に置いたV字。CHOICE&CHANCEだ!と、私の心が逸る(私は今回のツアーのセトリを、別に避けていたというわけでもないのだけど、まったく把握していなくて、ここまで来たら別に予習も必要ないかと知らないまま臨んでいた)。


ここからは私が佳林ちゃん大好きっ子なので、佳林ちゃんの話が中心になると思いますけど、他意はまったくないので、ご了承ください。


ただ後ろを向いているだけなのに、痺れるほどその背中がかっこいい。鍛錬と意識の強さ高さが反映された背中。ぐるりと大きく首を回して、それからこちらに振り返った、その佳林ちゃんの不敵な微笑み。やべえ!MVと一緒だ!すごい!なんでいつもこの顔できるの!と、わけわかんない感動が私を包み込む。そして、アタック音と共に繰り出されるパンチの力強さ。キックの激しさ。そのリズムの正確さ、筋肉のしなやかさ、バネ、身体能力、跳ねるショートカット!もう僕ここだけで死にそう!だがまだ死ぬわけにはいかない!と、汗を滲ませながら食い入るように見入った。


改めて、踊る5人を見る。めちゃくちゃ顔小さいんですけど。細いんですけど。そして、めっちゃ宮崎由加ちゃんだったし、めっちゃ植村あかりちゃんだったし、めっちゃ金澤朋子ちゃんで、めっちゃ高木紗友希ちゃんで、さゆきちゃんオデコだしてるのめっちゃ可愛かったしすごいお人形さんみたいな顔立ちしてる!と思ったし、そしてめっちゃ宮本佳林ちゃんで、なにこれ!すごい!ってくそ感動した。たぶんあんまり伝わらないと思うけれど。メディアで見ていたまんまの人たちが見ていた姿かたちのまま、そこにいることの感動。ライブハウスに立ってはいるし、めっちゃ近くだったけど、一般人である私と彼女たちを完全に隔てるどうにもできないなにか。彼女たちはスターであり、ステージは高く遠く尊いということを、私は一瞬にして心に叩き込まれた。これだ、これがハロプロだ、という震える思いが私の中でウーハー音のように響き、そしてそれは今もまだ鳴り止まない。恋のBELL。

歌い出しの佳林ちゃんの存在感。ほんの少しだけ声がひっかかるようなところも全体通して何箇所かあったし、絶好調!って感じではなかったけれど、安定感は抜群で、とにかく音の響きを大切にしてる子なんだと思った。自分の声が一番柔らかく響くところを知っている。自分の良さを知っているというのは、何よりの武器。これからもきっと彼女はその武器を磨き続けていくんだろうなと思った。
そして、佳林ちゃんに限らず、私を痺れさせたのは「歌」だった。ダンスも勿論スーパーめちゃくちゃアルティメット素晴らしかったけれど、ハロプロの基本はやはり「歌」なのだと心から思ったライブだった。
ていうか、あんだけ踊っててなんで歌えるの?意味わかんないですけど。あっぱれ回転寿司の道重さゆみさんのアレ音源みたいなことになるんじゃないの?手を抜いて踊ってるわけでもないんですよ、でもちゃんと歌えてるんですよ。そればかりかあまりの声量に、スピーカーの横にいた私のうずまき管が「これ以上無理です!」って平衡感覚を手放して、危うく失神する寸前だったくらいですよ(これマジな話なので、耳がいい人、デリケートな人は気をつけてくださいね)。

話を元に戻す(?)けれど、CHOICE&CHANCEはオープニングに相応しい楽曲だなと。セトリ知らないまま行ったけれど、アルバムを聴いていたので問題なかった。ところで「First Squeeze!」ってアルバムまじ名盤じゃないですか?ハロプロ史上に残る大傑作だと思うんですけど。そんなアルバム曲を中心にしたライブが最高でないはずはないわよね。曲の順番、バランス、本編後半からラストへかけてのこれでもかと叩き込むような盛り上がり、どこをとっても素晴らしかった。あと12回(きっかリスペクト)は見たいよね!

