SONY「ICF-B03」のホワイトモデル「ICF-B03/W」を購入しましたので、家中のスマホ、携帯、モバイルバッテリー、モバイルWi-Fiルータなどをかき集め、手回し充電機能を試してみました。
試したのは次のデバイスやバッテリーです。結果として、「iPhone 4S」を始め、ほとんどの機器を充電可能でした。
充電テスト対象機種
- iPhone4S：SIMフリー版
- iPhone3GS：ソフトバンク版
- 新しいiPad（iPad3）：Wi-Fiモデル
- iPad2：Wi-Fiモデル。
- ドコモ LG Optimus LTE L-01D：Xi対応、4.5インチ大画面Androidスマートフォン
- au MOTOROLA PHOTON ISW11M：WimMAX対応、Androidスマートフォン
- Google NexusS：Googleリファレンス端末。Android4.0アップデート済み
- ドコモ F-03A：FOMA携帯電話
- ソフトバンク みまもりケータイ 005Z
- 日本通信 b-mobile WiFi BM-MF30：3G対応、SIMロックフリーのモバイルWi-Fiルータ
- シンセイコーポレーション URoad-8000：WimMAX対応、モバイルWi-Fiルータ。
- NEC AtermWM3500R：WimMAX対応、モバイルWi-Fiルータ
- ドコモ ポケットチャージャー 01：容量2500mAh、出力1Aのeneloop モバイルブースター。NTTドコモ 製品情報
SONY「ICF-B03」はAM/FMラジオ、LEDライトを乾電池でも手回し充電でも利用できるコンパクトな携帯ラジオ。手回し充電によりスマホや携帯電話を充電できる発電機器として定番の製品です。
写真上段左から「ICF-B03」「みまもりケータイ 005Z」「b-mobile WiFi」「URoad-8000」「AtermWM3500R」、下段左から「iPhone4S」「MOTOROLA PHOTON」「LG Optimus LTE」「Google NexusS」「iPhone3GS」「ドコモ ポケットチャージャー01」。これらの機器に加えて、写真には写っていませんが、iPad3、iPad2も合わせて手回し充電できるか調べています。
以下、検証方法と結果。
手回し充電器
- ソニー「ICF-B03」：定番の手回し充電対応の携帯ラジオ
- プロテック UDC-600WH：非常に安価な手回し充電器。出力側が標準サイズのUSBポートなのでどんな機器でも試すことはできるのが強み。
写真の真ん中がプロテック「UDC-600WH」、右側がmicro-USBをDockコネクタに変換するコネクタ、ラスタバナナ RBHE004
充電方法および注意事項
- 「ICF-B03」は旧モデル「ICF-B02」にmicro-USB変換コネクタが付属した新製品です。このmicroUSB変換コネクタを使うことでAndroidスマートフォンやモバイルWi-Fiルータの多くのデバイスの充電に対応できます。
- このままではiOSデバイスの充電はできませんので、今回、microUSB−Dockコネクタ変換アダプタとしてラスタバナナ「RBHE004」を用意しました。マイクロUSBをDockコネクタに返還するアダプタはあまり市販されておらず、この「RBHE004」はその中でも比較的低価格です。今回テストした結果、iOSデバイスにて正常に使えることがわかりました。
- 充電対象機器はいずれもある程度バッテリーが残っている状態でテストしています。すべてを試してはいませんが完全放電の状態では手回し充電による充電はできないと思われます。
- 「ICF-B03」による充電対応機種はソニー公式サイト内に対応機器リスト「ICF-B03 手回し充電対応携帯電話」が公開されています。今回のテストはそこに含まれないiOSデバイスなどの検証も行っています。あくまで個人的に試した結果であることをご了承ください。
- 充電可能であっても、実際に充電して使えるようにするには相当の時間をかけて手回し充電しなければなりません。今回のテストでは手回し充電を行いどのくらいの充電量となったかは検証していません。ソニーの製品情報では次のように案内されています。
- 携帯電話：約1分間で、約90分連続待ち受け、約3分連続通話
