藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-10-18 「Pen」のSF特集にF先生の記事 このエントリーを含むブックマーク

 現在発売中の「Pen」11/1号の特集「SF絶対主義。」に藤子F先生の記事が載っていると知って買ってきました。

 f:id:koikesan:20171018180334j:image

 F先生関連の記事は全部で4ページ。そのうち前半2ページは「日本人が初めて出合うSF、『ドラえもん』の功績。」、後半2ページは「藤子・F・不二雄が描いた、もうひとつのライフワーク」です。

 この特集は『ブレードランナー 2049』『猿の惑星: 聖戦記』『エイリアン: コヴェナント』といった今秋公開のSF映画を中心に、SF映画・小説・マンガ全般にわたり取り上げたものですから、そのなかでF先生の記事が4ページあるというのは全体から見て扱いが大きいと言えましょう。藤子ファンとして素直に喜びたいです。


 この特集、F先生目当てだったのですが、他の記事も魅力的で読んでいるとワクワクしてきます。私は「SFマニア」と名乗るほどSFに詳しくはありませんが、自分の好きな作品(マンガ、小説、映画など)に「SF系」がとても多い、という程度にはSFに親和性があって愛着があるつもりです。今回の特集を見て「やっぱり自分はSF好きなんだなあ」と再確認した気分です♪

 SFの定義・歴史の解説や、SFマンガ史の図表など、短いページでSFの全体を概括する記事は、自分の頭を整理するのにありがたいです。

 こういう特集を見ていると、ここで紹介されている作品を無性に読みたく(観たく)なってきます!


 この特集のなか「マンガ」を取り上げたパートのうち、F先生関連以外でテンションが上がったのは、白井弓子さんの『WOMBS』が4ページにわたり紹介・解説されているところです。

 f:id:koikesan:20171018180515j:image

 f:id:koikesan:20171018180616j:image

 『WOMBS』は今年「日本SF大賞」を受賞した本格的SFマンガです。マンガ作品で同大賞を受賞したのは、大友克洋童夢』、萩尾望都バルバラ異界』に次いで3作目だとか。

 3年前の「IKKI-FES FINALin大阪」で『WOMBS』作者の白井弓子さんとお会いできたことは、今になってますます良き思い出です。私は「『WOMBS』の“妊婦が戦闘員に”というアイデアが独創的で!」云々と生意気にも白井さんご本人に語ってしまいました。すると当時IKKI編集長だった江上さんが「ほんとうにすごい!」と話に加わってくださったのです。

 f:id:koikesan:20171018205943j:image

 ・3年前に白井弓子さんからいただいたサイン!

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20171018

2017-10-15 「バイバイン」 このエントリーを含むブックマーク

 13日(金)放送のアニメ『ドラえもん』で「バイバイン」が放送されました。アニメ『ドラえもん』の放送自体が久しぶりだったこともあって、とても待ち遠しい気分でした。


 私は今回の「バイバイン」前半部分を観ながら特にこんなところを楽しみました。

 ・冒頭の「この栗まんじゅう、食べるとおいしいけどなくなるだろ。食べないとなくならないけどおいしくないだろ (中略) 食べてもなくならないようにできないかなぁ…」とこぼすのび太哲学が、話のつかみとしてまことに秀逸だ!ということを再認識しました。


 ・ドラえもんはバイバインをいったん出したのに、またポケットへ引っ込めます。のび太はドラえもんの顔をギュッとつかみ、バイバインを出してほしいと懇願。そのさい、のび太がドラえもんの頬をグニュグニュとこねくるように引っぱるのですが、その引っぱり加減が優しすぎもせず、やりすぎてもおらず、いい按配にドラえもんの柔らかみを表現していて好きでした。


 ・栗まんじゅうが分裂する瞬間の効果音が心地よかった。栗まんじゅうが4個に増えた瞬間、そのうちの1個が弾き飛ばされて皿から落ちる演出がお茶目でした。


 そんなふうに話の前半部分は原作どおりの展開ということもあって細かい表現や演出を楽しんだのですが、後半の、栗まんじゅうの増え方をドラえもんが数字で説明するあたりから原作にない部分となり、ダイナミックな画面になっていきます。

 ・バイバイン効果を有した栗まんじゅうがこの世に1つでも残っていたら1日でどんな事態になるか…の予想図3枚が、とんでもないスペクタクルシーンで面白かった(笑) 無数の栗まんじゅうに埋もれた大都市の風景とか、栗まんじゅうによって砂漠化したニューヨークに埋もれる自由の女神像(「猿の惑星」!?)とか、笑いながら感心してしまいました。


 ・ゴミ箱に捨てた栗まんじゅうが大増殖して洪水か雪崩のごとく押し寄せるシーンは、スペクタクル感満載! のび太の部屋の窓を突き破るところや、野比家の前の道に大量に流れ出るところなど、栗まんじゅうの動きに見ごたえがありました。その後に野比家を覆うおびただしい数の栗まんじゅうのうじゃうじゃ感がすごい!