<選ばれし私達>

一曲目が終わり、二曲目。またV字。奇数グループのよさはこういうフォーメーションが綺麗にできるところだよね。これはつんくさんによる作詞・作曲で、つんくさんっぽいメロディー運びがところどころに見られる楽曲。疾走感を際立たせたいのか、バイクに乗ってエンジンをふかす仕草をする振り付けがあるんだけど、そのとき高木紗友希ちゃんが、激しく手首を跳ね上げていたので、実際にバイクに乗ったら、スピード狂ならびに、腱鞘炎になるんじゃないかと心配になった。もっと低音響かせてほしい曲だなと思ってたんだけど、ライブハウスで聴くと、かなり低音が響いていて、これもライブ向きな曲。

スクランブル>

これは無条件で笑顔になれる曲で、この曲がたくさんの人に愛される理由が芯から理解できた。歌ってるメンバーも、見てるお客さんもみんな笑顔。いまこの曲が一番似合うグループってやっぱりJuice=Juiceなんだろうと思った。この曲で、すごい生き生き歌ってたのが植村あかりちゃんで、突然声量もあがるし、元気になるしで(それまで元気じゃなかったってことではなく)、この曲はあたしが主役だから!って自信がみなぎってる感じだった。フェイクも素晴らしかったし、スクランブルといえば植村あかり、になる日もいつか来るかもしれないな。植村あかりちゃんは最近すごく精神的に成長してきているなというのが今回の印象。MCも幼さが抜け切らないところはあるけれど、それでも一生懸命たくさんの時間と気持ちを使って考えたんだろうということを話すようになっていて、これからが楽しみ。

<MC〜イジワルしないで抱きしめてよ>

前回、佳林ちゃんが体調不良になってしまって、5人でのライブが初めてだ、ということに触れてたのが、あーりーで、その印象が強かったな。さくさくっとMCをしめて、次は3曲お聞きくださいと言ったかと思うと、袖に捌けてお着替えの模様。イジ抱きのイントロで間に合わせて戻ってくるあたりは流石というか、下に着てたんだろうから、最初の3曲はさぞかし暑かったろうな、と。そして戻ってきた衣装が最高だったね。まじ最高。どう最高か説明してやるから、聞いてほしい。佳林ちゃんの脇が丸見えなんだよ。な?最高だろ?金澤さんも袖のないタイプで、アーチェリーで鍛えた引き締まった二の腕と脇が丸見えでもう本当に最高だったよね。他の三人はたしか袖があるやつで、脇が見えなくて残念だった。衣装の感じを言うと、シャネルにもっと動きやすい忍び装束つくってくんない?って頼んだら、できあがってきた、みたいなやつだった。とりあえずレーザー光線を当てられても30秒くらいは耐えられそうだったし、メラミくらいでは燃えない、そんな衣装だった。


イジワルしないで 抱きしめてよ」は、さすが初期のシングル曲だな、というのが第一印象。アルバム曲よりも歌っている数が断然多いだろう楽曲で見せる抜群の安定感と、積み重ねあげられた技術に裏打ちされた表現力。ダンスもひょいひょいこなしていて小気味よかったし、女性客のノリもとてもよくて、一緒に踊ってる人も多かった。Juice=Juiceの振り付けは一緒に真似してねって振り付けが多いし、何度か見ればマネできるのが多かったので、そういうのも楽しいね。

鳴り始めた恋のBELL

これで私のテンション爆上げ。ディスコ系の曲が続いたのも気が利いてるなーと思った。私は基本的にリズムとりながら揺れるタイプなので、めちゃくちゃ気持ちよかった。振り付けも覚えてるもんで、かなり踊れたのも楽しかった。「Ah〜」って、ひとりずつ順繰りにシャウトするところは、同じフレーズだからこそ、それぞれの声の違いが際立って、この楽曲が作られた当初の音楽ガッタスというグループへの構想が今ぴったりJuice=Juiceに嵌ってるのすごいなと感心しながら聴いてた。やっぱりいい曲は何年経っても色あせないし、何度でも生まれ変わるわよね!とウザいテンションで次にいく。

