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日々これ日常 このページをアンテナに追加 RSSフィード



限りなく子亀   過去の日記 1997.7〜  記事一覧

2011-09-20

[]髑髏上の七人@青山劇場 00:59

3回目の髑髏。大阪ではまだまだ若手全員が自分のことをやるのに精いっぱいだったのが回を重ねるにつれてカンパニーとしてのアンサンブルが出来上がってきた気がしました。

数日前に見た印象とまた変わったのでいのうえさんは日々演出プランに手を入れて試行錯誤している最中かなーとも思いました。

今日は天魔王が蘭丸を殺そうとする場面で蘭丸が斬りつけられて倒れた衝撃で太一君のかつらが飛んでしまいました。一瞬客席がざわつき笑いすら漏れそうになり、ああこんないい場面で!!ってこちらも固唾をのんだのですが、ふと気づくと太一君が羽二重取って地毛になって倒れているではないですか。一瞬のうちの羽二重をとるという判断を取った太一君ブラボー!!

おかげで客席もそのままの空気で見続けることができました。しかも地毛がさらっさらでその後の立ち回りやらリンドウの銃撃を身に受ける場面やらでなびく髪が美しさと切なさすら醸し出しておりました。思わぬハプニングでしたがいい物見たわー。

ハプニングといえば天魔王の鎧を着せられた捨之助が兵庫たちと対峙する場面で、まだサギリが気づくか気づかないかくらいで仮面が落ちちゃって小栗君の顔が丸見え。あ、ばれちゃうよーってこっちがドキドキした。できるだけ下を向いて見えないようにしていたけれど、初見のみほっちは捨だってわかるじゃんって不思議に思ったみたい。そりゃそーだ。

未來君は16日はあのふざけておどけた感じを抑えてたように思えたのですが、今日はわりとはっきりおどけた部分を全面に出してました。今回の天魔王は本当にお子ちゃまですね。ひとりぼっちのジャイアン。さびしい子だなーって思います。

小栗君はがばっと足を開いて啖呵斬るような演出が多いのですが、今まで蜷川さんあたりに出てて決め台詞を言ったりすることに慣れていない小栗君のために、言いやすいようにこういう演出にしたのかなーって思いました。

今までは捨が突出してて兵庫がサポでってイメージの七人だったのが、今回は捨が七人に紛れてますね。そして私の眼には太夫が引っ張ってるように見えました。だって小池太夫すごい男らしくてかっこいいんだもの。

あ、あと太夫が実は蘭兵衛にほのかな恋心というのをみほっちから聞いてびっくりしました。私はてっきりあれは兵庫のことかと思ってましたよ……

2010-10-30

[]鋼鉄番長@サンシャイン劇場 13:32

のちほど。

f:id:kogame:20110212133631j:image

復帰第1日目の観劇となりました。ロビーにはいのうえさんや中島さんの姿も。

ロビー一杯に貼られた第2号のポスター群。このバタバタの中ちゃんとこういう物を作る心意気にやられた。ロビーに入ってこのポスターを見ただけで俄然テンションがあがりました〜!

天海姉さんが見に来てました。あと数名芸能人を見かけたけど忘れましたー。

2010-09-14

[]シアターコクーン・オンレパートリー2010『シダの群れ』@シアターコクー 23:56

作・演出 岩松了

阿部サダヲ、江口洋介、小出恵介、近藤公園、江口のりこ、黒川芽以、尾上寛之、蠔ジョンミョン、伊藤蘭、風間杜夫

いわゆる極道なだけに家族というかファミリーというテーマを描いているのだけれども、その家族が作られたものであるということでどこか白々しい空気が漂っていた。義兄弟とか妾の子とかヤクザ世界にありがちな要素がこれでもかって詰め込んであり、言葉使いや行動がおしなべて暑苦しいのに全編とても褪めた冷たい空気が流れていた。全員が本音を隠して上辺で付き合ってる中、サダヲちゃんの森本だけがわからないことはわからないとストレートに物を言う。その不協和音が冷たい空気の中で心に痛く響いできた。

ベースは男のプライドの世界だと思っていたところ、最後の最後に突然「女」が大フューチャーされて心底驚いた。わからん、これはわからん。なになに?風間さんが江口洋介を嫌ってたのは女をあきらめなかったからだって?愛し続けたからだって?わお、それは意表を突かれ過ぎた。お家の一大事で女を出しますか?男にとって女ってそこまで大事?

salleanasalleana 2010/09/30 21:02 初めまして。検索でお邪魔しました。
このたび塩野七生氏のベストセラー「ローマ人の物語」が松本幸四郎さん主演でついに舞台化されました。

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10月2日(土)17:00〜19:30終了予定  日生劇場(東京・有楽町)
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2010-07-24