 さて、「バイバイン」は簡単に言えば栗まんじゅうが倍々ゲームのように増殖して大変なことになるお話です。

 「バイバイン」のように“特定の食物が永久的かつ急激に増殖する”というアイデアを使った古典的SF小説が、“ロシアのジュール・ヴェルヌ”と呼ばれるアレクサンドル・ベリャーエフ(1884〜1942)の『永久パン』(1929)です。

 f:id:koikesan:20171013142331j:image

 缶に入った“永久パン(練り粉)”を半分食べると満腹になり、1日経つとまた倍に増えます。天才科学者が人類を飢餓から解放しようと何十年もかけて発明したのですが、それが人類を救うどころか人類滅亡の危機を引き起こします。どんなに奇跡的ですばらしいと思える発明品が誕生しても、人類のエゴや欲望が途方もない悪夢を生むのです。


 「バイバイン」と『永久パン』では食物がどこまで増え続けるのか。「バイバイン」における栗まんじゅうは、1つが5分ごとに倍になるので、1時間で4096個、2時間で1677万7216個、それからわずか15分後に1億個を超し、それこそ1日で地球が栗まんじゅうに埋まってしまう…とのこと。そのまま放置しておいたら人類滅亡の危機に陥るのですが、ドラえもんは増殖し続ける栗まんじゅうを宇宙のかなたに送ることで問題を回避します。宇宙に放り出された栗まんじゅうがその後どうなるかはさておき、地球上に大きな被害を出す前になんとかしたわけです。(今回のアニメ版では、野比家に被害が出ましたが…笑)

 ところが『永久パン』では、あちこちの永久パンが急激に成長しはじめて、やがて洪水のように人の住む場所を襲います。街や村は永久パンの底に沈み、何十万、何百万という人が住む家を失って、死者も多数出ました。そのまま事態が進めば永久パンが地球全体に広がり、地球をぴったり皮のように覆って、地球全体が一個の丸パンのようになってしまうだろう、と予測されます。そして最終的にどうなったか…。それはネタバレ防止の意味でここでは触れません(笑)


 「バイバイン」や『永久パン』のように“特定の食物が永久的かつ急激に増殖して、そのまま事態が進んだら地球的規模で人類存亡の危機に……”というお話は、手塚治虫先生も描いています。「炎症」(1963年)という短編マンガです。この作品のなかで増殖し続ける食物はコロッケ…。コロッケが分裂によって倍に倍にと増えていくのです。「バイバイン」の栗まんじゅうと同様の増え方です。

 このコロッケのおかげで食糧問題が好転する…と最初は歓迎されたのですが、『永久パン』の展開と同じく、その増え続けるコロッケが人類にとってさまざまな重大問題を生み出します。

 今回のアニメ版「バイバイン」では、このまま栗まんじゅうが増え続けたらどうなるかの予想図として、地球全体が栗まんじゅうに覆われてしまう絵が示されました。手塚先生の「炎症」では、じっさいに地球がコロッケに覆われるところまで行き着いてしまいます。そしてラスト、現在の世界情勢にも通じる風刺の効いたオチが待っているのです。

 

 というわけで、ベリャーエフの『永久パン』、手塚治虫先生の「炎症」、藤子・F・不二雄先生の「バイバイン」を“特定の食物が急激かつ永久的に増殖し、最初はありがたがられるけれど、そのうちえらいことになる”作品の系譜として続けて読むのも一興かと思います。

 f:id:koikesan:20171013142820j:image

 『永久パン』は今年、合同会社アルトアーツからペーパーバックの単行本が刊行されました。「バイバイン」はてんとう虫コミックス『ドラえもん』17巻など、「炎症」は講談社手塚治虫漫画全集『SFファンシーフリー』などに収録されています。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20171015

