こぼねみ

iPhone/iPad/Android/Windows/Macなどの最新情報をお届け

スポンサーリンク

Surface Pro3プレビュー〜Core i5-4300U、Samsung SSD 840 EVO搭載〜MacBook ProやAir、Pro2等とディスプレイ画質やベンチマーク比較も

本日「Surface Pro 3」は発表されました。米国とカナダでは6月20日にCore i5モデルが、8月にCore i7/i5モデルが発売されます。
Surface Pro3正式発表〜12型2160×1440、Core i7/i5/i3、799ドルより、日本では8月末までに発売
その最初のプレビューをAnandTechが伝えています。

プレビューでは、新しくなったキックスタンド、プロセッサ、メモリー、SSDの型番、ディスプレイの各種テスト、ベンチマークによるパフォーマンス計測などが簡単に行われています。画質のテストおよびベンチマークでは、MacBook ProおよびMacBook Airとも比較が行われています。MicrosoftはSurface Pro3発表イベントでAppleの2つのノートPCを非常に積極的に比較しました。
本体の厚みや新型キックスタンド

新型Surface Pro3は12インチディスプレイ(2160×1440ドット)、Surface Pro2および初代Surface Proは10.6インチディスプレイ(1920×1080ドット)です。Pro2と初代Proのディスプレイが16:9のアスペクト比であるのに対し、新モデルは3:2です。これは紙のノートと同じにしてあり、OneNoteを使って本当にノートを取るがごとくSurface Pro3を使うこともできることがイベントでは披露されました。この点は明らかにSurface Pro3の主要な特徴の1つです。本体の薄さは9.1mm。Surface Pro2(13.5mm)とSurfaceとの間に位置する厚みです。

キックスタンドは、22度から150度まで開くことができます。初代Proは22度に固定されていましたが、Pro2はそれが22度と40度の2か所に増えました。新モデルは左記角度の範囲内であればどのような角度であっても固定できます。試用したモデルにおいてスタンドに不安はありませんでした。十分に安定しており一度もその角度を失うことはありませんでした。ただし、このスタンドのヒンジ部分が長期の使用において、どの程度まで持つかは不明です。Microsoftはそのために十分なテストを実施していることを期待します。
新型Type CoverとSurface Pen

新型タイプカバーは、広くなったトラックパッドおよび第2の磁石による固定を特徴とします。後者はSurface Pro3の底面に2番目の固定ポイントを提供します。これによりノートPCモードで更に安定した位置を保つことが可能となります。特に膝の上で操作する時に便利です。

短いハンズオン時間において、その効果はまだ十分ではありませんでしたが、それでも以前よりもはるかにノートPCに近い安定度がありました。
トラックパッドは実は左下と右下を押下できるクリックパッドになっています。トラックパッドもまた以前よりも改善されていますが、まだノートPCの領域には及びません。こうした感覚は慣れによって変わることもあり、もっと多くの時間をかけて判断する必要があります。
※初出時「物理的な左右のクリックボタン」としていましたが正しくはタッチパッドを押すことのできるクリックパッドになっています。お詫びして訂正いたします。
新しいペンはWacom製ではありません(WinBeta)。256段階の筆圧感知があります。残念ながら、評価をするほどの時間をかけて試すことができませんでした。
Surface Pro3はPro2や初代Proと比べて新設計されていますが、いずれも同じ大きさのバッテリー(42Wh)を搭載しています。バッテリー駆動時間についても今後時間をかけて検証する必要があります。
ディスプレイの画質テスト
Black Levels、Max Brightness、Contrast Ratio、Grayscale Accuracy、Gamut Accuracy、Saturation Accuracy、GMB Accuracyの各テストが実施され、それぞれ、Retina MacBook Pro(Late 2013)、MacBook Air(Mid 2013)、Surface Pro、iPad Airなどと比較されています。

たとえば、ブラックレベル(上のグラフ)ではRetina MacBook Pro 15インチに次ぐ優秀な結果です。一方、グレイスケールでは比較モデル中最下位でした。各画質テストではMacBook ProやiPad Airが好成績なのが目立ちますが、Surface Pro3も十分健闘しているように見えます。
パフォーマンス

Surface Pro3にはIntel Core i5-4300U(1.9GHz 2コア/4スレッド TDP 15W HD Graphics 4400)が再び使われていました(上のCPU-Z参照)。実はSurface Pro2は今年になって同じCPUを搭載したモデルが出始めていました。
Surface Pro2に新型CPU Core i5 4300U搭載モデルが出荷開始
Surface Pro3はCore i5搭載モデルだけが先行して発売されます。そのため、プレビューではまだ他のモデルをチェックできていないようです。
今回チェックしたモデルには8GB LPDDR3 RAMが搭載されていました。またストレージはSATA接続タイプであり、MBAやMBPのようにPCieではありませんでした。今回のモデルではSamsung PM851が搭載されていました。Samsung SSD 840 EVOのOEMです。
PCMark 7 (2013)およびCinebench R11.5(Single/Multi-Threaded)のベンチマーク計測結果では、Surface Pro3は、Surface Pro2よりも3〜20%の高速であることが確認できました。ベンチスコアは、Retina MacBook Pro、MacBook Air、Surface Pro2、Surface Pro(初代)と比較できます。

PCMark 7 (2013)

Cinebench R11.5 Single-Threaded

Cinebench R11.5 Multi-Threaded
以上がAnandTechのプレビューの概要です。
まだまだSurface Pro3の真の実力を判断するには早すぎる段階であり、特にパフォーマンスやバッテリーでは更なるテストを行う必要があるかと思います。
Surface Pro3はCore i5モデルが6月20日に米国およびカナダで発売されます。Core i7とi3モデルは8月です。今後、製品発売が近づくにつれて、より多くのレビューが出てくるはずです。
Microsoft Store