藤子不二雄ファンはここにいる/koikesanの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-07-21 「映画秘宝」に日テレドラ封印の真相に迫る記事が掲載 このエントリーを含むブックマーク

 雑誌「映画秘宝」9月号(洋泉社)に、安藤健二さんによる隔月連載記事「封印作品の憂鬱」の第2回が掲載されている。前回(7月号)に引き続き、日本テレビ版『ドラえもん』封印の真相に迫ったルポルタージュだ。


 前回の記事で、日テレ版『ドラえもん』のネガフィルムの一部が見つかったという朗報が記されていたが、今回は、いくらフィルムが見つかろうと日テレ版『ドラえもん』が公の場に姿を現すことは当分ないだろうと落胆させられる話が紹介されていた。

 日テレ版『ドラえもん』が封印された背景には、原作者である藤子・F・不二雄先生の意志が強く働いていたいうのだ。そのことを証言したのは、小学館の元専務らしい。


 昭和54年7月、テレ朝版『ドラえもん』の放送がすでに始まっている時代に、富山テレビで日テレ版『ドラえもん』の再放送が行なわれた。その事実を知った藤子F先生は非常に怒って「私が作った原作のイメージとは全然違うし、放送してほしくない」との意向を示し、藤子スタジオと小学館の連名で富山テレビに対し放送差し止めの警告状を送ったという。そのため、富山テレビでの日テレ版『ドラえもん』再放送は、9回という中途半端な回数で打ち切られたのだった。(詳しい経緯は、「映画秘宝」の記事本文でご確認を)



 日テレ版『ドラえもん』は、原作者である藤子F先生の明確な意志で封印されてしまったというわけだ。これでは、たとえフィルムが完全に見つかっても、そう簡単には公の場で放送したり商品化したりすることはできないだろう。フィルムが見つからないから再放送やソフト化ができないというだけなら、フィルムが発見された時点で陽の目を見る可能性もあろうが、原作者がその作品を気に入ってなくて、しかも自らの意志で再放送を止めさせたという事実があるとなれば、再放送やソフト化までの道のりはとてつもなく険しそうだ。しかも、「もうそろそろ日テレドラを表に出してもいいよ」と許可してくれるかもしれない藤子F先生は、もうこの世にいない。「日テレドラを封印したい」という藤子F先生の意志は、先生の死によって永遠に揺るがないものとして固定化されてしまったのだ。

 藤子F先生が日テレ版『ドラえもん』を気に入っていなかったという話は以前からちらほらと聞いていたが、それにしてもF先生がここまで日テレ版『ドラえもん』を苦々しく思っていて、そのうえ再放送差し止めという行動に出たなんて、ちょっと衝撃的と言うか何と言うか、私の心をざわつかせずにはおかない。


 今回の「封印作品の憂鬱」は、なぜ藤子F先生がそこまで日テレ版『ドラえもん』を嫌っていたのか、日テレ版『ドラえもん』はどんな経緯で日本テレビ動画が製作し日本テレビで放送されるに至ったのか、そもそも日本テレビ動画とはいったいどんな会社だったのか、といった事柄についても粘り強く取材し適正な見解を示している。


 記事の最後には、これまでの取材を根底からひっくり返しかねない日テレ版『ドラえもん』にまつわる重大な秘密を知ってしまった、と書かれていて、次回への引きが強い締め方になっている。どうしたってその秘密を知りたくなってくるではないか。



※関連記事:「映画秘宝」7月号に日テレドラ封印の真相を探る記事掲載

http://d.hatena.ne.jp/koikesan/20070521

オドオドくんオドオドくん 2007/07/21 23:07 いま買ってきました!!
「富山事件」は何となぁく知っていましたが、あんな優しそうなF先生が。。。と
正直びっくりしましたね。
そしてどんなに映像が見つかってももうソフト化どころか再放送もできない、とショックを受けましたね。
次回の「旧ドラにまつわる重大な秘密」とは何なのでしょうか?!
気になってしまいますね。
しかし。。。。次の号は9月ですよね。ドラえもんの誕生日といえば藤子作品の新刊が続く月ですよね。。。
それにチンプイDVDのミルア集めにも苦戦している今、私には1050円は大金ですw(私事ですいません)

koikesankoikesan 2007/07/21 23:57 >オドオドくんさん
日本テレビ版ドラが、フィルムの紛失といった消極的な理由によってではなく、F先生や小学館の意志で積極的に封印されてしまったアニメであることがこうして確定的になると、このアニメの存在がますます悲劇性を帯びて感じられ、何だか複雑な思いが頭をもたげてきます。

