Tour アトム 未来派 No.9 @川口リリア

市川に続き川口です。市川ライブ後に思わず買ったチーバ君のキーホルダーをつけて行ってきましたよ。

セトリは1回目のアンコールが『形而上流星』⇒『無題』、2回目が『真っ赤な夜』⇒『BUSTER』に変更。個人的大ヒットだった1回目のアンコールの最後の曲が変更になってしまって残念でした。無題は最近な気がして前の2曲と続かない気がして。『キラメキ』や『見えない物…』を聴くと、この頃の楽曲が本当に本当に好きなんだわって実感する。身体の中に既に根付いてる楽曲達だなって改めて思い知った。

ここ最近ずっと毎日通勤時のお供が最新アルバムなので、ライブでいくつかの曲がアルバム聴いてる感覚より随分とテンポが速くてびっくりした。こんな速かったかしら。
今日はあっちゃんがリズム崩してたというかピッチがずれてるところが何回かあった。おや珍しい。でも歌い方は市川より今日の方が好き。フレーズをぶつぶつ切った歌い方ではなくてスラーがかかったような歌い方だった。若い頃はいつもこっちだったと思うんだけど最近は切って歌うようになってるの、ちょっと気になってたから。

本日のあっちゃんは黒ターバンで登場。市川の時は割と早い段階で取ったターバンも今日はこのまま取らないつもりかしらってくらいずーーと被ってた。外したあともSEASIDE STORYでは頭からすっぽりショール(なのかしら?外したターバンかしら?)を被ってたのでちょっと女性っぽい見た目にしたかったのかなと勝手に想像してた。

今井さんは市川のダルメシアン衣装より今日のスタッズいっぱいの黒衣装の方が断然好き。首元にはふわっとリボンでこれも可愛い。本編はインナー黒だったけどアンコールでは赤に変わってた。そのアンコール、今井プロデュースマスクで登場までは市川と変わりなかったのに、外した下にはまさかのジャック(ナイトメアの)が!白塗りが薄かったから最初見間違いと思ったけどよーーく目を凝らしたらなんか描いてるし。でもね、遠目からだと薄すぎて青ひげに見えちゃったの。それでも可愛いけど。ハロウィーンまでは続けてくれるのかしら。

ヒデさんも市川より衣装断然良し!白ブラウス(胸元いい角度ではだけ気味)に白パンツに黒ロングブーツ。白のナポレオンジャケットでどこのお貴族様かと思ったわ。

相変わらず歌詞カードを見ていないので、今日も今日とて空耳アワーがたくさんあった。次回までには歌詞カードくらいチェックしよう…
NEW WORLDの最初のフレーズ終わり、毎回「湯♨〜名人」って漢字が頭に浮かんで辛い。

Tour アトム 未来派 No.9

アトムツアー、私的初日の市川。

グッズ空いてる。ラッキー。ってことでパンフと白ワンピT購入。クレカ使えるしレシートも出る。

ステージ中央の空中に卵が沸き立ったような不思議な白いオブジェ。

01.cum uh sol nu -フラスコの別種-
02.PINOA ICCHIO -躍るアトム-
03.MY FUCKIN' VALENTINE
04.美 NEO Universe
05.Baby, I want you.
06.El Dorado
07.樹海
08.メランコリア-ELECTRIA-
09.DEVIL’S WINGS
10.BOY septem peccata mortalia
11.FUTURE SONG -未来が通る-
12.THE SEASIDE STORY
13.Cuba Libre
14.曼珠沙華
15.愛の葬列

ENCORE
16.キラメキの中で…
17.見えない物を見ようとする誤解全て誤解だ
18.形而上流星

ENCORE2
19.真っ赤な夜
20.天使は誰だ
21.New World


ヒデさんのギターに今井さんのギターが加わる01からスタート。
あっちゃんセンターの暗闇からぬるっと登場。
ぎゃーまさかのターバン。豹柄ターバンに豹柄のシフォン系ブラウス?ジャケット?サンバとかカリビアンなアルバムだと思ったのに(暗いけど)まさかのアラブ推しか。

今井さんは珍しく髪を立てて(ちょっと布袋風リーゼントっぽくも見えた)片目★のピエロメイク。白黒の大きさの異なるドットを組み合わせた衣装でぱっと見ダルメシアンホルスタイン

ヒデさん横浜よりはボリューム抑え気味の片側アップ髪型でサイバー風な衣装。

02⇒03、04⇒05のつなぎが秀逸でまさかこのアルバムがこんなデジデジした曲調にマッチするとは予想外の嬉しい驚きでした。序盤でこんなに盛り上がっちゃって大丈夫か?って心配になるほど。

Babyの前の暗転でだったかな、あっちゃんがターバンかなぐり捨ててくれたので一安心。美しいあっちゃんこんばんは。

プロジェクションマッピングのキャンバスとして使われていた不思議なオブジェは途中でぱたぱたっと蘭の花のような形に変貌。私には蘭の花に見えたけど正面から見た蛾にも見えなくもなくて、終演後友達となんだろうねって首をかしげた。最後にはステージから消えてたオブジェ。

