2011-03-24
なぜ、オカンはデマを真に受けるのだろう
マスコミ | |
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こんばんは、kobeniです。私は今週から、自宅待機も終わり、また仕事が始まりました。やっと、少し冷静になってきた。というのが正直なところです。
さて、今回の震災で、「オカン(親)の情報リテラシーがヤバい」と痛感してしまった方はいないでしょうか。
あれは地震の日の翌日だったか、うちのオカンが家に来て、文旦(高知あたりでとれる、でっかいミカンです)を置いていきました。その帰り際にひとこと「ちょっとあんた、有害な物質が含まれた雨が降るらしいから、雨に濡れちゃイカンよ!関係者の人が言ってるらしいから!」
…そうです。↓コレ のことです。
コスモ石油火災事故に関するデマのチェーンメールに要注意 – ロケットニュース24(β)
「LPガスなので人体には影響がない」って、LPガスをググれば文系の私でも理解できる内容でした。しかしオカンは、友達からのメールで受け取ったらしく、あっさり引っかかっておりました。
ちなみにうちのオカンですが、60代です。ずっと教員をやってました。新聞は普通に読みますが、パソコンは「一太郎」で文章を書く程度。インターネットはできません。(「この本をインターネットで買ってほしいんだけど」、と私に頼むレベル)ただ、ケータイメールはよく使っています。
私がコスモ石油の件がデマと知ったのは、twitter経由でした。オカンからはそれとほぼ同時に「ごめんデマだった」というメールが来ました。安心したのもつかの間…その後も続々と
「冷却水を首相が断ったという話もあるって」
「とろろ昆布がどっさり送られてきたんだけど」
このあたりで、オカンというよりオカン・ネットワークが変なのではないか?と気がつきました。「誰からそんな情報が入ってくるの?」と聞くと、地方の(オカンと同世代の)友達だと言います。東京に居る彼女を心配して、同じ60代くらいの、まあオバサンと言える人たちですよね、から連絡が来るみたいなのでした。
どうして、オカンは、オカンの世代は、デマを簡単に信じてしまうのでしょう?ただでさえ、日々なんらかの緊張感ある報道があり、こっちもナーバスになっているのに、実の肉親が、イソジンを買い占めていたり、福島のほうれん草食べない!なんて言っているのが分かったら、正直グッタリです。
もちろん、うちのオカン個人の問題もあると思います。ですが今回、私と同じような経験をしたアラサーが多いと感じています。私たちの世代とオカンの世代のリテラシーに差をつけるものは何か?最も大きな要因として考えられるのは、、やっぱり「インターネット」の存在です。ネットを使わないと、情報源が圧倒的に少ないです。TVと新聞と雑誌だけ。人によっては、週刊誌とワイドショーだけ。TVや新聞や雑誌は、基本的に一方通行なので、いったん受け取った情報に疑問を感じても、そのまま何となくうやむやになります。「今、仕入れた情報を、リアルタイムで別角度から検証する」ということができません。
もしかすると、その限られた情報源の中においては、選別をしているのかもしれません。しかしその量が基本的に少ない(これまで通りの量である)、し、また発信元が少ないが故にある程度「権威づけ」されているので、疑いようがないのかもしれません。
これだけで理解できるか?というと、まったく疑問が残ります。うちの親世代は、学生運動だってやった世代のはず。むしろ私たちよりも、社会の動きに対して敏感で、意識も高いのかと思ってました。そんな人たちが、あわててトイレットペーパーやら、とろろ昆布を買い占めるなんて、なんだかエキセントリックすぎませんか。よくわからないので、とりあえずオカンに質問してみました。
それで一応たどりついた、ひとつの解が、これです。
「オカン達の世代は、国や政治家を信用していない。
(それに対して不正を暴くマスコミや、異論を呈するスピーカーには、一定の信頼を置いている)」
「私達の世代は、誰も信用していない。
(しいて言えば、専門家とか、「自分が信頼できる人が信頼してる人」を信頼する)」
オカン曰く、彼女たちの世代(といっても、全員がそうではないと思いますが)は、基本的に主要な情報は、国や政治家は隠しているはずだ と思っている。なので、公式ルートから来る情報—つまり、枝野さんが言う「物は安定供給されているので買い占めするな」等—は、基本的に信頼してない。なので、別ルートから入ってきた情報(別ルートならなんでもいい、というところが謎なのですが、それは近所のオバサンの憶測かもしれないし、週刊誌の煽り記事かもしれない)の方を信用する。
で、私たちの世代(もちろん、これも人によりますが)がどうかと言うと、別に国や政治家に全幅の信頼を置いているわけではないが、「主要な情報をひた隠しにするのは不可能だろJK」と思っている。誰が発信元であろうと、間違った情報が流れた場合、webを見ていればリアルタイムで「デマでは?」→「デマでした」と訂正されていくことを知っているため、最終的には正しい情報だけが残るだろうと思っている。
あとは、オカンがしきりに「水俣病とか」と言っていたので、ちょっとググってみたのですが、ああいうレベルの汚染を子供心にでも体験していたら、「放射能=ひどい汚染!!」という(身を守るための)飛躍が働いてもおかしくないかも…と妙に納得しました。
国や政府の言うことを鵜呑みにしない、というリテラシーまではあるのに、その次に「みのもんたの言うことは鵜呑みにする」みたいなところが、ちょっと(いやかなり)不思議ではあります。いずれにせよ、彼ら/彼女らには、枝野さんが言ったところで届かないようですし、「専門家の意見」が、webやブログで積極的に上がっていても、インターネットをしないので、目に触れる機会が少ないでしょう。現状では子供がweb等で得た情報を親に「もー!」とか言いながら伝えている形ですが、仮に「ほうれん草食べない」などと言っているのがオカン世代であるとしたら、webで「買い占めないで!」とたくさんRTするだけでは、あまり本質的な解決にはならないだろうな。と思ったりします。