これまでの取材が根底からひっくり返りかねないなんて、いったいどんな秘密なんでしょうね。気になります。

「映画秘宝」を買うのが経済的に苦しい場合は、立ち読みですませてしまってもよいかもしれませんねw

ハマーンハマーン 2007/07/22 01:21 こんばんわ、日テレドラがソフト化される可能性が非常に低くなってしまうのはやっぱり残念です。藤子先生は作品の出来じゃなく、アニメ業界に不満を持っていたと聞いてましたから、ちょっとそこのところはどうなのかなあと。放送差し止めまでするなんて、よっぽどの事が日テレドラ時代にあったのでしょうか。もっとも、既にテレ朝の『ドラえもん』が放送されている時期に日テレ版の再放送を流すのもちょっとあれかと思いますが……藤子先生は視聴者が混乱するといけないから差し止めをしたのか、テレ朝のスタッフが一生懸命作っているのに日テレ版を流すのはいかがなものかと感じて指し止めをしたのか、色々な推測もできます。昭和54年ですと、西暦1979年。テレ朝の『ドラえもん』がまだ始まったばかりで、今よりまだ受け入れられてない時期でしたから、藤子先生が怒るのも当然かもしれません。もしまだ藤子先生が存命でしたら、再放送は無理でもソフト化の許可をしてくれたかもしれません。もしかしたら次号で本当の理由などが分かるかもしれませんね。

koikesankoikesan 2007/07/22 02:14 >ハマーンさん
こんばんは。
日テレドラのクオリティだけが問題だったら、F先生もそこまで強硬な態度に出なかったと思います。この記事でも書かれていましたが、日テレドラが放送された昭和48年ごろF先生が置かれていた状況や、日本テレビ動画の態度や内部的な事情などに、より大きな原因があったと私も感じます。富山テレビの再放送差し止めについても、ハマーンさんがおっしゃるように、テレ朝でドラが始まったばかりのタイミングで勝手に日テレドラを再放送されてしまってはF先生や小学館が怒るのも無理はなかったと思います。
そういう様々な事情があって、日テレドラという作品そのものの内容はさほど問題ではないような気がするのですが、「F先生の意志で日テレドラの再放送が差し止められた」という事実は重くのしかかってきそうですね。

dd 2007/07/23 20:34 こんにちは、最近また見れていなかったのですが(まぁたいした事情もないんですが)旧ドラに関しての記事だったので『おお!!』といつもよテンションがあがりました(ここを見るようになったのも、もとは旧ドラからでしたから)。
旧ドラの話はいろんなサイトで見ましたが、再放送は無くてもDVDとかにはなってほしいなと思いましたが、僕は小学館がそれを止めてるのかなあと思っていました。藤子先生自身も嫌ってるのは聞きましたが、そこまで嫌っていたというのには驚きました。 まあ、自分は見てないんでどうもいえませんが、そこまで原作とかけ離れてたんでしょうかね〜、アニメと漫画が違う作品になるのはそれで違ったおもしろさがあると思います(今のつまらないアレンジよりはいいと思います)。次回もあるということなので、機会があれば見てみようと思います。

koikesankoikesan 2007/07/23 21:17 >dさん
こんにちは。
日テレドラは、原作とかけ離れているといえばかけ離れているのですが、2話だけ見た限りではなかなか面白い作品でした。それに、テレ朝ドラ大ヒット以降の藤子アニメでも、原作とかけ離れたものはあるので、F先生がここまで日テレドラに拒否感を示していたのは、当時F先生が置かれていた状況や、日本テレビ動画のゴタゴタ、それからテレ朝ドラが始まって人気を博したことなど、作品の内容以外の様々な要因が絡み合ってのことではないかと思われます。
この記事の次回で触れられるらしい日テレドラにまつわる秘密が何なのか気になります。

yujiobabayujiobaba 2007/07/24 17:29 YouTube流出で日テレドラOPを見ましたが、
テレ朝版を見慣れていると、ギャップはありますね。

日テレドラの考察サイトもありましたが、
あの頃は単行本も出来る量が出来ていなかったので、
ただでさえ、かなり苦しい制作があったかと思います。
その上で、日テレ動画の解散で打ち切りになったし、
前述のF先生の事もあったので、幻の作品のままでしょうね。
ドラのアイデンティティがずれているのは事実なんだし。
いくら権利が絡まない場で公開できたとしても、
マニアだけが目に触れられる程度のものにしかならないでしょうね。
まあ、野沢さんのドラを聞いてはみたいですが。

koikesankoikesan 2007/07/24 18:56 >yujiobabaさん
日テレドラの主題歌は、たしかにテレ朝版に慣れた感覚で接するととても違和感がありますね。
そして、日テレドラの富田耕生さんの声を聞くと、そのおっさんくささに面食らいます。富田版ドラのあとに野沢版を聞くと、かなり普通に感じられてしまうほどですw
私などは、その富田さんによるおっさんくさいドラの声を聞いて衝撃を受けるだけでも、日テレドラには一見の価値があると思いますが、これだけテレ朝ドラがメジャーになり現在も放送中となれば、F先生の意向がなかったとしても当面は公式的な場に登場することはなさそうですね。