<愛のダイビング>

この楽曲は少しずつ形を変えて出てくる、サビを基本にしたメロディーラインが癖になる。CDで聴くと音が軽くて、一昔前のシンセサイザー楽曲っぽさが少しだけ(それが良さなんだとしても)気になってたんだけど、ライブハウスで聴くとまったく気にならなかった。すごくいい声を聞かせてくれる音域を使っている曲だなと思っていて、ソロパートの咆哮がびりびりとまさに私の脳天にダイビング。中毒性めっちゃある曲。サビのユニゾンの音圧すごかった。盛り上がり曲として、毎回ライブに入れてほしいくらい。昔の娘。のラブピみたいに本当に毎回いれるようになるとさすがにあれかもしれないけれど。間奏で、ひとりずつソロダンスをしていくんだけど、佳林ちゃんは一番シモテで、スピーカーに隠れて見えなかったの悲しかったけれど、他の子のソロダンスを見てるときはしゃがんでいるので、斜めからの表情がよく見えて嬉しかった。宮崎由加ちゃんが、金澤朋子ちゃんのフリーダンスをまるまるパクって先にやってしまい、直前でやられてしまった為、対処できなかった金澤朋子ちゃんが、そのまま同じダンスをしたらしい。佳林ちゃんがなにかに対して苦笑いしてて、なんだ?と思ってたたんだけど、たぶんその場面に対してだったっぽい。で、この曲で一番好きなのは宮崎さんのソロパート「開くよハート型のパラシュート」。これは自分たちの冠ラジオで宮崎さんが一番好きなフレーズ(歌詞も全部かわいくない?って興奮気味に話していたのに、聞き役の金澤朋子ちゃんが、あ、ハイ…みたいなテンションで流しまくっていた)だと話してただけあって、まさに、入魂!そこが好き。

<MC>

ここのMCは多少強引だろうが理由をこじつけて、外部には漏らさないでね!ということだったので省くことにする。めんどくさいとかじゃないの。ただ、ここのMCは基本メンバー同士のチクり合いで、きゃっきゃっする姿が見られるので、目玉コーナーだよ!

<ほたる祭りの日(宮崎・宮本・植村)>

ここからはユニット。日替わりというか、会場や公演によって違うらしいのだけど、ほたる祭りの日と悲しきヘブンをやるのは今のところレアケースらしい、とヲタモダチに聞いていたので、イントロが流れたときに心の中でむちゃくちゃガッツポーズしたよね。ラストキッスも見てみたかったけど、ほたる祭りの日が聴けてよかった、と本当に心から思う。元々は二人で歌う曲なのだけど、うまく歌割りしてあって、台詞のところもきっちり三人で分担してたのがいいなと思った。もうなんて言ったらいいかわからないんだけど、佳林ちゃんの優しい歌声が心の芯まで染みた。佳林ちゃんは完全に、この曲で歌われている、田舎から「君」を思う女の子そのもので、でも、東京(のあたり)で暮らしているのは、佳林ちゃんで、私にとっての「君」は佳林ちゃんたちなのだなぁと、そんな気持ちがぐるぐるとして、自分が東京で暮らしていたこと、田舎に帰ってきたこと、東京にいる友達のこと、もう会えないのかなとか、本当に沢山のことが、ほたるの光のように明滅しながらぽつぽつと心に浮かんで、結果、ちょっと泣いてしまった。みんな優しくあたたかく響く歌声で、本当にたまらなかった。ほたる祭りの日を聞くと思わず泣いてしまうようになったのは、だから、Juice=Juiceのみんなのせい。佳林ちゃんのせい。大好き。