ヒデさん側だったので花道ヒデさんがん見してたら、おらいくぞって感じに客指さししてるヒデさんがいた。珍しい。ギターぶらさげて仁王立ちで客を見下ろすヒデさんもいた(今井さんがよくやるやつ)。珍しい。

ラスト曼珠沙華⇒愛の葬列と静かな曲が続く以外はノンストップな本編で最近だと珍しい構成だった。ところどころに挟まれる過去曲がアルバム聞いた時には思いもしなかった意外な曲が多くてアルバムから受ける印象とは異なる聴くというよりリズムに乗るライブだった。

個人的に1回目のアンコールの選曲が秀逸でした。醜いものの中の美というか死と美を歌ったような曲を集めたのかなーってぼんやり聞いてた。

アルバムがさらーっと流れる割に飛ばす曲がないというここ最近珍しい出来だったのでどんなライブになるか楽しみだったのですが、予想以上に楽しくて思わずメモっておきたくなった。

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部

伽羅先代萩の通しをみてきました。4時半開始で9時10分過ぎに終了の長丁場。しかも途中休憩が30分と15分という忙しさ。疲れたけれど通しは物語に集中できるので心地良い疲労感。
玉様の政岡に菊ちゃんの沖の井に見所たっぷり。菊ちゃんかっけー。こういう凛とした役が似合うわね。今回古い型とのことで松島は登場しません。八汐は歌六さん。
久しぶりに見たら子供達のいじらしさと我慢強さにホロリ。そして当時の犠牲を強いることに対する圧倒的な正義感にあらためて愕然とする。これにしても寺子屋にしても主君のためお家のために実の子供を犠牲にすることに対する躊躇の無さときたら。そして必ず立派に死んでいった子供を嘆くと同時にあっぱれと褒める。価値観が違うのだなあと思わざるを得ない。
まま炊きの場面ではお腹を空かした子供がもう立てないくらいふらふらなのにお母さんときたら歌を歌って主君を慰めろと無茶な注文を。これ歌舞伎のあどけない演技だから笑いを起こるけど、最近のこましゃくれたリアル演技する子役がやったらとてもじゃないが笑えない虐待シーンになりそうよ!
同時に最後の細川様ときたら刺されて息も絶え絶えな外記左衛門にひとつ歌え舞えとこれまたむりゃぶりを。いやそんな場合じゃないだろう。早く医者呼んでやれやって思うけど息子も親父に歌わそうとするし細川様ときたらやけに満足気だしで感動的な場面なのになかなかにおかしい。
とはいえ、前半の女の戦い、後半の男の戦いどちらも見ごたえありました。先代萩は心理劇として非常に良くできいるなあと改めて思った次第です。

春画展

http://www.eiseibunko.com/shunga/
実は歩いて行ける距離だったと気づき、思い立って夕方行ってきました。
始まって2日目かつ連休中ということもあり会場は満員御礼の熱気むんむん。会場が狭いので人とぶつからずに歩くのが大変というほどの大盛況。意外とカップルやご夫婦が多い。いや、むしろ意外じゃないのか。
しかしこれだけあけっぴろげでグロテスクな交合図がこれだけ勢揃いすると麻痺しますね。肉筆画に版画に狩野派から北斎までとジャンル限らず様々な春画が展示されてますが、比較的ワンパターンと申しましょうかどの作者のも構図が割と似通っていてそこが不思議でした。残酷絵や地獄絵のほうがよほどバラエティに富んだ想像力がつぎ込まれているような。子女の指南書のような一旦もあったようなのでオーソドックスなものに落ち着いたのかしら。
見てる人の感想が面白いので耳を澄ますと楽しいかもしれません。
たっぷりとした図録を買って帰りました。

大新感線博

http://www.vi-shinkansen.co.jp/35thAnv/
渋谷パルコで開催中の大新感線博に行ってきました。
会場の1/3が結成から今までの歴史を振り返るコーナーで、当時のチラシやら映像、小道具の数々が展示してありました。また入団順で当時の写真と共に劇団員からのメッセージがあり皆さんお若くて。私は知らない時代なので噂のあれはこれかって感動しました。
ホームビデオのような映像とはいえそこから流れる歌が今と変わらなくてこの映像クオリティで良いのでちゃんと見てみたくなりました。
そしてなんといっても小道具!超楽しい!新感線の文字通り武器である刀や長物といった武具のみならず料理やネタ小物ですらここまでするってくらいこだわりたっぷりで、1つ1つじっくり見てしまった。なんとなくの肉とかなんとなくの野菜ってのが1つもなくてちゃんと設定があるのが素晴らしい。
ちょうど前日見た鋼鉄番長のカッター携帯とかキバのあるウサギちゃんとか股間で回る風車とか右手に装着するネタの数々とか、おおこれが本物だっていう無駄な感動も。
忍法帳のまんちゃんが宙を飛んでて、これいのうえさんが後悔してたようにグッズ化してくれれば絶対買ったのにって懐くなったり。
会場の残りの2/3は先日千穐楽を迎えたばかりの五右衛門vs轟天特集。楽屋を再現したり衣装の展示があったり通りすがりを日替わりで紹介してたりと盛りだくさん。
この日の通りすがりは博多の春馬くん、みはるさん、高橋由美子ちゃん、そして赤坂のアテルイ染五郎。春馬くんは終始役になりきってたけど、残り3人はわりとやりたい放題でした。由美子ちゃん、最初タイソンさんのことを古田さんがすっごいいじるのを可哀そうだなあって見てたけど、本番始まって古田さんの言ってることがわかったと。ああ、これかと。古田さん「イラッとした?」由美子ちゃん「した」だって(笑)
染の歌舞伎になって稽古場に女性がいないことに愕然としたって話の中で実は萬次郎さんが一番身体が柔らかいって情報を得たり、これ通りすがり全員見てみたいなあ。
コスプレコーナー、1人だったけどアンヌの帽子だけはかぶってきたわ!

