安倍晋三元首相の「国葬」に反対する声明 - 子どもと法・21(2022年7月31日)

http://www.kodomo-hou21.net/_action/giffiles/statement20220731.pdf

国葬とは、国が個人の葬儀を主宰し、その費用に国費をもって充てるものであって日本国憲法上さまざまな点から疑義があり、重大な問題を含んでいる。まして安倍政権は、教育基本法の改悪や集団的自衛権を容認する「解釈改憲」、安全保障法制、特定秘密保護法共謀罪など、国論を二分するような問題でも、批判に対しては、国会での圧倒的多数を占めていることを最大限に活用し「政治権力」で押し切って強行採決するなど立憲政治を破壊に導くことをしてきた。

 

<金口木舌>「翔んで沖縄」- 琉球新報(2024年3月28日)

https://ryukyushimpo.jp/newspaper/entry-2934918.html

「翔んで埼玉」という映画がある。主演は沖縄にゆかりのある俳優2人というのが面白い。東京都民に迫害された埼玉県民が「全国の埼玉化」を進める物語だ
▼川崎沖縄県人会が2014年に開いたシンポの記録を読み、映画を思い出した。早稲田大学名誉教授の勝方=稲福恵子さんが興味深い話をしていた。県人会の歴史を振り返り、3区分した
▼第1期は労働者として東京や横浜市に住み、ヤマトンチュになる時代。第2期は1980年代後半から90年代。ウチナーンチュを取り戻し、日本社会も単一民族ではなく、多文化性に気付いた時期という
▼第3期は向こう10年への提起か。「ヤマトを沖縄化することに尽きる。文化の力で外交をしてきた沖縄の知恵を発揮する」とした。戦前を彷彿(ほうふつ)とさせる時代への抵抗である
自衛隊配備という急激な「ヤマト化」によって沖縄は「新しい戦前」と直面する。近隣国との意地の張り合いにならぬようソフトパワーを磨いてきた県だ。ここは映画にならい、「全国の沖縄化」を進める方が平和には近くはないか。