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2006-12-24

kodamatsukimi2006-12-24

[][]ゲーム最高の物語 ゲーム最高の物語を含むブックマーク ゲーム最高の物語のブックマークコメント


・今回のおだしは『メタルギアソリッド バンドデシネ』でございます。

 公式 http://www.konami.jp/gs/game/mgs_bd/(音注意)ASIN:B000FPWBNE

 「バンドデシネ」とは、おフランス語でマンガのことをいうのであり

 英語でいうならコミックです。デジタルコミック。

ゲームではありません。デジタルコミックです。

 マンガでいうコマ割を簡単なアニメーション処理するあたり

 携帯アプリとかのあれに同じ。

 台詞に音声は付かないですが、BGMと効果音が控えめに乗るあたり

 PCエンジンあたりからお馴染みの、ゲームと認めがたいあれらに同じなり。

・デジタルコミックというだけで、あれはゲームではないと

 昔から遊んでいる身は言いたくなるであります。本当に昔はひどかった。

 ゲームではないのです。アニメとかで使った画像データを順に見ていくだけ。

 おまけのギャラリーモード単体でお金を取っていた商売。買うほうもあれでしたが。

・しかしならばゲームであれば良いのか、というとそういうわけではないのです。

 ゲームを求めているのではなく、遊んで楽しいことを求めているのです。

 何度も何度も同じ選択肢意味なく選ばないと話が先に進まないという

 アドベンチャーという形のゲームという名前による邪魔などいらないのです。

 昔は本当にゲームであることの意味がない、

 ゲームと呼びたくないゲームが多かったものでございます。

 良い時代になりました。だいぶ少しは。



21世紀のデジタルコミックである本作は

 やはりデジタルコミックであってゲームではないですが

 昔に比べ、ゲームである意味と必要を作り手がわかって

 その上でジャンル名をデジタルコミックとしている了解が双方にある分、

 安心して観れます。

 観るだけです。初回はボタン一度も押さなくともオープニングデモから自然に進行。

 電源入れて2時間半ほどで、一度も本体に触ることなくクリアすることが出来ます。

 エンディングが観れます。

 ついに真「遊ばなくとも良いゲーム」が出ました。ゲームではないですが。

・一応それだけではなくて、進行中画面を止めて入手出来る情報テキスト

 『街』のTIPSみたいなものですが、このTIPSを関連するものと組み合わせることで

 本編では語られなかった背景情報を知ることができる遊び方もあります。

 『ひぐらし』にもありましたねこういうやつ。

・このTIPS収集組み合わせ過程はゲームなのか、というと

 昔のデジタルコミックや無駄アドベンチャーよりよほどゲームであります。

 サウンドノベルやビジュアルノベルゲームなら充分ゲームです。

 けれど本編はゲームではない。主がデジタルコミック。おまけがゲーム風。

 だから全体としてみれば、『メタルギアソリッド』というゲーム

 ゲーム部分を抜き出したゲームでないもの。というのがこれ。



・本作の宣伝文句、「20世紀最高の物語と言われた」『メタルギアソリッド』ですが

 何と比較して最高なのか、誰がそう言ったのかは存じませんけれども

 ゲームとしては、『メタルギアシリーズの中で良いほうだと思います。

 『ソリッド2』が駄目過ぎるから余計に目立つ。『3』より好きです。

・「物語」の「最高」というからには、「物語」に良し悪しがあるわけで

 ゲームではない部分でも、『ソリッド2』に比べて『ソリッド』のそれが良い、

 と私も感じるのですが、その良し悪したるのはどこからくるのか。

 つまり「20世紀最高」とそうではないの差はなんであるのか。

・「物語」の良し悪し。曖昧です。不明瞭。言語明瞭でも意味不明

 例えば、世界名作劇場に選ばれた物語は当然名作に違いない。

 文学賞において世間的な最高権威であるノーベル文学賞作は世界的に素晴らしかろう。

 けれど大江健三郎作品を読んでいると眠くなります。

 つまり私には素晴らしい文学の価値がわからないわけでございます。困ったものだ。


・なぜ『ソリッド』のは良いように見えるのか、というと

 『ソリッド2』に比べてお話についていけたからである。

 わかりやすかった。見せ方が良かった。

・『メタルギア』はアクションゲームです。潜入です。

 隠れて敵基地に潜入し必要アイテムを入手して邪魔するボス敵を撃破する。

 先に進むために必要な手順、アイテム入手とか装置起動とか、を踏まなければ

 先に進めないあたりはアドベンチャーゲームのようですが

 謎解きである部分は少なく

 基地内部をあちらこちらうろついていれば大方話が進みます。

 敵を倒して最期に待つボス敵倒してステージクリアー、というアクションゲーム

 雑魚敵を倒さない方が有利でもあるあたりが違うだけで同じです。


STGとかアクションゲームで、ボスを倒してステージクリアすると

 ストーリー進行のデモが流れる種のがあります。『ローリングサンダー』とか。

 これは、アクション操作のつなぎ、一息入れる、テンポを崩さずに

 ゲーム背景を演出してゲーム世界の奥行きを深めるというような種のそれ。

 『マリオ』でいうステージ4クリアキノピオ救出のような。

 ガンシューティングでは特にその演出が顕著でわかりやすいです。

・単にアクションSTGの良し悪しは、そのゲーム部分における出来の良さ、

 上手く操作すると好結果につながるかどうか、

 何度も遊び甲斐のある遊び場としての構成であるか、などだけではなく

 そこで演出表現されるゲーム世界観、物語の要素も含まれます。