<悲しきヘブン(高木・金澤)>

お立ち台に乗った、高木紗友希ちゃんと金澤朋子ちゃんが、堂々と歌い上げる。この曲には歌唱力が必要、みたいなイメージがあるので、この二人がそのイメージを背負いながら歌うプレッシャーってすごいんだろうな、なんて考えた。見られたのは嬉しかったんだけど、それはレア感があったから、というのが正直なところ。高木紗友希ちゃんの良さも、金澤朋子ちゃんの良さも最大限に発揮できる曲なんだろうか?という疑問がちょっと湧いちゃって、というのも、自分の色が出しにくい曲だなーと思ったから。どうしても歌唱力が先行しがちで、他のファクターが疎かにされてる印象を受けたから。もちろん歌も歌声も素晴らしかったんだけど、もっと二人の意外な魅力を発見できるような楽曲が見たかったなーというのが、見抜いて欲しい素直な本心。具体的にどんな曲だよ、と言われたらあれなんだけど、ちょっと考えてみた結果、「SEXY SNOW(W)」に大決定!うん、私が見たいだけ!

<MC(昼公演)>

赤い衣装に着替えた三人が登場。トークテーマは「夏休みの宿題」。明らかに夏休みの宿題とは無縁の私ならびに客層。まず佳林ちゃんが「読書感想文が苦手派と自由研究が苦手派に分かれなかった?」と口火を切ったものの、宮崎由加ちゃん、植村あかりちゃんにはいまいちピンとこなかったようで、反発を食らっていた。それでも諦めずに「私は自由研究が苦手だった」と続ける佳林ちゃん。植村あかりちゃんは、苦手意識は特になかったようで「貯金箱作ったりするやつでしょ?」と。そうそう、と会場および佳林ちゃんが納得する中、「え、それ工作でしょ?貯金箱を研究するってこと?」と、ひとり怪訝な顔をする宮崎由加ちゃん。最終的に植村あかりちゃんが「いいの、自由研究なんだから自由なの」って強引に締めくくりました!そんな植村あかりちゃんはドリル関係が苦手だったそう。「漢字ドリルとか、最初に木へんばっかり、ばーって書いて、残りの部分を書いたりするよね」と佳林ちゃんがいって、会場の同意と笑いを誘っていたのだけど、「それすると覚えられないから、止めた」と真面目なコメントを返していた宮崎さんが印象的だった。それから、ちゃんと期日に提出してたか、という話になり、「ちゃんとやってそうなのと、そうでもなさそうな二人」という紹介をされながら、出てくる、金澤朋子ちゃん(ちゃんとやってそうなの)と、高木紗友希ちゃん(そうでもなさそうなの)。ちゃんとやってそうだと言われ、「私そういうの意外とサボるタイプだったw どう切り抜けるか言い訳ばっか考えてたw」と悪びれもせずに言う金澤朋子ちゃん。それに「家に宿題忘れましたーっていうと一日稼げるよね!」という夏休みの宿題あるあるを披露する植村あかりちゃんだったが、「あー、それだと一日しかないじゃん。だからそういうのは言わないの。何かに食べられた、とかそういうの考えてた」と思った以上に酷い金澤さんによって退けられていた。「パパが壊したって言い訳したら、(バレて)先生にめちゃくちゃ怒られたし、おまけにパパにもめっちゃ怒られた」というエピソードまで披露していた金澤さんには誰も勝てないと思ったが、「宿題やりたくなさすぎてプリントをシュレッダーにかけてめっちゃ怒られた」と言い放った高木さんが優勝。