2017-10-12 郵便局ドラえもんグッズコレクション このエントリーを含むブックマーク

 ただいま郵便局で申込み受付中のドラえもんグッズたち。

 f:id:koikesan:20171011092221j:image

 格子柄・チェック柄の生地が使われていて、見た目にあたたかみと落ち着きとかわいげがあり、さわり心地がよくて、ポカポカした気持ちになれます。秋冬にぴったりの風合いです。


 f:id:koikesan:20171011092601j:image

 f:id:koikesan:20171011092728j:image

 ・ぬいぐるみ:生地の柄が体温を心地よく感じさせてくれます。


 f:id:koikesan:20171011093318j:image

 ・ショルダーバッグ+鈴マスコット:今回の郵便局ドラえもんグッズはどれも基本的には女性向けですが、この柄なら男性が使っても違和感はなさそう♪


 f:id:koikesan:20171011092914j:image

 f:id:koikesan:20171011093012j:image

 ・フェイスポーチ:兄妹を仲良く並べてみました。ドラミちゃんの大きなリボンがとびっきりカワイイ〜!


 こちらのサイトで注文できます♪(2018年1月31日まで申込み受付していますが、数量限定品なので限定数に達した場合は販売終了します)

 http://www.shop.post.japanpost.jp/shop/pages/doraemon_collection.aspx

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20171012

2017-10-10 トキワ荘お休み処へ このエントリーを含むブックマーク

 10月7日(土)、豊島区トキワ荘お休み処を訪れました。

 f:id:koikesan:20171007115336j:image

 f:id:koikesan:20171007104534j:image

 「漫画少年」に関する展示をやっていました。

 

 f:id:koikesan:20171007121350j:image

 f:id:koikesan:20171007121358j:image

 f:id:koikesan:20171007121743j:image

 パネル解説や資料展示で、主に「漫画少年」加藤謙一編集長とそのご家族にスポットを当てていました。「漫画少年」の展示はこれが第1弾で、今後続いていく模様です。


 f:id:koikesan:20171007121926j:image

 お休み処に展示されているトキワ荘の1/50模型(作成:はがいちよう氏)がとてもすばらしいです。

 

 

 f:id:koikesan:20171007121716j:image

 f:id:koikesan:20171007121712j:image

 f:id:koikesan:20171007121628j:image

 f:id:koikesan:20171007121702j:image

 f:id:koikesan:20171007121523j:image

 その細部におよぶ徹底した精巧さと、全体を覆う実在感・生活感は驚異的です。配管や室内の小道具など細かいところまでしっかり見とれました。

 「漫画少年」展やトキワ荘の模型について係の方がとても熱心に解説してくださって、帰りには記念品を手渡してくださいました。

 f:id:koikesan:20171010165226j:image

 ありがとうございます!


 f:id:koikesan:20171007125233j:image

 お休み処まで来たら松葉のラーメンは欠かせませんね♪ ンマーイ!!


 お休み処に展示してあるトキワ荘の模型はリアリズムを極めた模型ですが、トキワ荘通りを歩けば、ほかにもトキワ荘の立体造形物に出会えます。

 f:id:koikesan:20171007131407j:image

 f:id:koikesan:20171007131402j:image

 南長崎花咲公園内の記念碑「トキワ荘のヒーローたち」。トキワ荘はブロンズ製です。


 

 f:id:koikesan:20171007140131j:image

 f:id:koikesan:20171007140137j:image

 トキワ荘跡地記念碑。こちらは御影石製。


 そして2020年にはトキワ荘が原寸大で復元される予定です。これはもう、トキワ荘の立体造形物の真打ち・決定版といえる大事業です。心待ちにしたいです。

ますます 2017/10/10 23:47 初めまして。いつも楽しく拝見させて頂いております。
私は今年初めてお休み処にお邪魔したのですが、スタッフさんが親切丁寧に案内してくれて、ついつい長話してしまいました。
トキワ荘プロジェクトの新人さんの事を熱心に話されたり、こちらも癒されました。
トキワ荘復元するんですね!楽しみすぎます!!

koikesankoikesan 2017/10/11 00:29 >ますさん

今年初めてお休み処へ行かれたんですね!