鋼鉄番長

大新感線祭りの一環でパルコで上映されてる鋼鉄番長を見に行ってきた。満席だー!
最近ソフトを買っていないので実はこれ映像化されてないって気づいてなかった。しかも生で見たのがまさかのじゅんさん降板による代役三宅さんの初日で、こっちもドキドキしちゃってネタモノなのに心配と感動でネタに心から酔うことができなかったから、内容の記憶が飛んじゃってて。
なので映像で古田さんが登場した時には、え?古田さん出てたっけ?ってびっくりするくらい。聖子さんのセーラー服はばっちり覚えてたのに。
この昔の芝居小屋みたいな場所はどこだろう?って休憩時間にチラシを見たら福岡の劇場なのね。サンシャイン劇場とは全く趣の異なるこんな昔ながらの空間でやってたんだ。そして福岡公演ということもあり皆さんのびのびと演じられててこっちものびのび笑うことができた!っていうか、これこんな面白かったんだ!繰り出されるネタがどれもこれも秀逸で30周年といい35周年といいこの劇団を祝うにはやはり究極のおバカなんだなと納得。
でもって古田さんがさーー紫詰襟でアシンメトリーな髪型してちょっと痩せた(芝居中にもいじられてた)古田さんがさーーびっくりするくらいかっこよくてまたまた惚れ直してしまったわ。生徒会長で影でもなんでもなく表のボスキャラであんなはちゃめちゃな鋼鉄に対峙する役のはずなのにカッコよいよ!普通にセクシーでカッコよいよ!台詞もなんだかカッコよいよ!そんなカッコよい役なのに笑いの間が絶妙に上手い。今回改めて思った。古田さんのギャグセンス恐ろしい。どんな台詞もこれ笑うとこっていうポイントを外さない。その点聖子さんも素晴らしかった。たこ焼き…
そして坂井真紀ちゃんのスケバン刑事。あの喋り方聞いて思い出したわ。極楽太夫やってた人がこんな風になるなんて(笑)
成志さんも結局見れてなくて生もサンボさんだったんだけど、この役が徹頭徹尾いつもの成志さんで新感線の成志さんはもう一生これなのねっていう。35周年と変わらなかった。
35周年を見てから見る30周年は進化してるなっていうよりこの人達はほんと変わらないなあっていう安心を感じる芝居でした。

ウーマンインブラック

http://www.parco-play.com/web/program/wib2015/

PARCO劇場
公演日程:2015年8月7日 (金) 〜2015年8月30日 (日)
原作:スーザン・ヒル
脚色:スティーブン・マラトレット
演出:ロビン・ハ−フォ−ド
翻訳:小田島恒志
出演:岡田将生勝村政信


実に久しぶりのPARCO劇場
岡田君は初舞台が素晴らしかったのでぜひ舞台で見続けたいと思い今回もチケット取りました。
タイトルは知っていたものの一度も見たことがない芝居。ホラーという情報だけを持って客席へ。二人芝居とはいえ勝村さんが何役も演じるのでストーリー知らない私には集中してないと置いてけぼりにされてしまいそう。時系列も入り組んでいるので今はどういう状況なんだ?って頭に疑問符浮かべながら見ているうちにだんだんと話の展開が見えてきて。これ、劇場が真暗になったり突然後ろから大きな音が響いたりと怖い話が苦手な私には十分ゾッとしました。よく知るパルコなのに。
勝村さんは安定の出来でいつものことでしたが、岡田君やっぱり良い。映像だと凄く不器用な印象なのに舞台だとその印象がなくて。凄く自然に立ってる。次の舞台も楽しみだ。
舞台上で薄い幕が張られ、前方は変わらないのに幕の後ろでぼんやりセットが変わったり人が出たりという演出が面白かった。2人しか出ないと思ってるのに女性が出るのは単純だけどそれを知らない私にはひーって思ったわ。誰よこれ!って。