<MC(夜公演)>

夜公演は、高木さん、金澤さんからトークがスタート。お題は「移動中に何をしているか」。MCがはじまってすぐにお立ち台にあがった高木さん。お前もあがれと金澤さんにジェスチャーすると、金澤さんもお立ち台にあがったんだけど、二人の距離に違和感を覚えたのか、高木さんは金澤さんのお立ち台に移動し、だいぶ密着して話しはじめる。それに金澤さんが「なんでよ」と反発すると、「いや、近いほうがいいのかなって…」と高木さん。「いやいや、離れてよ、恥ずかしいじゃん」と金澤さんが焦るんだけど高木さんはそのままそこにい続けようとしたので、金澤さんが自分のお立ち台から降りて、高木さんがいた方のお立ち台に移動してた。高木さんと金澤さんのこういうやりとりめっちゃ微笑ましかったので、これから注目していこうと思いました。で、話の内容。金澤さんは一人の時間を大切にしたいのに、高木さんがまとわり付いて邪魔してくる、という話から。音楽を聴いてたら、「なに聴いてるの〜」と邪魔をしてくるし、携帯いじってたら電源を落とそうとしてくる、と抗議。金澤さんはとにかく携帯をずっと触っているそうで、食事中もずっと触っていることが、高木さんは気に入らない。いわく「うちの家族だったらぶん殴ってる」。みんなでご飯を食べるってなったら、先にブログを書いてあげておくようにすればいい(自分はそうしている)、という高木さんに、金澤さんが「でもライブの感想とかすぐ書きたいじゃん」と反論。言葉につまった高木さんが、「なんか(反論材料)ちょうだい!」って客席に投げかけたんだけど、誰も何もいえなくて、「何も言い返せない…」って敗北感味わってたのむっちゃ可愛かった。それから残りの三人が合流。「あたし寝てるー」と言う植村あかりちゃんに、「あーそうだね、寝てるね。じゃなかったから由加ちゃんにくっついてるよね」と誰かが言って、メンバー全員が納得。金澤さんが「(いっつもくっついてるの)なんなの?」とドロップすると、「だっておちつくんだもん」って植村あかりちゃんが呟いたの、私の耳は聞き逃さなかったよ!私の耳がんばった!ちなみに宮本佳林ちゃんはお勉強してるそうで、真面目だよね〜みたいな雰囲気になったら、居心地悪そうになったの愛しかったし、「夏休みの宿題がね」って言い訳してるのも抱きしめたさMAXだった。イジワルしないで抱きしめまくりだよ!

<愛・愛・傘>

スタンドマイクを前に、ここからは6曲続けて聞いてください、と始まった本編最大ともいうべき盛り上がりブロックはもう本当に凄まじかった。
まずは肩慣らしとしての、愛・愛・傘。これは振り付けが簡単で可愛いのですぐ真似できて楽しかったが、何百人ものヲタクがハートを作ってる光景をステージから見た想像をしたらむちゃくちゃ気持ちわるくて、気持ち悪すぎて最高だなと思った。
雨なんて大嫌いだったのに〜♪のフレーズを歌う佳林ちゃんの表情がめっちゃ可愛くて、それから歌詞や歌の世界を表現する佳林ちゃんから目が離せなかった。「キス」という歌詞の部分で、唇に指を寄せる佳林ちゃんに本気でドキドキしたし、金澤朋子ちゃんのそういうのやり慣れてる感には、ちくしょー!ってなった。繰り返しになるけれど、表情の変化がとても面白いし、恋する女の子の純真さが余すところなく表現されているので、きゅんとできる一曲。