スタッフの方がほんとうに丁寧にガイドしてくださいますよね。展示スペースは小規模ですが、そのガイドのおかげで展示をたっぷり味わった気持ちになれます。満足感を得られますね。

2020年東京オリンピックが始まる前には復元トキワ荘がオープン予定だそうです。建物の中はミュージアムなどになるようですが、外見はほんものと同じデザイン、同じサイズで再現されるのですから、楽しみで仕方ないです。歴史的に重要な建造物の復元としても実に意義深いと思います。

1967kaz1967kaz 2017/10/11 23:48 僕は実家が北区滝野川(板橋駅)でしたので、トキワ荘は近い所にありました。いつか行けると思いつつ、中学生の頃に取り壊されていました。ですから2020年が楽しみですな。
それから不運にも、トキワ荘近辺に何回行っても、松葉さんのラーメンは食べていません。去年の夏に行ったときもお休みでした。今度こそは「ウンマーイ!」と言ってみたいです!

koikesankoikesan 2017/10/12 00:39 >1967kaさん

トキワ荘がまだあった頃お近くに住んでおられた方は、取り壊される前のトキワ荘を容易に見に行ける環境にいらっしゃったぶん、見られなかったことへの残念な気持ちが強いかもしれませんね。

私が初めて現地へ行ったときには、トキワ荘はとっくに取り壊されており、案内看板などもまったくありませんでした。地元の詳しい方に教えてもらって、ようやくトキワ荘がそこにあったんだとわかる程度で、寂しい限りの状況でした。
その後“トキワ荘通り”として町おこしが始まり、記念碑やお休み処などもでき、いろいろな企画・イベントも催されて、いよいよ2020年にはトキワ荘の建物が原寸大で再現される運びとなり、非常に感慨深いです。そしてとても嬉しいです。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20171010

2017-10-04 月のウサギ このエントリーを含むブックマーク

 今晩は中秋の名月です。

 f:id:koikesan:20171004181723j:image

 この晩に食べるものといえば通常は月見団子ですが、私は「あきづき(秋月)」という梨を食べました。秋の果物で特に梨が好きなのと、「中秋の名月」「秋月」って語感が合ってるよなぁ…と感じたからです。まあ、こじつけですが(笑)

 f:id:koikesan:20171004190736j:image


 中秋の名月と聞くと、月で餅つきをするウサギのイメージが脳裏に浮かびます。『ドラえもん』の「空想レンズ」(F全集9巻)は“月にウサギがいるかどうか”というお話です。空想レンズは、昔の人が空想したものが見えるひみつ道具でして、たとえば、かみなり雲を見ればそこにかみなり様がいて、虹を見れば橋のように渡れる虹になっています。空想レンズを通して見た月にはちゃんとウサギがいて、ペッタンペッタンペッタンコと餅つきをしているのです。

 そして、『のび太の魔界大冒険』で描かれた魔法世界では、ほんとうに月にウサギが棲んでいますね。通りかかる人に手を振ってくれるかわいらしいウサギが♪

 

 f:id:koikesan:20171004200531j:image

 「月にウサギがいる」という言い伝えのルーツは、インドの仏教説話集「ジャータカ」の中の“ウサギの話”にあります。死にそうなほど飢えた老人を助けたいのに食べ物を見つけられなかったウサギが自分の身を焼いて老人に食べてもらおうとする…という話です。手塚治虫先生の『ブッダ』の1話目や藤子・F・不二雄先生の『エスパー魔美』「マミを贈ります』にもこの説話が出てきます。

 「月にウサギがいる」という言い伝えのルーツといえば、手塚先生の『新編 月世界紳士』では“月にウサギがいるという伝説が地球にあるのは、800年前にウサギ似の月世界人が地球に来ていたからだ”とされています。その『新編 月世界紳士』に「満月博士」「サヨコ」というキャラクターが登場します。この名前は、F先生の『のび太の魔界大冒険』に出てくる「満月博士」「美夜子」のネーミングの由来ではないか…と私は推測しております。

gryphongryphon 2017/10/08 07:50 記事と関係なしですいません
「おもちゃ博物館」でこんな企画をしてるそうです


ドラえもん見ながら「共用品」知って 個人収集品飾る企画で同時に展示 壬生町おもちゃ博物館|下野新聞「SOON」 http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/central/mibu/news/20171007/2835266

星川専務理事は20年ほど前、車いすの役割を広く伝えるための書籍「ドラえもんの車いすの本」の制作に携わったことをきっかけに、ドラえもんグッズの収集を・・・・・・

===============
車いすか
ドラえもんはいろんな子供向けの啓蒙書にキャラを貸し出してるから、こういう本を集めるだけでちょっとしたもんでしょうね

koikesankoikesan 2017/10/10 20:58 >gryphonさん

情報をありがとうございます。

「ドラえもんと共用品」 がテーマということで、こういう切り口でドラえもんグッズが展示されるのは珍しい気がしますが、この切り口で紹介されるのもドラえもんなら普通にありえそうだとも感じました。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20171004