料理をするということ
自炊をしています。
きっかけは、奥さんが台北で生活を始めたこと。
台北生活の理由については、また別の機会に。
19歳でひとり暮らしを始めて以降、本格的に自分で料理するのは初めて。
味付けの仕方や圧力鍋でのご飯の炊き方などは奥さんに事前に学び、基本は身につけました。
その上で、いざ自由に料理をしましょうとなるわけです。
実際に料理をしてみると、今まで使っていなかった脳みそを稼働させるような感覚にとらわれ、実に「頭を使う」作業であることに気付かされます。
まず、冷蔵庫の中にどんな食材が入っているか把握しておく必要があります。
さらに、その消費期限も意識しなくてはいけません。
会社からの帰り道、いつもなら好きな音楽を聴いて、中吊りのグラビアアイドルの水着姿でもぼーっと眺めていればよかった状況とは一変、食材を頭に浮かべ、今晩何を作るべきか頭の中でシミュレーションを繰り広げます。
あの野菜をどう調理するか、そういえばたまごがないから買い足さなきゃ。。。などなど。
そういうことを何度も繰り返して、ようやく調理するということが自然に身につき、味付けのちょうどいい塩梅も次第にわかってくる中で、自分の作った料理を美味しく食べられるようになるわけです。
料理を撮るということにも今さらながら目覚めちゃいました
さて、美味しくできたら、今度は「果たしてこの料理を他人に食べさせることはできるか?」という疑問が浮かび上がります。
いやあ、こればっかりはどうにも自信がありません。
自分で作った目の前の料理を例えば友人に食べさせて、満足させることができるとは到底思えないのです。
そんな時、毎日のように家族に料理を作るお母さんや、毎日のようにお客さんに美味しい料理を出すレストランのシェフの皆さんの偉大さに気付かされました(そして、もちろん自分の奥さんも。。。言っておかないと笑)。
料理というのは、無限大のバリエーションの味付けがあり、しかも、人それぞれ違う舌で味わうわけで。
自分の腕のさじ加減で作り出される「味」を、他人に食べさせるというのは、非常に勇気のいることだし、それを毎日続けるというのは、相当の精神力が要ることなのだなあ、と大げさにも思った次第でございます。
当たり前のことのようですが、料理をすることによる改めての気付きでした。
ありがとうお母さん!
ありがとうシェフ!!
ありがとう世の奥様方!!!
text by 小林“こばーん”朋寛
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