<生まれたてのBaby Love>

この曲も振り付けが簡単なので一緒に踊れてめちゃくちゃ楽しい。さらに間奏ではメンバーが考えた振り付けをお客さんも一緒にやるという部分があって、それが誰になるのか、どういうのがくるのか、と楽しみにしていた。その昔、後藤真希さんが山口でコンサートをしたとき、もちろん別の曲だけどそういう試みをしていた曲があって、でも私は恥ずかしくて一緒に踊ることができなかった。ごめん、ごめんよ、ごっちん…。私は申し訳なく思いながらも恥ずかしさを捨て切れなかったのだった。だが、今の私はあの頃の私とは違う!どんな恥ずかしいダンスもやってみせる!だから恥ずかしいの頂戴!すごく恥ずかしいの頂戴!って口にも出せないような不埒な期待をしていたのだが、そんな振り付けがくるはずもなく、至極まっとうなのがきたよね。昼公演は宮崎さんが担当で、頭の上で手を合わせて山を作って、「やま」。それから、口を指差しながら「ぐち」。それを繰り返すフリだった。山口って使ってくれた!と山口県民の私はくっそテンションがあがりノリノリでやったった。ちなみに夜公演は金澤さんが担当で、右手を斜め上に伸ばしながら「右手〜」、左手を斜め上に伸ばしながら「左手〜」、その手を合わせながら「クラップ クラップ クラップ」だった。金澤さんのこの部分の酷さは前もって情報があって知っていたのだけど、全然成長しねえな!と思って噴出しました。

<チクタク 私の旬>

これはライブで見られてもっと好きになった一曲。とにかく振り付けが可愛くて好き。時計をあらわしてるんだろう、円を描いていたり、くるくる立ち位置が変わったりして、見てて本当に飽きなかった。わたし自分のこと分かってるからって、小生意気で強気な女の子の、でも抑え切れない恋心を歌っていて、それがとても可愛らしい。あのくらいの年頃の子たちのリアルを見るようでそれもすごく曲に説得力を与えていた。ぴょこぴょこ跳ねるようなリズムが心地よくて、可愛くって、一緒にぴょこぴょこしてたんだけど、まあ、さぞかし気持ち悪かっただろうな。

<GIRLS BE AMBITIOUS>

この曲のイントロが始まったときの会場の熱をなんて表現したらいいのかわからない。ぐらぐらと沸騰寸前。その熱を切り裂くような高木紗友希ちゃんの歌い出し。5人それぞれの声量も一気に増して、もう本当にクラクラきた。「っていうか幸薄いなんて〜」で、佳林ちゃんがハロステで流されたライブ映像みたいに、べーってやってくれるのを期待してたんだけど、普通に可愛い顔してて、ちぇってちょっと思ったことは内緒。でもそれが佳林ちゃんの出した結論なんだろうから、私は受け入れるよ!夜公演では、「大好きなあの人に〜♪」というパートで、佳林ちゃんは後ろに振り返って、ビシッ!と金澤さんのことを指差したんだけど、金澤さんが普通にスルーしたので、他の三人が、いや、今のおまえだよってリアクションをしていた。それでも金澤さんが、「えーあたしー?」みたいな表情で流そうとしたので、佳林ちゃんが頬を膨らませて怒っててめっちゃキュートだったな。金澤てめえ。サビなんか5人のユニゾンと会場のコールでものすごいことになってた。昼公演はスピーカーの真横で本当に失神しかけて、全部まるまる盛り上がりきれてなかったんだけど、夜公演は後ろの方だったので、なんの心配もなく盛り上がりまくってしまい、今年一番の声で「絶対に〜!」を一緒に歌ったと思う。腹の底から湧きあがる楽しさと突き動かされるような衝動と爽快感。Juice=Juiceのキラーチューンだわ。いや、もう本当楽しくって、楽しかった!しか書くことないくらい楽しかったので、ぜひ他の人にも体感してほしい。