 それらはゲーム部分の足を引っ張らない程度に有れば良い、というだけではなく

 その演出があるからこそ良いゲームとして記憶に残る作品が沢山あることからも

 ゲームとしてなくとも成り立つけれど、あるべき必要はもちろんある。

・そして背景の物語が良いのに

 ゲーム部分の悪さがそれを楽しむことを邪魔しているものも

 昔のアドベンチャーゲームのように今でもあるのは

 それが知られていないからではないです。


・『メタルギアソリッド』は見かけ3Dでありますが俯瞰してみれば

 そのステージ構成はひたすら上に、奥に進んで行くだけという

 それ以前からのわかりやすいもの。戻ることも出来ますが話は必ず上に進みます。

 『ソリッド2』では、アドベンチャーゲームではなくアクションゆえに

 話の進み方は同じく一本道であるのですが、ステージ構成はそうではない。

 とにかく奥に進めばよいわけではない。現実的であるなあ、と思っていると

 終盤から今どこにいるのかわからなくなってくる。

 自分がどこにいて何をしているのかわからなくなる。

 話についていけなくなって目の前の障害を排除する繰返しになる。

 2Dアクションで、自分がどこにいるかわかる必要のあるものなど

 それほどなかったのと同じように。

・この差は、見せ方のどうこうがまずあるのでしょうけれども

 アクションゲームであるのか、それとも

 ステージデモで表現されていた背景の話が進行している世界を動き回らせたい

 ロールプレイングゲームなのか。

 両者中間である構成上の比重にもよるものです。

 ステージクリア目的ゲームであるのか

 ソリッドスネークとしてメタルギア破壊するのが目的ゲームであるかの違い。

・あるいはこうも言えます。

 ゲームは確かに操作できるが、何でもできるわけではない。

 与えられた選択肢を選ぶことしかできない。言い換えて

 目前の課題にどのように対処するかどうかの連続でしか作れない。

 ゲームである要素とは操作できることが許される範囲の部分しかありえない。

 だからこそ他の要素が必要であるのだ。

 アクションというゲームだけでは、物語はステージデモ以上に成り得ないから。




・「物語」の良し悪しとは何か。ゲームにおける良い「物語」とはどのようなものか。

選択肢など不要。ゲームである必要などない。

 ゲームという媒体でしか観れない、絵が出て音が出て、セーブできて繰返せて

 値段分楽しめる物語があればそれで良いのだ。

 ノベルゲームと呼ばれるジャンルが必要求められているのはそういうところにある。

・それはゲームでなくともアニメで良いのではないか。

 いや、どのキャラクターを攻略できるか、というような

 話の進行上解かなけらばならない謎を置くための選択肢ではない種で

 必要である選択肢という仕組みは、既存のゲームという枠組みが一番合っている。

 その種のデジタルノベルにおける良し悪しとは、ゲームの良し悪しではなく

 キャラクターや舞台背景はお話とそれらを演出することでつくられる世界に

 好ましい物語が読み取れるかどうかである。


・『メタルギアソリッド バンドデシネ』はデジタルコミックであるのですが

 昔のそれとは違い21世紀だけあって実に素晴らしい改善点があります。

 セーブしていない場所からでも読めるのです。

・しかしこれは当たり前。小説でもマンガでも映画でも

 最期まで読んでいようか観ていまいが、自由に好きなところへページをめくれるものだ。

 DVDはそうできないものがある点、退化している気がしますけれども。

 

・けれどなぜかゲームでは多くでそれができない。

 ノベルゲームでは、少なくとも一度観たシーンはセーブしていようがいまいが

 自由にそこから始められるべきではないか。

 バックログで読み返せるとかではない。絵の動きや効果音も含めてその価値であるはず。

 セーブしてロードしないとそこへ自由に巻き戻せない。早送りできない。

 そしてそれが出来なくする意味もない。ゲームである必要はないというのに。


ゲームの「物語」の良さというのは

 その物語を作っている構成要素の出来不出来でまず決まるのはもちろんです。

 しかしその先に、ゲームである以上、ゲーム要素と呼ばれるものがあるのだから

 それを邪魔することなく引き立てる見せ方でなければならない。

 あるいは物語を見せるのにゲーム要素が邪魔になってはならない。

・物語の良し悪し、文学的な価値の高低から

 『メタルギアシリーズのどれがどうだかはさっぱりわからないですが

 見せ方、ゲームであることを邪魔していない物語要素のゲームに対するありかたは

 『ソリッド2』より『ソリッド』の方が良い。ゲームとして見ると良い。

 そして最高の物語と『ソリッド』が自称して、その後続がそうできないのはなぜか。

 それはこのゲームアクションゲーム要素と、ゲームの物語を見せる要素の比率が

 上手くいっていないからだ。

 そしてまた、そのための最適な手段が『ワンダと巨像』あたりで言われていたように

 見つかっていないからなのかもしれません。

 

ゲーム最高の物語。

 遊んだゲームの中で、もっとも良く出来ていたと感じるゲームの物語は

 それを小説にしたり、アニメや映画にしても最高とはならない。

 なぜならそれは、操作できて選択できるゲームだからこそ表現できた物語の良さだから。

 その見せ方が良かった。良く出来ていた。だからこそ良かった。

ゲームは小説ではなくテレビ画面を使っても映画とは違う。

 操作できるからこそ表現できる物語が有り得る。

 それがゲームにこそあるべき、ゲームにしかできない物語である。

  

   

 

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