[]黙阿弥オペラ 23:17

作 井上ひさし演出 栗山民也

出演 藤原竜也/北村有起哉/大鷹明良/松田洋治 朴勝哲/熊谷真実/内田慈/吉田鋼太郎

15分休憩あるとはいえ4時間近い長丁場。大丈夫かしらって事前の不安は杞憂でした。長さを感じることなく芝居に集中することができました。

ひょんなきっかけてとある蕎麦屋の常連になった男たちが幕末〜開国の波に思うがままにさらされて銀行を始めるというお話。1人だけ明治の浮かれた風に流されず江戸の心意気を守り通した河北新七が、初めて堰を切ったように自分の気持ちを語るシーンがあって、その台詞が素晴らしく良かったんだけど日が経って忘れてしまったー。ああ…

芝居を板に乗せる覚悟のようなものを訴える台詞で、それは劇中の登場人物の姿を借りて作者の井上ひさしが言いたいことだったんじゃないかしら。軽佻浮薄な周囲の人物の浮かれっぷりや、西洋に憧れる気持ちもよーく理解できるし、古臭いとどんなに馬鹿にされようとも自分の意思をまげなかった河北新七の信念もよーくわかる。

どこにでもいそうな男たちをモデルに時代の変遷と舞台人である自負を詰め込んだ作品だった。

2010-07-09

[]NODA・MAP第15回公演『ザ・キャラクター』 02:16

作・演出 野田秀樹

マドロミ:宮沢りえ  家元:古田新太  会計/ヘルメス:藤井隆  ダプネー:美波  アルゴス:池内博之  アポローン:チョウソンハ  新人:田中哲司  オバちゃん:銀粉蝶  家元夫人/ヘーラー:野田秀樹  古神/橋爪功

なんと最前列ど真ん中.集団群舞が目の前に迫ってきて怖いっ!

開演前に劇場のお姉さんが「演出によっては水がかかる可能性がありますが成分は普通の水道水なのでご安心ください」という斬新なアナウンスをしていた.何度も水をかけられそうな芝居を見たけど成分なんて気にしたことなかった!

ラストのりえちゃんの涙の台詞を目の前で聞いた衝撃からしばし抜け出せず.りえちゃんの台詞を聞いてる美波ちゃんの表情も素晴らしいの.オウムのサリン事件を扱ったテーマは説教臭いのがとことん苦手な私には本来苦手なはずなのに、そして見てる最中は比較的冷静に見てたはずだったのに、芸劇のあの長いエスカレータを下る時になって目が潤み気を緩めると震えそうになった.

今回最初の挨拶は別として、その後2回拍手に推されてカーテンコールがあったけれど私はカーテンコールが辛かった.終わった直後の役から抜けたはずなのに役のままの役者陣の表情を見てるのが辛くて、呼び出すのが申し訳ない気もして、1回のカーテンコールのみで席を立ちたくなった.

ベトナム戦争を扱った『ロープ』がほんっっっとーに苦手で、あれは別の意味で席を立ってしまった芝居だったけれど、今回は突きつけられたメッセージが重過ぎてカーテンコールの役者を受け止める力が自分になかった.最前列という役者の息遣いや涙や汗まで見える場所だったから余計にシンクロしてしまったのかしら.これ遠い席だったらふーんって思っちゃったのかなあ.

儚さの中の夢、俤の中の弟、幼さの中の幻、野田さんが日本語でしか伝わらないメッセージにこだわっているのは毎回のことだけれど、今回はそういう言葉遊び(遊びという言葉は語弊があるか…)と伝えたいメッセージの融合がいつもほど暑苦しくなく、私のようなちょっとしたことでも説教臭いわって敏感に感じてしまう人種にもストレートに入ってくることができた.何度も繰り返された「筆一本で世界を変える!」という言葉を実際に筆一本で勝負をしかけている野田さんがどういう思いで書いたのか.

「書く」という作業がメインの書道教室を舞台としたことで言葉へのつながりが自然に感じられたことと、ギリシア神話を絡めたことで神話の世界の関係性と社会から分離してしまった独自世界ならではの関係性がこれまた自然に感じられた.『ロープ』での泥臭さが随分と洗練されて、野田さんの怒りとか思いとかが以前より鋭利なナイフのような切れ味で迫ってきてる気がした.『ロープ』はとりあえず鈍器でガシガシ殴っとけみたいなイメージだったの.

配役も絶妙.感情の起伏もなく責任感のかけらもなく口からでまかせの理想だけを信じてしまう家元が古田さん.この感情の無さがなんとも怖い.人生経験からくるいい加減で世渡り上手なクロノスの橋爪さんが緊張を緩めたり締めたりとさすが.弟を思う愛情と信じる心に支えられた強い女性をりえちゃん.最後に「幼さ」を指摘することのできる彼女はやはりとても強いと思う.