それからもうひとつ。「私たちの世代は、誰も信用してない」というのは、私の主観ですけれども、割とそういう人が多いと思います。日常的にマスコミ批判が渦巻いているインターネッツを見ているわけだし、国や政治というのはもうずっと昔から遠い存在だった…となれば。
だから、この震災で「もう誰も信用できない!」とパニックになる人には、意外と若い人も含まれているんではないか。と想像しています。
自分と、大きな脅威の間に、「枝野さん」が毎日登場する今の私たちの現実は、全然「セカイ系」*1じゃないんですが…とはいえ、小さくて大きな決断を、毎日迫られている私たちの世代も、試されているような気がします。
マジメな話、今後、風評被害や差別を防ぐといった点では、みのもんたとか綾小路きみまろとか、イ・ビョンホンとかにも頑張ってもらいたいところです。
*1:「主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性 (「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」などといった抽象的な大問題に直結する作品群のこと」であり、代表作として新海誠のアニメ『ほしのこえ』、高橋しんのマンガ『最終兵器彼女』、秋山瑞人の小説『イリヤの空、UFOの夏』の3作があげられた。「世界の危機」 とは全世界あるいは宇宙規模の最終戦争や、異星人による地球侵攻などを指し、「具体的な中間項を挟むことなく」とは国家や国際機関、社会やそれに関わる人々がほとんど描写されることなく、主人公たちの行為や危機感がそのまま「世界の危機」にシンクロして描かれることを指す…Wikipedia「セカイ系」より
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- 6138 http://twitter.com/
- 3009 http://b.hatena.ne.jp/
- 1963 http://www.hatena.ne.jp/
- 1683 http://www.ig.gmodules.com/gadgets/ifr?exp_rpc_js=1&exp_track_js=1&url=http://www.hatena.ne.jp/tools/gadget/bookmark/bookmark_gadget.xml&container=ig&view=default&lang=ja&country=JP&sanitize=0&v=548d4fa45df64bf0&parent=http://www.google.co.j
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ただおかんの情報元がさらにどこから情報を得たのかを考えると結局ネットに辿りつくような気もします。
LPG雨やとろろ昆布の話ってマスコミ報道出てましたか?
情報元の家族(たぶん若いネット世代の子供)がTwitterか何かで見た情報を情報元に伝えて、それが精査されることなくおかんにまで伝わったんじゃないかと思うのですが。
「警戒するに越したことはないから最悪なケースを想定した情報は広めても損はない。精査する時間を惜しんでも広めるべき」(実際には経済的損失がある場合が多いのですが)という意識は各世代揃って持ってるんではないでしょうか
その意味で、政府の発表はみんな知ってる事だから、それを信じるのは嫌。「今まで誰も教えてくれなかったけど、実はね…」と言いながらアングラ(政府やNHKじゃないという意味)な場で喋るみのさんは、革命指導者だから信じる。
日本を変えようとしたけど変えられず、結局はサラリーマンになって仕事(女性の場合は家事育児)に忙殺され、何者でもなくなってしまった自分を好きになれない裏返しなのかなーなどと思ってます。
なんというか、テキスト情報(教科書とか)を疑う事をしないのが、この国の人々の形だと思う。
2chまとめ:民主党が言ってるのはウソだ!なぜならNY TIMESにこんな記事が・・(勝手な意訳)
情強:な、なんだってー!!ふむふむ、俺は情強だぜ!
ってのが、多すぎる。
つまりは、この国の教育制度が立派だった(教科書を丸暗記するのが最短ルート)って事ですかね?
みなさま
返信が遅くなり大変申し訳ありません。
>id:kaos2009さん
そうですね。確かに出所がどこだったのか、というのは私には突き止められません。(うちのオカンの場合は、趣味のサークルの方からケータイメールで来たみたいです。その人たちはよほどPCをやる人ではなさそうでしたが…)
「中途半端にネットに触れている人が危ないのでは」という指摘も頂きましたが、もしかするとそうなのかもしれません。
ちなみに私は
>「警戒するに越したことはないから最悪なケースを想定した情報は広めても損>はない。精査する時間を惜しんでも広めるべき」
という風にはあまり思ったことがないです。間違った情報を流して自分のフォロワーに対する信頼を落とすのはイヤだ、という経験は、震災前からしてきたので。
>id:sasamamaさん
団塊世代というのは、そういう人である(という見方もできる)のですね。
それはそれで参考になりました。ありがとうございます。
革命指導者のようなリーダーは、私たちの世代はあまり求めてないような感じがします。龍馬伝はおもしろかったけど、せいぜいベンチャー企業のトップってイメージでした。
>id:hanacchi-cafeさん
いわゆる母心というやつですね。わかります。
ちなみに、私もオカンなんですよ。2歳の子がいます。
子を想うが故の保守に保守を重ねた行動、というのは感情的には理解できます。しかし、それがまわりまわって、「どこかのお母さんやどこかの子供」を苦しめる結果になるとしたら、どうなのでしょう?
都内の水の買い占めや、過度の風評被害は、デマに踊らされる行為に近しいと私は思っています。それらは、ある程度の知識と冷静さがあれば防げると思っています。もし、それらの原因が「母心」というやつだとしたならば、それをもってすべてが許されるわけではないと考えます。
> id:nakz1979さん
>テキスト情報(教科書とか)を疑う事をしないのが、この国の人々の形
するどいですねえ。きっとそうなのでしょう。
情報リテラシーって、「情報を疑う力」とも言えるんでしょうね。
1つの事実も、実は多様な見方ができると知ること、とか。