産業技術大学院大学(http://aiit.ac.jp/)でのFDセミナーに招かれたので、行ってきました。
2006年に開設されたこの大学院では、Project Based Learning(PBL)を積極的に取り入れています。また、授業ビデオを、復習や欠席者のためにインターネット配信するばかりでなく、修了後10年間それを無料で視聴できるというサービスも行うということです。そして、7.5週で1コースを終えるクオーター制を採用しています(週2コマでの実施)。
このように先端的な大学院ですので、私が提供する話もほとんど釈迦に説法のようなものでした。とはいえ、次のようなトピックでガチの議論ができましたので良かったです。
- PBLは効果が高いにしても、時間がかかり、効率としては良くない
- そのバランスこそがクリティカル
- すでに体系ができているコースでは教え込む形式のほうがいいこともある
- PBLでグループワークをやっていると問題は出てくる
- メンバーの組み合わせの問題
- 教員の話を聞きたいというニーズもある
- 社会人中心なのでグループワークの反応は良いけれども、準備は大変
- レクチャーはすべてネット配信にしてしまったらどうかと提案したら
- 聞いている人の顔を見ながら柔軟に話すことに意味がある
- 質疑応答をその場でできることが大切
- ネット用のコンテンツにするにはスタジオや編集作業が不可欠