- スマートフォン：約5分間で、約30分連続待ち受け、約3分連続通話
「iPhone 4S」とラスタバナナ「RBHE004」。
「ICF-B03」−「ラスタバナナ RBHE004」−「iPhone 4S」と接続することで充電可能。ただし、「ICF-B03」付属ケーブルには「iPhoneなど一部の機種には対応しておりません」と書かれています。
手回し充電の結果です。
「ICF-B03」による手回し充電
- iPhone4S：充電可能。
- iPhone3GS：充電不可。勢いよく手回しハンドルを回転させると問題ないが、少しでも緩めると、「充電機能はこのアクセサリではサポートされていません」の表示が出てしまい充電もストップしてしまう。
- 新しいiPad（iPad3）：充電不可。問題なく認識されるも充電マークにはならず（PCのUSBポートに接続したような状態）
- iPad2：iPad3と同様
- Optimus LTE L-01D：充電可能。大容量バッテリー（1800mAh）を搭載しているためテストする前は不安でしたが、しっかりと充電中マークが表示されます。
- au MOTOROLA PHOTON ISW11M：充電可能
- Google NexusS：充電可能
- ソフトバンク みまもりケータイ 005Z：充電可能
- ドコモ F-03A：充電可能
- シンセイコーポレーション URoad-8000：充電可能
- NEC AtermWM3500R：充電可能
- 日本通信 b-mobile WiFi BM-MF30：充電不可。本体側がminiUSBポートのため。変換コネクタがあれば使えると思われます。
- ドコモ ポケットチャージャー 01：充電可能
プロテック「UDC-600WH」による手回し充電
- 「ICF-B03」による手回し充電結果と同じながら下記のようなことがわかりました。また、全体的に「ICF-B03」と比較して充電品質が良くない（ちゃんと回していても不意に充電できなくなる。個体差によるものかも）ことも。
- iPhone4S：純正Dockケーブルでは充電不可。適当なmicro-USBケーブル＋ラスタバナナ「RBHE004」であれば充電可能
- iPhone3GS：純正Dockケーブル、micro-USBケーブル＋ラスタバナナ「RBHE004」の両方ともに充電不可（、「充電機能はこのアクセサリではサポートされていません」表示）
- 日本通信 b-mobile WiFi BM-MF30：充電可能。「UDC-600WH」ではminiUSBケーブルを利用できるため。
総括・雑感
- 同じiPhoneでも「iPhone 3GS」は充電できず、「iPhone 4S」では充電できることがわかりました。同じiOSデバイスながら、充電まわりに関する何らかの変更が加えられているようです。また、アマゾンの「ICF-B03」のレビューを読むと「iPhone 4」も同様に充電できたと報告があります。そこから「ICF-B03」は「iPhone 4」および「iPhone 4S」を手回し充電できるといえます。
- やはりiPadは手回し充電は無理でした。しかし、エネループモバイルブースターなどをまずは充電し、それを使ってiPadを充電するということは可能です。今回試したドコモ「ポケットチャージャー 01」は1A出力を持ち「iPad3」を充電することもできました。
- 同じ手回し充電であっても、「ICF-B03」と低価格な充電器（プロテック「UDC-600WH」）とでは、その使い勝手などに大きな差があります。ちょっと値は張りますが、充電機能をちゃんと利用できる製品を購入した方が良いと思います。
- すでに「ICF-B02」を購入していたので、本当は「ICF-B02」と変換コネクタを見つけて今回の検証をすることも可能でしたが、「ICF-B02」は遠方に住む家族に渡してしまい、今回、改めて「ICF-B03」を購入しテストを行いました。「ICF-B02」でmicroUSBデバイスを充電するには、ドコモ/ソフトバンクもしくはau携帯電話用コネクタとmicroUSBを変換するコネクタを用意する必要があります（「ICF-B02」購入者に「ICF-B03」に付属するmicroUSBコケーブルを別売りで販売してくれればいいのですが）。
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