コーヒー豆の思い出

つい最近までコーヒーは近所の頂好(ディンハオ)で既に豆が挽いてある真空パックを買っていた。
ところが、ある日、相棒が板橋(バンチャオ)の会社の近くに自家焙煎の美味しいコーヒーショップがある、
と言ってそこのを買って来てくれた。
家にはグラインダーがなかったから、最近デザインが随分洗練されてきた台湾製のグラインダーも買った。
もちろん手動の。

そうして飲みたい時に、自分で豆を挽くようになってから思い出したことがある。
真空パックのやつではそうならないのだが、ペーパーフィルターを敷いた挽きたてのコーヒーに湯を注ぐと、
豆がぐっと盛り上がって来る。
「あれ、僕とこではそういうふうに盛り上がりませんよ。」
「え?そうですか?」
「あれかなー、挽きたてやないとあかんのですかね?」
三年前の夏、京都の寺町の小さなビルの二階でそんな会話を交わした。
寺町姉小路のブックカフェ黒猫堂。
店主の高橋さんとの会話。
彼女は美味しいビールの入れ方も心得ていて、僕が喉が渇いた夏の日にすぐにグラスをとろうとすると、
「あ!!ちょっと待ってください。」
と言って、グラスに注がれたビールが落ち着くのを待つように促してくれた。
高橋さん、生きてたら、絶対Twitterはまってはるわ。
だったら楽しかったろうな、とせんないことを未だにに思う。
コメントを見ることはできなくなりましたが、今も残る、彼女のブログは下記から。
http://bookshopkuronekodo.blog107.fc2.com/