日本教育工学会大会@東大
シンポジウム「ICTを利用した教育・学習システムの目標設定と評価法」に登壇者として話題提供しました。主張はいつものように:
- 教育システムの導入による学習パフォーマンスへの効果は高々25%程度(それくらいで十分という見方もある)
- しかし、その導入による学習プロセス全体への影響はプラセボかもしれないけれど、見逃せない(それを副作用とよぶなら、それは重要な副作用)
- 研究者・実践者は何のためにそれを導入したのかという観点で、評価軸と評価方法を決めて、きっちりと有意差を出す
ということでした。
全体で2時間という枠では、15分ずつ4人の登壇者のイントロスピーチは、長いですね。初めてこのテーマに触れる人には不親切かもしれませんが(そういう人は少ないでしょう)、スピーチは省略して、すぐにディスカッションに入るのがいいでしょう。司会者は質問を用意して、その回答によって登壇者のポジションを明確にします。そしてあとはフロアを巻き込んでのディスカッションをするのがいいと思いました。
全体としては、「質的対量的」のいつかたどったような流れになったのが残念でした。この話はもう終わったものとして越えられなければいけません。そうではなくて、研究を実践の中でどうセットしていくかというところからディスカッションを始めていいと思います。
(追記)発表原稿とスライドのPDFは下記からご覧ください。