9/4 ロッテ−楽天(QVCマリンフィールド)

 ロッテ戦を連勝して望んだ三戦目で、今年のQVCマリンフィールドでの最終戦ともなった試合。この頃は幸せでした…。

マリンを締めくくる完璧な試合 M3-6E


 先発はロッテが渡辺俊介を立てたのに対して楽天は長谷部。試合開始前から逆境が吹き荒れる感じではありますが、長谷部にはロマンがあります。かつての一場のように、信頼はしていないものの、ひょっとしたら大化けするかもという淡い期待を胸に抱きながらの観戦は楽しいものです。守備の時間でも、攻撃時のように一球一球に対してレフトスタンドから大きな歓声が出るので、個人的には球場こそ見たい選手ですね。

 この日もクラッチクラッチーナも仙台から来てくれました。その前の西武ドームでも来てくれていたので、三週間でまたわざわざ上京してくれたのはありがたいですね。Kスタで絡んだら楽しかったので、また遊びたいんですがそのチャンスはなかった残念。
 試合の方は気味が悪いような静かな滑り出し。長谷部がヒットは打たれながらも初回を4人で抑え、さらには二回には三者凡退。さらにストライクが先行するピッチングには、スタンドから半分驚き、半分賞賛の声が上がり続けます。打線もそれに応えて3回に内村の渋いヒットで先制。さらには5回には相手の四球とエラーも絡めて、2安打で3得点と素晴らしく効率的な追加点。理想的過ぎる試合運びでした。
 ターニングポイントとなったのは5回裏。勝利投手の権利がかかるイニングに長谷部の悪い癖が出て、2四球1安打で無死満塁のピンチを招く自爆。ここであっさりと長谷部を諦めた陣営の判断は見事でした。リリーフした山村はヒットは打たれたものの、なんとか1点はリードを守りながら凌ぎ切り4-3。今期初勝利がかかるマウンドでも冷静にスイッチしたのは大正解でしたね。

 その後は両中継ぎが踏ん張りましたが、特に素晴らしかったのは2イニングを 6人で抑えた小山のピッチング。これで流れをロッテ側に傾けず、8回9回のダメ押し点に結びつけることができました。先制、中押し、継投成功、そしてダメ押しと、終わってみれば完璧な試合運び。チーム状態の良さが非常に伝わってくるナイスゲームでした。こういった試合が増えてくると、チーム力がついた証拠じゃないかと思います。

 二次会をやりながら、来年までお別れになるマリンを眺めて。思えば今年はここのデーゲームから開幕しました。あの頃はプロ野球ができることの幸せを噛み締めながら、仙台の仲間たちの分までと思いながらの応援でした。それから、仙台の仲間が久しぶりに関東へ遠征に来たり、逆に仙台に行ったりしながら、少しずつですが、自分にとってもいつものプロ野球の姿に戻ってきた気がします。そんな激動のシーズンも、マリンでの開催終了までやって来ました。来年もここで楽しく野球を見て、モツ煮込み食って、二次会やって帰る生活を続けたいものです。 

観戦成績