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もう少し自立物語 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2004-10-30 「萌え」についての考察。 このエントリーを含むブックマーク

1. 「萌え」の定義


 唐突に今回は「萌え」について考えてみました。さて、一般の人達から見たこの「萌え」という言葉は「エロス」的な意味を含んだ言葉とどうやらイメージされているようです。テレビなどのメディアでもそのように捉えているのが報道内容から窺い知ることが出来ます。また、「萌え」という言葉を使用する人達の中にも「エロス」として解釈している人を見かけることもあります。ですが、私にはその人達は「萌え」の意味を誤って捉えているものと思えます。 なぜか? なぜなら「萌え」とは少女達などの言動のあどけなさや、愛くるしさなどの「可愛さ」という要素を含んだ言葉であって、そこには「エロス」の意味的要素が介在する余地を含んでいないからです。そこに「エロス」が介在するとすればそれはロリコンなどであって「萌え」とは非なるものなのです。例えば子供の世話をしたり面倒を見たことがある人なら、子供が時折見せる仕草や笑顔に可愛いと一度は感じたことはないでしょうか? その感情(心情)が湧き立つのを表現した言葉が「萌え」なのだと私は考えます。「萌え」の対象は多くの場合、アニメや美少女ゲームのキャラクターであることが多いです。しかし最近の傾向としてキャラクターをではなく、「萌え要素」と呼ばれている一部のポイント(メイド、ポニーテール、妹、巫女、耳、など)にも「萌え」を感じたとしてそれを使用する人もいますが、これは「〜好き」即ち「フェチ(嗜好)」であって「萌え」とは、これもまた非なるものです。この二つの例から分かる通り、「萌え」とは本来「エロス」の意味的要素を含まない健全(?)な言葉なのです。



2. 「萌え」の語源


 そもそも、この「萌え」という言葉は、遥か昔から使用されていた言葉で「心に萌す(きざす)」「芽が出る」という意味合いをもった言葉でした。今日のような意味として、使われるようになったのはごくごく最近のことです。その語源には諸説があり根拠に乏しいのですが恐らくは、’90年頃のNHKのアニメ「恐竜惑星」が発生のきっかけで、ファン同士が当時流通し始めたパソコン通信上で「鷺沢萌ちゃん(恐竜惑星のヒロインの名)燃え燃え」を誤変換し「萌え萌え」が生まれた、という説が大勢を占めています(その他の説には「セーラームーン説」や「ときめきメモリアル説」など)。やがて’97年頃に発売されたLeafの「To Heart」により、「萌え」という言葉は決定的に業界に浸透することになり、現在の用法で使用されるようになりました。



■[If.]3. 「萌え」の逝く末


 そして今日では「萌え」「萌える」という言葉は一般に発売されている辞書(三省堂「デイリー新語辞典」)にもにも登録される程にもなりました。ですが、依然として「萌え」はその意味を取り違えられています。それは何故か? これは推測の域を出ませんが、「萌え」という言葉が浸透する経緯となった美少女ゲームにもたれる(一般の人達から見た)イメージ(美少女ゲーム=エロゲー)や、その言葉を使用する人達などに影響を受けた為なのではないかと、思われます。 ですが、先程も述べましたが一般の辞書にも登録されたり、メディアワークスから「電撃萌王」というタイトルの雑誌の発刊、「萌える法律読本」(MYCOM)という法律専門書や「萌える英単語もえたん」(三才ブックス)という受験参考書が発売されるなど、「萌え」という言葉が広く一般の世にも出回り始めているのも確かです。「萌えは疑似恋愛であり、おたく文化の究極の到達点。いまや多くの商品に取り入れられ、一般化しつつある」(4/26. 朝日新聞)という、ある評論家の言葉が示す通り私個人の考えとしても今現在より更にオタク文化は一般世間に流入していく事になると推測しています。それが良いか悪いかはさて置き。

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