勢いで打つ

ほうぼうで痛い話が流行ってるようなので私も。自転車じゃないんですけど、横断歩道上で飲酒運転の自動車にはねられた際のこと。


横断歩道を渡って、左に灯が見えたと思ったら衝撃、体が浮き、視界がまわって、地に落ちたのがわかりました。巨大な暴力に体をわしづかみにされて翻弄されたような気がしました。打撲の部位から判断すると、右肩・右側胸・右脚大腿・右脚膝あたりで着地、次いで、勢いで右側頭・左脚膝・左足首を衝撃したようです。めだった出血などはなく、衣服の上からの擦過傷くらい。
出血とかないとあまり痛そうではありませんけど、診断は通院加療4週間、痛みはそれより長く残りました。


頭から落ちなかったのが幸いでした。そうでなくても、頭は重いから勢いで打つことも多いと思います。
kog頭はからっぽだけど、骨太だから重いのですよ。
頭を打って性格が変わった?いえそんなことはなさそうです。変わったほうがよかったとか。


関連拙稿 「衝撃点」 「1.2 被害者供述調書記載例(抄)」

人生訓

ドイツ空軍規格準拠の腕時計。風防は強化アクリル製です。ごくなだらかな凸面に成型され、独特の質感をもっています。
ただし、所詮は合成樹脂ですから、かんたんに傷つくのです。それでもこの仕様が採用されたのはなぜか。


ミネラルガラスやサファイヤクリスタルなどと呼ばれる素材は、硬くて傷はつきにくいものの、衝撃で破砕されることがある。
他方、アクリルは撓んで衝撃を吸収し、砕けにくい。


硬質風防がもし傷ついたら、修復するには交換するほかない。そのために専門技術を要し、場合によっては外注せざるを得ない。
アクリルの傷は、よほど深くないかぎり、研磨剤で磨けば消える。これはいつでも誰でも手許で行うことができる。


傷つくけど毀れない。そして、いつも磨かれる。この思想は深いかも。