五月雨美女がさ乱れる

GBAが終わって、一息ついたかついてないかの刹那に叩き込まれる五月雨のイントロ。来るって分かってても盛り上がらずにはいられない!まったく疲れを感じさせずに、それどころか今までやってきた中で一番ビシビシ踊ってるのに、息一つ乱れない安定の歌い出し。これがプロか…!これがハロプロか…!と、人間の手ではとても作れない壮大な景色を見たときのような、自分の存在のちっぽけさを思って逆に清々しい気持ちになる、そんな感動を覚えた。煽りもかっこよくて、求められるがままに、オイ!オイ!言ってたんだけど、実は私がこういう状態になることってあんまりなくて、本当に夢中になってたんだなと後から冷静に思い返したりしたのだけども。Juice=Juiceやばい。まじヤバイね。で、そのヤバさが奇跡を起こしちゃったんだけど。それは夜公演での出来事。五月雨美女がさ乱れる。終わりました。全身全霊やりきりました。そして次の曲のイントロが、私が言う前に抱きしめなきゃねのイントロが流れ出す…ハズだったんだけど、なぜかまた五月雨美女のイントロがはじまったのね。メンバー含めて会場が一瞬、「ん?」ってなったからね。一瞬、あれまだ五月雨美女いま終わった気がするけど、気のせいだっけって思ったもん。で、3秒くらい経って、「え?」「へ?」「ええ?!」ってなっていったメンバーの顔が本当に傑作だった。前方のPAを必死に見つめて、「どゆこと?」「え?え?」って戸惑ってるの。植村あかりちゃんが一番素直にびっくりしてて本当に可愛かった。でも曲はそのまま流れて、きちんと歌い出す佳林ちゃん。そこから普通にまたはじまったんだけど、自分のパートが来るときっちりカッコよく歌うのに、歌い終わった途端、また不安げにPAの方を見るそのギャップがね、本当面白くて可愛くて愛しくて。高木紗友希ちゃんが中心になって一度目よりも自由に煽りをいれてたりして、戸惑ってはいたけど、このハプニングも楽しんでやろうってのが見て取れて頼もしかったな。実際、くっそ盛り上がったもの。お客さんみんな笑ってた。〆のMCのとき、このハプニングについて、「本当はあっちゃいけないことかもしれないんですけど、成長できてたから対応できたのかなと思う。お客さんもめっちゃ笑顔だったからよかった」と触れてるメンバーがいたんだけど、そう、楽しければそれですべてよし!一番まるまるやってくれて終わったんだけど、終わったときに「スペシャルバージョンでしたー!」って叫んだメンバーがいて(たぶん高木紗友希ちゃんだったかな?)、そういうフォローを瞬間的に入れられるのはすごいと感心した。

<私が言う前に抱きしめなきゃね>

まさに不敵。余裕を通り越して貫禄さえ感じられるようなステージングで、とはいえ丁寧に歌ってくれてたし丁寧に踊っていて、彼女たちのデビュー曲への思いを感じた。もうここらへん盛り上がりすぎててまったく覚えてないんだけど、とにかくみんな可愛かったの!佳林ちゃんかわいかったの!かっこよかったの!大好きなの!そして会場の人もいっぱい踊ってたの!シングル曲って偉大だなって本当に思ったの!佳林ちゃんが好き!大好き!Juice=Juice大好き!

<続いていくSTORY>

本編ラストの曲。デビュー曲の次にやるのがこの曲というのも、STORYを感じさせる構成だよね。最初に書いたけど、長すぎてもう誰も覚えてないと思うけど、このツアーのセットリストは曲順とバランスが本当に素晴らしいの。続いていくSTORYは5人それぞれが語り部となっている曲なんだなと思ったんだけど、一番ぐっときたのが、植村あかりちゃん。余計なものは何も足さない、変にドラマチックにしない、あるがままをただ語る、そんな語り部のような歌い方で、私の持っているこの曲のイメージに一番近くって、めっちゃ感動した。金澤さんの声の伸びもよかったし、宮崎さんもめっちゃ魅力的な歌い方してたし、高木紗友希ちゃんは本当に空に吸い込まれそうな歌声で、佳林ちゃんは凛としていながら、でも誰かの弱さを責めない歌声で、私のようなクズは赦されてる気持ちになってしまって、佳林ちゃん好き!ってなったりするんだけども、でもこの公演のこの曲のMVPは植村あかりちゃん!

<Magic of Love>

ここからアンコール。MOLはもはやJuice=Juiceの曲になったみたいなところはあるよね。先輩やよそのグループの曲を歌い継ぐことってあるけれど、Juice=Juiceは確実に自分たちの色をつけられてるように思う。カラオケしたって意味ないんだってことを分かっているということだし、彼女たちのプライドが感じられて、ぬんとぅん抱っこして、くるくる回り出したいくらいに最高。一緒にクラップしたり、一緒に手を振り合える曲の多幸感ったらない。「街のギャルたちに〜♪」ってとこで佳林ちゃんは必ず、女性限定エリアを見るんだけど、今回はあまりお気に入りの子がいなかったのか、思うところがあったのか、なんとなく義務感があったので、佳林ちゃんに気に入られるような可愛い女ヲタになるべく、あと34万回、輪廻転生繰り返そうと誓いました。最後の「だーいすーきー」のとこはお客さんも一緒に歌ってって耳に手をかざすフリをするんだけど、そのときの佳林ちゃんがくそ可愛いので見てみてください。

<Wonderful World>

これ結婚式で歌いたいなーと思いながら見てた。シングルで出たときは全然ピンとこなくてそんなに聴かずにいたのだけれど、アルバムを聴くようになって、なにこれめちゃくちゃいい曲じゃん!ってなった曲。これも振り付けがとても好き。くるくる回って、幸せな新郎新婦の周りを飛び回る妖精とか天使みたい。祝福され感が半端ない。まるで私と出会えたことを喜んでくれるように感じて嬉しいし、出会ってくれてありがとうと思える人と佳林ちゃんたちが出会えたんだなと思えて嬉しい。とても嬉しいが忙しい曲。この曲も一緒に手を振りながら、「LA LA LA〜」の部分を歌うんだけど、手の振り方もメロディーラインも、初見の人ではちょっと難しいかもしれない、というような難易度で、私にとってはかなり神経使うやつだった。楽しかったけどね。

<MC>

今日の感想をお立ち台に登ってひとりずつ言っていく形式。五月雨美女でのハプニングについて触れる子、5人で周南のステージに立てたことについて触れる子、いろいろだった。佳林ちゃんは前回体調不良で欠席で、「それがずっと悔しかったんですけど、続いていくSTORYで、”悔しさも 次の一歩も 幸せに思えるのは夢の途中だから”って歌詞があるんですけど、歌いながら、そうか、まだ夢の途中なんだなって思えて、もっと頑張ろうと思った(大意)」というようなことを語っていた。でもやっぱりまだ悔しそうに見えたので、いつか払拭できるといいなと思いつつ。山口はJuice=Juiceにとって、あまり歓迎したくないかもしれないけれども様々なミッションを課す土地なので、因縁を感じてまた訪れてくれたらなと思う。ヲタモダチに、必ず来るよって言われたので、それも含めて期待してるんだけどね。

<未来へ、さあ走り出せ!>

本当に本当に最後の曲。一緒に曲名をコールしてくださいって言われて、え、私初めてだから何の曲かわかんないよ?!ってめっちゃ戸惑ってたんだけど、「未来へ!」までメンバーが言ってくれたので事なきを得た。たまにあるよね、いやいや私わかんないんだけど、みたいなの。この曲はなんだろうな。その日の公演を振り返る一曲だったな。Juice=Juiceの名前が歌詞に入っていて、未来を歌っていて、聴いてると全部取り払ったナチュラルな自分になれるような、そんな曲。あの頃の私よりは少しは強くなれたかな、という歌詞がとてもよくて、それを歌うメンバーの顔が輝いて見えた。きっと色んなことがあるけれど、未来は続いているし、未来は明るい。そう感じながら歌ってくれるといいな。

<あとがき的な>

後半っていうか、わりと最初の方からかなり記憶がぶっ飛んでて書くことだんだんなくなっていってたり、曲によって分量が全然ちがってるのあれだったけど、一応全部かけてよかった。
とにかくJuice=Juice最高!またライブ行くね!